《365日歯医者ブログ》
Vol.989
インプラント不要!
抜歯覚悟の歯を1,000本以上救った
自然治癒力を最大限に活用させる
削らない歯医者 年名 淳です
今日は知っ得の歯のお勉強です
歯が痛きゃ...
神経を抜けばいい
その通りです
神経を抜くだけなら
歯医者ならどこでも一緒
まあそう言っちゃってもいいでしょう
神経を抜いてもらったから
もう痛くないよかった
って感じですね
ただ
歯医者の役目では
その後がもっと大事
その後って
ご存知ない人の方が多いと思いますが
知っていて損はないと思います
歯医者のミッション(使命)は...
神経を抜いた後
“きちんと”治療を終わらせる
残念なことですが
神経(歯髄)を抜いた歯は
健康な歯の寿命の半分
と言われるドクターもおられるくらい
言わば
ハンディを背負ってるんですね
だから
神経を抜いた後に
ちゃんとした根っこの治療
が大事なんですね
ところが
ちゃんと治療するのに
根っこが細い歯=“神経のお部屋”が狭いと難しい
次のレントゲン写真は
60歳女性の歯ですが
一番左に写っている歯(犬歯)は
根の治療を受けた歯ですが
太くて真っすぐなのでカンタンです
10年くらい前なら
恐る恐る削ってみて
という時もあったのですが
幸い今は
3Dで見ることができるCT検査があります
細〜い“神経のお部屋”を
立体的にチェックできます
【CT画像の見方】
【根っこの治療が難しい理由①】
☆細く&曲がっている
☆枝分かれする(分岐部)まで深い
この2点が著しくて
メチャ難しいことが予想できました
【根っこの治療が難しい理由②】
☆“神経のお部屋”が4つもある
=専門的に言うと4根管ある...
1つより2つ
2つより3つ
分かれている方が
当然1つあたり細くなりますね
ということで
根っこの治療がとても難しいんです
繰り返しになりますが
根っこの処置のプロセスをお知らせしますと
汚染された神経(歯髄)組織を取ります
(=神経を抜く)
次に
根っこの管の中(根管内)を
キレイにお掃除して
バイ菌の住み処(たまり場)にならないように
ギッチギチにきちんと詰める必要があります
(根管充填という根っこの治療の最終処置です)
最後に
クラウン(冠)をかぶせて
末永く噛むための道具として“社会復帰”です
噛むための道具として
できるだけ末永く健全歯並みに使うために
全部が大事なプロセスです
この患者さんの場合
この中で
の「根っこの中をキレイにお掃除する」
が難しいんですね...
見えないところの治療になるので
完璧という治療ができたかどうか
精密には計れないのですが
何事も専門度の高い方が
結果も良いことが多いので
(ご存知ないかも知れませんが)
根っこの治療専門の歯医者さん
に依頼することを考え
患者さんご本人にご提案しました
例えば
心臓の病気を患(わずら)って
街のお医者さんに診てもらったけど
心臓専門医のいる病院を紹介された
これに似たイメージです
たかが歯で
そうです
神経を抜いてきちんと根っこの治療を終え
健康な歯レベルで末永く歯として仕事するように
細く&曲がった“神経のお部屋”に
アクセスしてキレイにお掃除する
専門的な器具や技術が整備されて
且つ実績のある専門医に診てもらう
ある程度の
お金と時間を掛けたとしても
健康な歯レベルで末永く歯として仕事するように
できるので
長い人生で考えると
コストパフォーマンスがかなり高い
自信を持ってオススメします
この患者さんの場合...
まず痛みから解放させて差し上げられるように
2回目の受診時に神経を取りました
根っこの中の形が簡単ではなく...
根っこの治療がかなり難しそうであることを
なんとなく分かってくださったので
もう痛みもおさまると思いますし
引き続き相談したいと思っています
専門医紹介を選ばれるかそうでないか
患者さんの納得が全てですから
決して強要はせずサポートしています
クオリティの低い治療を受けると
歯を早く失うことになるので
じっくり考えてみてくださいね
今日は以上です
としな歯科医院
〒595-0024大阪府泉大津市池浦町2-6-29
☎0725-22-4182
《診療受付時間》
月,火,水,金:9:15-13:00 / 14:00-17:00
土 :9:30-13:00
《休診日》
木,日,祝