映画『駆込み女と駆出し男』 | 戦車兵のブログ

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北海道のスーパースター大泉洋主演作品『駆込み女と駆出し男』を見てきた。




今日はレディースデーということで女性客が多かった。




年配者ばかりだけど・・。





『駆込み女と駆出し男』は、井上ひさしの小説『東慶寺花だより』を原案とした作品。




江戸時代、幕府公認の縁切寺とされた東慶寺を舞台にしている。




中村信次郎役を大泉洋が演じている。





監督・脚本:原田眞人。


キャストは以下の通り。


じょご - 戸田恵梨香


お吟 - 満島ひかり


戸賀崎ゆう - 内山理名


田の中勘助 - 松岡哲永


法秀尼 - 陽月華


お勝 - キムラ緑子


利平 - 木場勝己


おゆき - 神野三鈴


重蔵 - 武田真治


鳥居耀蔵 - 北村有起哉


近江屋三八 - 橋本じゅん


石井与八 - 山崎一


清拙 - 麿赤兒


風の金兵衛 - 中村嘉葎雄


三代目柏屋源兵衛 - 樹木希林


堀切屋三郎衛門 - 堤真一


曲亭馬琴 - 山崎努


法光尼 - 大鳥れい


法鈴尼 - 赤間麻里子


おせん - 玄里


為永春水 - でんでん


鼻山人 - 井之上隆志


玉虫 - 宮本裕子


老中・水野忠邦 - 中村育二


お種 - 松本若菜




幕府公認の駆込み寺・東慶寺にある御用宿で離婚を懇願する女たちから聞き取り調査を行う男たちと、さまざまな事情を抱えた女たちとのユニークなやりとりが描かれる。



なかなか面白い映画だったよ。



大泉洋といえば「水曜どうでしょう」だが、もう映画俳優としても立派な俳優さんだね。



鎌倉にある東慶寺は、江戸幕府公認の駆込み寺だった。


離縁を望む妻がここに駆け込めば問題解決に向け動く拠り所だった。


駆け込んだからといってすぐには入れず、まずは御用宿で仔細の聞き取りがされる。


御用宿の柏屋に居候する医者見習い兼駆出しの戯作者・信次郎(大泉洋)は柏屋の主人・源兵衛(樹木希林)とともに、様々な事情を抱えた男女のもつれをほどき、女たちの再出発を支えていく。



東慶寺とは、神奈川県鎌倉市山ノ内にある臨済宗円覚寺派の寺院である。



山号は松岡山、寺号は東慶総持禅寺。



寺伝では開基は北条貞時、開山は覚山尼と伝える。



現在は円覚寺末の男僧の寺であるが、開山以来明治に至るまで本山を持たない独立した尼寺で、室町時代後期には住持は御所様と呼ばれ、江戸時代には寺を松岡御所とも称した特殊な格式のある寺であった。




また江戸時代には群馬県の満徳寺と共に幕府寺社奉行も承認する縁切寺として知られ、女性の離婚に対する家庭裁判所の役割も果たしていた。




江戸時代には大坂落城の翌年の1616年(元和2年)に豊臣秀頼の娘の天秀尼が千姫の養女として東慶寺に入り、後に20世住持となった。




なおこの天秀尼以降、東慶寺は幕府(寺社奉行)直轄の寺であり住持任命も幕府による。





会津四十万石改易事件という事件など劇中で出て来る話も興味深かった。


天秀尼の千姫を通じた徳川幕府との結びつきの強さを物語る事件に1639年(寛永16年)4月16日に始まる会津騒動、会津四十万石加藤明成改易事件がある。


明治維新により縁切寺法は廃止され、寺領からの年貢を失い、二階堂に山林を残すのみとなるがそれも大半は横領される。





この映画でちょっと気になる女優さん法秀尼を演じた陽月華さん。



失礼だが初めて見たかな?宝塚出身の女優さんらしい。



とっても魅力ある存在感のある役でした。



これからの御活躍も期待します。




この映画大泉洋ファンなら見るべし!