土曜日に市の茶道連盟の研修会の一環として、東京都町田市にある「小すぎ」で稽古茶事を行いました。

コロナ以降、ずっと茶事はやっていなかったので、多分4年ぶりぐらいの茶事になります。

しかも、全くの初めての場所での茶事ということで、色々と分からない状態でのスタートでした。

 

小すぎは、一見すると普通の民家なのですが、8畳の茶室に茶庭も備えており、今回のような茶事を行うことができます。

道具、料理、お菓子など、小すぎのスタッフ(親子3代による家族経営)が全て準備をしてくださるので、手ぶらで行ってお茶事ができるというのが最大のセールスポイントなのかなと思いました。

 

今回の茶事の流れは、寄り付き→席入り→炭→懐石→中立→濃茶→薄茶(炭の状態が良かったので後炭はなし)で行いました。

私は、今回半東をおおせつかったのでまずは、寄り付きのたばこ盆の準備から行いました。

(水まきは、小すぎの方がやってくれた)

灰を押さえたのは私ですが、道具は全て小すぎのものです。

煙草盆の準備ができて、寄り付きの部屋に持って行くとすでに皆様到着されていることがわかりました。
寄り付きは、4畳半ぐらいの普通の部屋を流用しているのですが、ガラス戸なので、外で待機しているのが丸見え(笑)

これは、住宅事情なので致し方なし。

 

炭が終わり、懐石になりました。

次々と準備される品々が、美味しそう。

お客様からも美味しいという声が上がりました。

私たちも亭主相伴で一緒にいただいたのですが、特に味噌汁が美味しかったです。

本当は、ゆっくり味わいたかったのですが、かき込むようにしていただいたので、あまり堪能できず無念でした。

その後、八寸からの千鳥。

コロナ対策の為、杯を共用するのはやめて亭主は亭主で杯を持ち出して行うイレギュラーな千鳥でした。

その上、お酒が飲めない方も多かったこともあり、非常にやりずらかったようです。

先生も「酒飯」で、酒が先に来ているのは、酒を美味しく飲むために懐石を食すのだとおっしゃっていました。

茶事においては、お酒をちゃんと飲む(飲める)ということも大事なのだということを再認識いたしました。そこに関しては自信たっぷりです笑い泣き

 

軸は「余情残心(よじょうざんしん)」

その後の濃茶と薄茶は普通に実施。

濃茶は、お客さんが6人いたので、3人3人で二椀に分けて出しました。

二椀目は、半東があらかじめお湯で温めてお茶を入れて運び入れることになりました。

これは、早く準備しすぎるとお茶碗が冷めてしまうし、遅すぎると変な間が空いてお客さんを待たせることになるので、タイミングが重要です。

今回は、結果的には早く準備しすぎて失敗でした。ガーン

亭主の手元に届く時には冷めてしまっていました。反省。

 

こんな感じで、無事に茶事研修は終わりました。

初めて小すぎを利用しましたが、準備は向こうのほうでやってくれるのでやはり楽ではありました。

なんといっても懐石料理はとても美味しかったようで、先生も自宅で茶事をする時にもお願いしようかなとおっしゃっていました。

個人経営で、立地も決して良くない(失礼)中で、コロナ禍も乗り越えて続いているのは、そういうことなんだなあと思いました。

 

今度はお客でじっくりと料理と酒を堪能してみたいですびっくりマーク

 

にほんブログ村 その他趣味ブログ 茶の湯・茶道へ
にほんブログ村