直す”より“治す”

 

自然治癒力を最大限に活用させる
 

削らない歯医者 年名 淳

 

のブログ(Vol.2,424)へようこそ!

 

 

「あっ!」

 

一瞬の不注意で

 

スマホを落とした!

 

 

 

画面が割れた...

 

 

 

ショック!

 

 

 

そのまま使う?

 

直す?

 

買い換える?

 

 

 

 

その時の状況で判断しますね。

お金はもちろんのこと

 

時間がなくても

 

すぐには直せません。

 

 

 

機能的にトラブルがなければ

 

そのまま使う手もありますが

 

落下によってダメージで

 

いつか不具合が起こる不安があります。

 

 

 

 

今回ご披露する歯のトラブルは...

 

「歯が割れている(破折)」です。

 

 

上あごの第一小臼歯(黄)ですが

 

初診時には問題は明らかではありませんでした。

 

 

 

ただし

 

神経(歯髄)を抜いてもらっているので

 

血液の供給は無くなっています。

 

あとは脆(もろ)くなるだけ...

 

 

 

ご本人(アラフォー女性)には

 

表側から見ても変色もなく

 

噛み合わせにも異常は感じられません。

 

 

 

 

いずれ根っこが割れる心配がありますが...

 

治療に入るにはご本人の自覚が明らかな方がいいです。

 

 

 

どなたに対しても

 

自覚症状がなくて

 

お困りじゃなければ強要しません。

 

 

 

でも

 

初診から4年経った最近

 

「せんべいを食べてから痛みが出た」

 

そう訴えて受診されました。

 

 

パッと見は分かりません。

 

レントゲン検査でハッキリ異常が...

 

 

黒く写っているところは

 

まちがいなく歯質が柔らかくなっています。

 

 

 

比較的小さめの詰め物(銀歯)を

 

外してみることにしました。

 

 

ラバーダムを装着した段階で

 

「ん?割れてる?」と思う“スジ”が見えました。

 

 

金属を取ってみると

 

エラいことに...

 

 

そりゃ硬いものを噛むと痛みますよね。

 

 

 

このヒビ割れが

 

レントゲンで示している通り

 

根っこまで至っていました。

 

 

 

 

抜歯しなければならないような

 

歯質の崩壊でした...

 

 

 

こんなことなら

 

神経を抜いてもらっている歯で

 

被せていなくて

 

小さな詰め物でフィニッシュしているものは

 

 

 

 

“歯根破折”で歯を失うことになるなら

 

削って被せておくに越したことなさそうです。

 

 

 

 

半月前のブログで

 

このことに触れていますので

 

参考になれば幸いです。

 

 

 

 

と言いつつも

 

「削る」提案はなかなかできません。