水陸両用車AAV7 中国の強引な海洋進出、島嶼防衛へ背水の着上陸作戦 | 戦車兵のブログ

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米海兵隊所有の水陸両用車AAV7に乗り込んだ西部方面普通科連隊は将来水陸機動団の主力となるようだ。
日本版海兵隊だね。
以下産経ニュースより転載




 米カリフォルニア州の米軍基地キャンプ・ペンデルトンで、1月19日から陸上自衛隊と米海兵隊の共同訓練「アイアン・フィスト(鉄拳)」が行われている。


陸自は訓練に西部方面普通科連隊(西普連、長崎県佐世保市)を派遣、西普連は実戦訓練としては初めて米海兵隊所有の水陸両用車AAV7に乗り込んだ。



 西普連は、平成30年3月末までに新編される「水陸機動団」の主要戦力として統合される。



防衛省は現在、4両の試験車両を保有し、統合に合わせてAAV7を52両調達する方針だ。



来年度予算案で調達費が計上された30両が実戦配備されるのは、27年度以降となる。



 「島嶼(とうしょ)防衛は喫緊のクライシス(危機)だ。水陸機動団発足後、すぐに戦力化するため今から訓練を積んでおく」



 陸自担当者は、西普連隊員がアイアン・フィストでAAV7に乗り込む理由をこう説明する。



 AAV7の全高は約3.3メートル。敵から身を隠すため、水上運航時は約1.8メートルが水中に沈む。



日本の離島が武装漁民や他国軍に占拠された場合、海上自衛隊の「おおすみ」型輸送艦に搭載されたAAV7が洋上から離島を目指し、上陸後は後部扉から飛び出した隊員が速やかに橋頭堡(きょうとうほ)を築く。



水陸機動団とAAV7は、これまで自衛隊になかった海兵隊機能を担う。





 ただ、AAV7が米軍に配備されたのは1970年代で、古い装備であることは否めない。



潮位によってはサンゴ礁が多い沖縄の離島に上陸できず、水上速度(時速13キロ)も十分ではないため、国会審議では野党議員から「相手は火器を持っている。ぷかぷか浮かんでいたら、的になってしまう」と批判されたこともあった。



 だが、AAV7が着上陸を想定しているのは、離島を占拠した敵が待ち構える“激戦地”だ。




 AAV7のように装甲されていないエアクッション型揚陸艇「LCAC(エルキャック)」だと、上陸しようとする際に敵弾の餌食になり、航行不可能となりかねない。



ヘリコプターで装甲車を運ぶこともできるが、敵軍にとって上空の標的が狙いやすいことは言うまでもない。



陸自関係者は「水陸両用車がなければ、すべての離島に部隊を置くしかない」と語る。



 陸自の中には「AAV7よりも速くて装甲がしっかりしていて、どんな条件下でもサンゴ礁を乗りこえられる『踏破能力』が高い車があれば、のどから手が出るほどほしい」という声もある。




それでも、自衛隊が調達を検討した水陸両用車の中で、水上速度が一番速かったのはAAV7だったという。



 三菱重工業は新たな水陸両用車の開発に取り組んでいるが、仮に部隊配備されるとしても、まだ先の話だ。



中国の強引な海洋進出が懸念されるなかで「今そこにある危機」に対処するため、AAV7に乗る水陸機動団は、文字通り背水の陣で修羅場に臨むことになる。(政治部 杉本康士)



(産経ニュース)




しかし、図体がでかいし・・・、ぺリリュー島に行ったら水陸両用車AAV7のご先祖様の水陸両用車が日本軍にやられた残骸があったよ。



水陸両用車だけでなく、戦闘車輌の水陸両用車は必要ではないのかな?



パラオにたくさん日本軍の残した水陸両用の戦闘車輌の残骸があったけれど・・・。