北関東旅行 8 日光東照宮 眠り猫 | 戦車兵のブログ

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北関東の旅は日光東照宮の陽明門を抜けて祈祷殿へ。


唐門も凄いよね。


「唐門 とは屋根に唐破風(からはふ)を持つ門のことです。


唐破風は屋根の中央が山のように高く、左右が裾のようになだらかになっていくことで、唐門 は寺院に多くみられる門です。


唐門 は誰でも、使える門ではありません。


江戸時代は「御目見え」以上の幕臣や大名だけが使うことができました。



今でも、 唐門 はお正月や大祭などの祭典の時に国賓に相当する参拝者だけ使うことができます。



一般の人は 唐門 ではなくて、祈祷殿のそばの別の入口から入ります。


私もそこから靴を脱いで入りました。



唐門 は霊獣に24時間体制で守られています。



唐門 の向こう側には東照宮の中でも重要な本殿の建物があり、その奥には神君家康公のお墓である宝塔があります。



ですから、 唐門 は東照宮の入口の中でも最も重要な門である。



そこで、「霊獣ワンダーランド」の東照宮ではえり抜きの霊獣を24時間体制、東西南北4方向すべてに配備して、 唐門 の万全の守りを固めています。


祈祷殿の中は撮影禁止。


画像はありません。



金の階段を登り御参りします。


前回来た時は大雪だった。


見える雰囲気も全く違います。


あの時は足が冷たかったな・・・・。



祈祷殿で御参りを済ませると「眠り猫」との再会です。



ここでもテレビ局の取材でするし足止めされてしまいました。


「眠り猫」は、日光東照宮の回廊にある建築装飾彫刻作品として世界的に有名。



伝説的な彫刻職人左甚五郎の作品と伝承されている。



日光東照宮の建物には、多様な動物の木彫 がみられることが多い。



これらの動物のほとんどは平和を象徴している。



眠り猫は踏ん張っていることから、徳川家康を護るために寝ていると見せ掛け、いつでも飛びかかれる姿勢をしているともいわれているが、もう一つの教えとして、裏で雀が舞っていても「猫も寝るほどの平和」を表しているのである。



2016年11月28日、約60年ぶりに修復されたものが再び取り付けられた。


ここで「眠り猫」の日本昔話を紹介します。


昔、左甚五郎という人がいて、旅をしていたところ夜に山で迷ってしまった。


山奥だったために人家は見受けられなかったが、歩いているうちに薄明かりのついた一軒の家を見つけた。



軒先にでも泊めてもらおうと思いその家を訪ねると、家の中から老婆が出てきて快く家に入れてくれた。



そうして甚五郎は自身の彫り物を見せたところあまりにも立派だったため、日光に行き東照宮の建築に携わるよう勧められ、参加した。



そうして彫った猫はあまりにも立派だったために夜な夜な抜け出しては悪さをしたため、眼を塞ぎ眠り猫にしたという。




眠り猫の彫像は小さくて気が付かないで通り過ぎる人もいるかもね。


眠り猫の門を通過するといよいよ神君家康公の奥社宝塔へ。


奥社宝塔とはお墓ですね。



前回来た時は大雪でこの階段を登るのも滑って命懸けでした。


今回もこの階段を登ります。


しばし階段を眺めていたら、後ろからおばちゃんが私に声をかけてきました。


「この上に何があるの?」と、家康公のお墓ですよと答えたら、しばし階段を眺め回れ右をして引き返しました。




奥社宝塔は、元和8年(1622年)に木造で創建されましたが、寛永18年(1641年)に石造に改められ、 さらに地震により倒壊した後は天和3年(1683年)に現在の鋳銅製に改められたものです。


建立以来一度も開かれていない宝塔には家康の神柩が納められています。


宝塔 は8角形の形をしています。



陰陽道では「陰陽」は「気」で万物を生み出す2大要素をみなされ、陰陽の2元は四象(ししょう)となり、さらには森羅万象(しんらばんしょう)という宇宙に存在するあらゆるものを構成する「八つの気」の状態つまり、「八卦」という思想が生まれました。



東照宮がすべて「陰陽道」の影響をうけて作られているので、 宝塔 も八角形をしているのだそうです。



お墓に手を合わせ、売店へ寄るとこの売店でしか売っていないという「眠り猫」の絵馬を購入しました。


友人が絵馬を集めているのでね。



再び階段を降り、陽明門を潜り抜けると物凄い数の観光客が・・・・。



さっきまでの静寂が様々な地域の言語が飛び交ってましたね。



鳴き龍の薬師堂へ、上の画像は陽明門の中の天井の龍です。



鳴き龍のお堂も撮影禁止でしたからね。



薬師堂は日光東照宮内にあるのですが、神仏分離令によって、輪王寺と日光東照宮が切り離されてしまい、輪王寺の管轄になってしまったため寺院となっています。



龍の顔の下で拍子を打つとカーンと音が鳴ったあと音が共鳴し、鈴を転がしているような龍の鳴き声に聞こえるためそう呼ばれているそうです。



拍子を鳴らす場所、顔から離れた場所によっては音が共鳴しなく、全く鳴かない場合もあります。



別名、「鈴鳴龍」とも呼ばれています。


前回来た大雪の時はかなり龍の鳴き声が響いていました。



寒いとよく聞えるそうです。


ここでも鳴き龍の絵馬を購入しました。




それにしても陽明門は美しいね・・・。



見ていて飽きなかった。



神々しいまでに光り輝く陽明門をしばし眺めて三猿近くの売店へ。



ここで絵馬をと思ったが、来た時は静かだった売店も修学旅行生の大軍でなかなか買い物もできなくなっていた。



それでも三猿の絵馬を購入し日光東照宮を後にした。



後に友人にお土産として絵馬を渡して解ったのは、通常の神社の絵馬は500円くらいで売っているのだが、日光東照宮の絵馬は割高であった。



でもね、他の神社の絵馬とは板の厚さからして全然違うのですよ。


きっと友人の病を少しでも癒してくれるでしょう。