ラバーダム

写真は、「ラバーダム防湿法(ぼうしつほう)」というものです。
見るからに辛そうで「無理矢理開けさせられている」ように見えますよね。ところが、「楽に開け続けていられる」良いものなのです。経験された方だけが分かるものです。もちろん、中にはお嫌いな方もいらっしゃいますが、ごく少数です。
さして特別なテクニックは不要なものですが、その有効性は絶大です。
☆その名の通り唾液(つば)をブロックしてくれるので、処置がしやすい。特に、根の治療ではその成績がうんと良くなる。
☆ベロ(舌)やほっぺた(頬)を傷つけることが限りなくゼロに近い。特にお子さんの治療で有効。
☆器具や薬液などを飲み込ませてしまう(誤飲させる)危険もほぼゼロになる。
使うことで歯ぐきに負担が掛かったり、少し痛みがあったりするのですが、(乱暴な発言になりますが)軟組織(歯ぐき)は治ってくれますので、歯のために犠牲になってしまうこともあります。トータルで評価すると治療を受ける側とする側(私たち)の双方に大きなメリットがあります。
ご経験の無い方には信じられないかも知れませんが、治療中眠られてしまう方もたくさんおられます。処置の内容によっては不要だったり、使えないことがあるのですが、「今日は(ラバー)着けてくれへんの~?」とおっしゃる方もいらっしゃいます。