指揮官の無線がちゃんと聞こえているか、通信の確認である。
「はーい」と返事をしているのでは無く、無線機の通話点検の模様なので。
戦車は車内と車外を使い分けて通話する。
戦車内は動いている時は音もうるさいし、操縦手と車長と離れているから意思の疎通には車内でも通信は必要不可欠だ。
だから戦車に乗ったら、操縦手はまず「メインスイッチ」を入れ、ヘッドセットから無線の音が聞こえる。
ヘッドセットを装着したら「操縦手準備よし」と車長へ報告する。
「運転始め!」と言われたら、エンジン始動するる
その際無線機の電源をエンジンがかかるまで切る。
エンジンがかかったら車長は無線機の電源を入れる。
電圧がエンジン始動でかかると無線機が故障することもあるからだ。
車内通話が確認されたら、車外無線機で小隊の通話点検を行う。
「感あるもの手挙げえい」
「タイガー、感明送れ」
「タイガー2、感明よし」と無線がちゃんと通じているか通話点検が行われる。
ちなみに「1小隊1車」は「ヒト、ヒト」とか小隊そのものの呼び名を「タイガー」とかにして、「タイガー1」とか隠語を使う場合がある。
周波数の間違い、秘話機などで通じないこともあるのだ。
通信関係の話、あんまり書くと不味そうなのでここまで。
質問はしないでね。