兵力体系転換の初歩は完成か 人民解放軍が建軍90年パレードで見せた「強軍の夢」 | 戦車兵のブログ

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よく支那共産党は日本を「軍国主義」呼ばわりをするが、支那がいかに「軍国主義国」であるのかは解っていないようだ。


支那は「強軍」だと謂いたいだが・・・、兵隊は「弱兵」として知られている。


だから「人海戦術」のような兵数だけは多く犠牲も多い。


以下産経ニュースより転載




 中国人民解放軍は7月末、建軍90年を記念し、内モンゴル自治区の「朱日和合同戦術訓練基地」で軍事パレードを行った。



パレードは習近平国家主席(中央軍事委員会主席)の就任以降、3度目で、新規公開を含め71種類の兵器が登場した。


台湾の国防部(国防省に相当)が8月末、立法院(国会)に送付した報告書(非公開)は、人民解放軍が「戦争の現代化」に対応する兵力体系への転換の第一歩を終えたと指摘している。(台北 田中靖人)



慣例破る「戦場」パレード



 国防部の今年度の「中共軍力報告」によると、今回のパレードは、1949年に中華人民共和国政府の成立を記念して初めて行われてから17回目。



毛沢東以降の指導者である鄧小平、江沢民、胡錦濤のいずれも任期中に1回しかパレードを行わなかったが、習氏は就任3年ですでに3回目となった。



 参加人員も約12万人と2015年の「抗日戦争勝利70年」と同規模で、毛沢東以降の指導者らのパレードを上回っている。



8月1日の建軍記念日に合わせて行うのも初めてだが、報告書が注目したのは、慣例を破り北京の天安門広場前ではなく演習場で行った点だ。



 香港紙「香港01」(電子版)によると、1981年9月に北京軍区(当時)が河北省で「華北大演習」を行った後、鄧小平が閲兵した例はあるものの、全軍的なパレードを北京以外で行ったのは初めて。



報告書は「戦場閲兵」への転換であり、「『中国の夢、強軍の夢』の実践だ」と指摘した。




アジア最大の演習場



 台湾の陸軍が発行する雑誌「陸軍学術」の昨年10月の論文や香港01の記事によると、パレードが行われた「朱日和」は、古いモンゴル語で「心臓」を意味する地名。



1957年に戦車師団の訓練場として整備されたのが始まりで、97年に北京軍区で最大の演習場に拡充された。



その後も拡充は続き、2011年に中国唯一の「統合作戦訓練基地」となった。



 面積は約1066平方キロと香港(1106平方キロ)とほぼ同じで、演習場としてはアジア最大。5個師団が実弾演習を行える広さで、砂漠や草原、山地、都市を再現した施設などがあり、さまざまな想定で演習が行える。



14年と15年には、台湾侵攻を想定した演習が行われ、特に15年7月の演習では、国営テレビに台湾の総統府に似た建物が映し出され、大きな反響を呼んだ。



総統府周辺の街並みを模した施設は3平方キロに及び、13年から大規模な建設工事が行われていたという。




「新型戦力」を形成



 今回のパレードでは、武装警察を含む「中部戦区」の参加兵力を、陸上作戦▽情報作戦▽特殊作戦▽防空・ミサイル防衛作戦▽海上作戦▽空中作戦▽総合保障(兵站)▽対テロ治安維持▽戦略打撃-の9つのグループに大きく分け、さらに部隊ごとに分類することで計36の隊列が行進した。




 国防部の報告書によると、登場した計700の兵器のうち、初めて公開されたものが40%以上という。



個別の兵器に関する記述はないものの、大陸間弾道ミサイル(ICBM)の「東風(DF)31AG」のほか、ステルス戦闘機「殲(J)20」の編隊飛行や輸送機「運(Y)20」、能力向上型の戦闘機「殲(J)10C」などのほか、無人機や通信部隊の装備に注目したとみられる。



 報告書は、行進の隊列が、「戦区」が作戦を主導する軍改革後の原則に従い、陸・空一体統合作戦の概念に基づいて編成されていると指摘。



また、中国側が、参加部隊は全て朱日和に駐屯しており、「いつでも戦場に投入できる」と強調したことから、「局地的な武力衝突に対処できる能力がある」と判断している。



 結論として、今回のパレードに参加した部隊は単なる“見せ物”ではなく、大規模な兵力に訓練で十分な練度を着けさせた上で式典に参加させていると分析。



特に、武装ヘリによる「空中突撃」部隊や海軍陸戦隊(海兵隊)、対テロ治安維持部隊の編成に注目し、人民解放軍が「戦争の現代化」に対応するために進めている改革・組織改編について、「新型の戦力の初歩的な形成」がすでに完成しているとの見方を示した。




中国人民解放軍 共産党が江西省南昌で武装蜂起した27年8月1日を建軍記念日とする。



日本軍と戦った「八路軍」や「新四軍」を1947年に再編。



現在の推定兵力は、▽陸軍(160万人)▽海軍(23万5000人)▽空軍(39万8000人)▽ロケット軍(戦略ミサイル部隊、10万人)-の計233万3000人(予備役は推定51万人)。2016年度の国防費は9543億元超で、日本の防衛関係費の約3.3倍に上る。



(産経ニュース)



人海戦術から最新兵器を大量に運用する近代化が進んでいるようにも見える。


その近代化した「強軍」で一体何をしようと言うのだろうか?


周辺諸国への恫喝や脅威を与えて侵略、侵攻を企んでいるのは明白だね。