ジェミニさん、しばらく前から水温計が不調です。
運転していて、何やら不穏な気配を感じて水温計に目をやると、Hot側に振り切れていることがしばしば。
一瞬ビビりますが、落ち着いてメーターナセルをバンッと叩くと、すーっと元の位置に戻ります。

バンッで元に戻るとか、昭和のテレビのようです。

昭和のテレビもですが、電気的なモノが衝撃で一時的に直るような故障は、ハンダの割れが原因です。
つくか離れるかの微妙な割れがあって、ふとした時に離れて断線、バンッの衝撃でくっついて導通、というカラクリ。
割れたところをハンダし直せば直ります。

冬になってハンダが収縮して割れが広がったためだと思いますが、水温計が振り切れる頻度が増えてきました。
その度にバンッしていると、違うところが壊れてきそうです。プラスチックが割れたり。

修理するにあたっての問題は、割れたところの特定と、ハンダの技術。
両方とも自信ありませんが、やってみましょう。

まずはメーターナセルを取っ払います。
メーター直接なら、バンッほどの衝撃でなくても、コンコンぐらいで症状が出るはず。

ここからメーターをコンコン。

はい振り切れました。
心臓に悪い絵面です。
こんなに簡単に症状が出るとは、もう末期的ですね。

メーターを取り外して、水温計を摘出します。
針を抜こうとしばらく格闘しましたが、全然抜けません。あまり無理すると壊しそうなので、針を抜かずに摘出しました。

ライムグリーンのコンデンサー?の根元のハンダが怪しそうです。
黒いプレートをずらしてマクロ撮影してみると、
たぶんこの辺が割れていますね。
ゲジゲジの脚ようなICチップとか、そういう混み合った感じじゃなくてよかった。これなら僕のハンダ技術でも直せそうです。
他も不安なので、この際手の届くところは全部手当てしておきましょう。

ハンダ吸い取り機は持っていないので、古いハンダを溶かし直して割れを埋めることにします。
ルーペで患部を見つつ、水温計を抑えつつ、ハンダゴテを当てて、必要ならハンダを足す。
手が四本要りますね。
この状況ではカメラは無理なので、ハンダ中の写真は無しです。

十箇所のハンダをどうにかたぶん修復して、メーターをジェミニに戻します。

しばらくアイドリングすると、水温計はちゃんと動きました。
いじり壊しは免れたようです。ひとまずほっとしました。

メーターをコンコンしても振り切れることはありません。

おお!直った!
やればできる俺!

正直あまり自信はなかったので、壊さなかっただけでも嬉しいです。
とは言え、しばらく走ってみないと本当に直ったかは分かりません。

が、もう酒を飲んでしまったので、また後日。

263098km