ジェミニさん、サンバイザーの中のスポンジが加水分解でぐずぐずに。表皮のビニールレザーの隙間からボロボロとこぼれるようになりました。取り外して分解して、表皮とスポンジはもうダメなので捨てて、中のフレームをまだ小さかった長男と刷毛塗りしました。

10年ほど前に。

それ以来ずっとサンバイザーなし。西日が眩しいと思うことはあっても翌日には忘れていたりして。いや、何度も作ろうと思いはしたものの、材料や作り方の妙案が浮かばず、今に至ります。長男も中二になりました。

が、そんな眩しい日々も今日まで。
構想10年余、満を持してサンバイザーを製作します。

材料はガレージにあったPP板。の端材。
PP(ポリプロピレン)は耐候性が悪く紫外線に弱いです。洗濯バサミが白くなってパキッと折れるのもそれ。いかにもサンバイザーには向かない材質ですが、手元にこれしかなかったので仕方ありません。

フレームより少し大きめに切り出します。
加工しやすいのは利点ですね。
もはや完成したも同然です。

鋭角に折り曲げたワイヤーを熱します。
カセットコンロガスのバーナーは便利です。燃料はどこでも入手できて、工作にも焚き火や炭火の着火にも炙り料理にも使えます。

熱したワイヤーを、
ジュウ。
切り出したPP板に1x3mmほどの穴を開けます。
プラスチックの穴開けはいつもこの方法です。穴の形や大きさに応じてワイヤーだったりリベットのピンだったり。

開けた穴にタイラップを通してPP板とフレームを括って、
はい完成。

タイラップ固定。フレームむき出し。
結局妙案が浮かばなかったので、一番安易な作りにしましたw
構想10年?30分ぐらいですよ?

装着。
10年ぶりの、サンバイザーのある風景。
やっぱり安っぽいな…

それでもまあ機能はするので、とりあえずはよしです。

作業自体は1時間もかかっていませんが、準備に数時間かけています。
10年前に外した部品やらネジやらを捜索するという準備に……