低圧訓練装置 過酷な戦闘機コックピット内を再現 「オナラ、ゲップはしっかりと!」 | 戦車兵のブログ

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ピグ友さんに「おならってなあに?」「う○こってなあに?」という方がいるが、低圧訓練したら・・・・・・、やばいね。


以下産経ニュースより転載





 戦闘機に乗るためには事前に「低圧訓練」を受け、合格しなければならない。



パイロットはもちろん、同乗者も含めて例外はない。



上空での環境が人体にどのような影響を与えるか理解し、万一の時はどう対処するかを訓練を通じて習得しておく必要があるためだ。




 低圧訓練は航空自衛隊の入間基地(埼玉県)、浜松基地(静岡県)、築城基地(福岡県)の3カ所で実施され、年間1500人以上の自衛官や防衛省職員が受けている。



 訓練といっても、実際は“チャンバー”と呼ばれる低圧訓練装置の中で酸素を吸いながら椅子に座っているだけだ。



ただし、楽勝とはいかない。



身体への負担は大きく、30キロの荷物を背負って数時間の雪中行軍をするのと同じ体力を消耗するといわれる。





 チャンバーには自動圧力制御や急減圧、生体モニターといった機能が備えられ、さまざまな低圧環境を再現することができる。



入間基地にあるチャンバーが最大で、1度に14人が低圧訓練を受けることができる。


 訓練はまず、チャンバー内に準備されたヘルメットをかぶり、酸素マスクを装着する。



戦闘機のパイロットのようないで立ちで格好いいが、実は装着してみると素人にはかなり息苦しい。


普段と同じような呼吸ができない恐怖から過呼吸に陥り、この時点でリタイアしてしまう自衛官もいる。





 訓練開始後、チャンバー内を高度3万6000フィート(約1万1000メートル)の状況に設定する。


徐々に肌寒くなり、耳鳴りもしてくる。ここで教官から思いもよらない指示が出る。




 「しっかりオナラやゲップをするように」



 低圧環境では、あらゆる気体が膨張する。体内のガスも例外ではない。




我慢すると気分が悪くなり、失神するケースもある。




日頃の常識や恥は地上に置いてきて、上空では上空のルールに従うことが重要なのだ。




 その後、2万5000フィート(約7600メートル)まで降下し、訓練参加者は酸素マスクをあえて外す。



低酸素症を体験するためだ。




教官や医師が見守ってくれているとはいえ、マスクをとるのはかなり勇気がいる。





 参加者はマスク無しの状態で簡単な計算問題をする。制限時間は5分間。



ただ、体調に変化を感じた時点で、無理をせず自分で酸素マスクを付けるのがルールだ。




 また、参加者は訓練中、「動脈血中酸素飽和度」という数値を計測され、それが規定値を下回った時点でもマスク装着を命じられる。



 途中でマスクをつけたからといって、不合格となるわけではない。




訓練の目的は低酸素状態に耐えることではなく、自分にどのような症状が現れるかを知ることだからだ。




低酸素症の症状は熱感や疲労感、倦怠感などが多い。





思考力の低下や多幸感を訴える訓練者もいるという。






 最後は8000フィート(約2400メートル)から2万2000フィート(約6700メートル)の環境に一気に変わる「急減圧」を体験する。これは、乗っている戦闘機の機体に穴が空くなど、何らかのトラブルで機内の環境が急変した場合を想定している。



 急減圧すると、肺の空気が膨張してこみ上げてくる。


その空気を口から全て吐きだす。


その後、純酸素を吸入して回復を待ち、訓練は終了する。


 ちなみに、訓練後には「帰りの電車で寝過ごした」「酒の回りが早く、いつも以上に酔った」などの失敗談が多く聞かれる。


急激な気圧変化を体験したため、自覚は少なくても体は疲労困憊なのだ。


(政治部 石鍋圭)


(産経ニュース)





誰でも飛行機乗りにはなれないってことだね。



低圧訓練ってもって生まれた能力もあるから厳しいね。



おならするのは平気だけどね。