特攻とナチスの虐殺は違う 鹿児島南九州市・知覧、「アウシュビッツ」との連携見直しへ  | 戦車兵のブログ

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戦争の悲劇といえば共通点があるのかも知れないが、アウシュビッツ強制収容所と特攻基地と同じような話として後世に伝えるのだとしたら遺族が怒るのは無理のはない話しだね。



そもそも特攻をそういう目で見ている証拠なのかもね。



以下産経ニュースより転載






 さきの大戦末期、旧日本陸軍の特攻基地「知覧飛行場」があった鹿児島県南九州市が、アウシュビッツ強制収容所跡地のあるポーランド南部の都市と進めていた友好交流協定について、締結見直しを検討していることが24日、分かった。




特攻隊員の遺族らから「ナチスによるユダヤ人差別・虐殺の象徴と、特攻基地を同一視すべきではない」などとする反対意見が相次いでいるためで、市は仕切り直しを余儀なくされそうだ。(南九州支局 谷田智恒)




 南九州市によると、ポーランドの都市は、オシフィエンチム市。アルベルト・バルトッシュ市長から今年5月、「世界平和の発信に向けたパートナーシップを前向きに考えたい」とする親書が届いた。




 これを受け、今月8~12日、南九州市の霜出(しもいで)勘平市長ら4人がオシフィエンチム市を訪問し、友好交流協定を結ぶことを確認したという。




南九州市は、国連が定めた「国際平和デー」の9月21日にバルトッシュ市長らを招いて、協定締結式を開くことを決めた。





 この両市の連携を今月15日以降、地元紙などが報じたところ「祖国・家族を守るために命をなげうった特攻隊の基地と、ユダヤ人虐殺の象徴であるアウシュビッツが同質のものとして受け止められかねない」などと懸念する意見が、市に寄せられるようになった。




これまで100件を超す抗議の電話やメールなどがあったという。



 自民党鹿児島県連にも、特攻隊員の遺族から「命をかけて祖国を守ることを仲間と約束した若者の崇高な思いを、軽率な行いで汚されたくない」などとする投書が届いた。




党県連関係者は「地方自治体の取り組みに干渉はしないが、アウシュビッツと異なり、知覧は決して『忌まわしい過去』ではない。




違和感を覚えられる遺族の心情は理解でき、国際的に知覧が『日本のアウシュビッツ』と誤解されないか心配だ」と語った。




 数多くの特攻隊員の世話をし、「特攻の母」と呼ばれた故・鳥浜トメさんの孫、明久氏は「戦争の“狂気”といえば共通する面もあるが、アウシュビッツと全く違う。知覧は知覧で良いと思う」と話した。





 反対意見が相次ぐ状況を踏まえ、南九州市は庁内で会議を開くなど、計画見直しも含め検討を始めた。




 霜出勘平・南九州市長の話「アウシュビッツ博物館で、知覧特攻平和会館が所有する特攻隊関連の資料展示ができれば、世界中の人に特攻のことを理解してもらえると思って友好交流提携を考えた。あくまで世界平和発信のため、良かれと思って計画したが、色々なご意見があることもわかった。
こうした取り組みは多くの賛同を得て進めるべきであり、争いが起こったら意味がない。熟慮を重ね、決断したい」




(産経ニュース)




霜出勘平・南九州市長の考えは浅はかだったかもね。