背広・制服対等を明確化 防衛省設置法改正案成立 | 戦車兵のブログ

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防衛省職員いわゆる内局と呼ばれる「背広組」の官僚による「文官統制」体制がやっと変る。

自衛隊は「文民統制」つまり国民から選ばれた議員による統制を、何故か官僚である国家公務員が統制する「文官統制」という間違った体制が長く日本の防衛体制にあったのだ。


ちなみに防衛省の官僚は『自衛官』ではないが「自衛隊員」ではある。


以下産経ニュースより転載





 陸海空自衛隊の幕僚監部(制服組)と防衛省内局(背広組)の対等な立場を明確化した防衛省設置法改正法案が10日、参院本会議で自民、公明、維新の党などの賛成多数で可決、成立した。





改正に伴い内局や各幕僚監部に分散していた装備調達の部署も防衛装備庁に一元化する。



 改正前の12条は内局の局長らが防衛相を「補佐」するとした上で、防衛相は陸海空自衛隊と統幕に指示・監督を行うと規定していた。



局長らが自衛官を指示・監督する「文官統制」を定めたものと受け止められていたため、制服組が対等な立場で防衛相を「補佐」することを明文化した。




 防衛装備庁は1780人体制で10月の発足を目指す。防衛省の所掌事務に「国際協力」を追加し、防衛装備移転3原則に基づいて国際的な装備協力も行う。


装備調達にからむ汚職を防ぐため、監視体制も強化する。


(産経ニュース)


「やっぱり予算とってくる奴は強いよ」自衛官いわゆる制服組は長年背広組の防衛官僚の「下」に置かれていた。


現場の声は防衛官僚の壁があり自衛官の声は直接には届かない体制であった。


そもそもが間違いで文官統制をやってきたのであって、防衛省の役人がいるから不祥事は起きないってこともないし、防衛省の職員が起こした不祥事も少なくない。


やっと改定されたのかと思うと同時にどう変るのかが見守りたい。