アマチュアミュージシャンが成功する方法~⑤名前を見直してみませんか? | T&J 関西音楽イベント企画

T&J 関西音楽イベント企画

関西で音楽イベントの企画・イベントの告知、ミュージシャンのサポート活動をしています

事務所の上西です

 

さて今回は

アマチュアミュージシャンが成功する方法の5回目ですが

ここで初心に返って、ミュージシャンの名前について一緒に考えてみたいと思います。

 

僕はコンサルタントですから

お店の名前を付けて欲しいという依頼がよくありますが

既に決まっている名前を見せてもらって

それでOKという確率はほぼゼロ%です。

 

これは僕が特殊だという訳ではなく

マーケティング目線で考えた時に

お店や商品、サービスの名前というのは

基本的にターゲットが理解できる名前にするのがセオリーだからです。

 

ビジネスの世界では

名前を買えただけでヒットすることがよくあるので

名前を付けるコンサルティングというのはとても高額になるものです。

 

アマチュアミュージシャンだからといって

お客様の事を何も考えずに名前を付けてしまったら

売れる、売れないの前に

人々に記憶させないばかりが、認知してもらう事も出来ない事になります。

 

多くの人に知られたくないというアマチュアミュージシャンなら

自分が気に入ったこだわりのある名前で活動すればいいですが

 

一人でも多くの人に聞いて欲しいと思うなら

ビジネスの世界ではどれほど名前を大切にしているのかを知って欲しいと思います。

 

 

 

 

ドン・キホーテは泥棒市場だった

 

皆さんもよく知っているあの「ドン・キホーテ」ですが

創業当初は、泥棒市場という名前でした。

 

「ドン・キホーテ」という名前の由来は

スペインの文豪「セルバンテス」の名作「ドン・キホーテ」にちなんで名付けたもので
行動的理想主義者であり、既成の常識や権威に屈しないドン・キホーテのように、

新しい流通業態を創造したいという願いを込めたと言われています。

 

創業当初の1978年に「泥棒市場」という名前の雑貨店を開業し

1980年には、「ドン・キホーテ」1号店をオープンしました。

 

ここで名前に注目したいのですが

「泥棒市場」って聞くと、あなたはどう感じますか?

 

これはマーケティングでよく例に出される戦略ですが

「泥棒市場」というネーミングは

泥棒という言葉も、市場と言う言葉も、誰もが知っている言葉ですが

こういう誰もが知っている言葉を組み合わせて

インパクトがある名前をいくつも考えた中から決められたはずですから

確実に人々の記憶に残る名前になっています。

 

もし最初から、こだわりのある現在の名前「ドン・キホーテ」

だったらどうだったんでしょうか?

 

この事例から僕が言わせて頂きたいのは

名前はどんどん変えてもいいという事が言いたかったのです。

 

まだ無名で何者でもアマチュアミュージシャンでも

こだわった名前にしたいという気持ちはよく解ります!

 

名前ですから、当然こだわりも意味もあるでしょう。

 

でもね、ちょっ考えてみて欲しいんです

コンサルをしていると、お店の名前でも、よくあるんです

イタリアンのお店だからイタリア語の店名を付ける人が。

 

例えば、こんな名前のイタリアンのお店はどうですか?

「Trattoria PIOGGIA」

 

Trattoriaの意味は

ドレスコードのないカジュアルなイタリアンレストラン

PIOGGIAの意味は雨です

 

見た目はカッコイイですし、それなりの意味もある名前ですが

読めますか?

 

トラットリア・・・ピオギア?かな

ってなりませんか?

 

仮に美味しい店だったとして、友達に教える時に

ちゃんと名前を言えますか?

 

ターゲットは日本人ですよ

その日本人が読めない店名にするって、どう思いますか?

あなたが自己満足でつけた名前なんて興味ないよ、というのがお客様です

と言う話を、コンサルの場ではよくさせて頂きます。

 

当然、僕に依頼された場合こういう名前は却下で

カタカナで名前を付けてもらいます。

 

名前を変えただけで売上が上がったなんて当たり前の世界ですから

名前を間違えると潰れてしまうほど飲食店は名前を考えるのには真剣です。

 

アマチュアミュージシャンも

ターゲットが日本人なら、日本人が読める名前

そして、記憶に残る名前にすることを考えてみても良いのではないでしょうか。

 

 

 

「ラ・フランス」は「みだくなす」だった

これもマーケティング界では有名な話です

 

元々の名前の「みだくなす」とは

東北地方の方言で

みっともない+梨=みだくなす だったそうです。

 

地元の特産品を作ろうとヨーロッパから持ってきて品種改良されたものらしいですが

「みだくなす」という名前のせいで全く売れずに

当初は多くの農家さんが参加して作られていたのが徐々に辞める人が出て・・・

最後は5軒ほどの農家さんだけになってしまったそうです。

 

ところがある時、名前を変えたらどうたろうか?

という提案を受けて、みんなで懸命に名前を考えました。

 

「ラ」というのは、英語でいうと「ザ」=「the」なんです

つまり、「ラ・フランス」というのは

「ザフランス」という意味なので

これぞフランスの果物だ!という名前「ラ・フランス」で市場に出したところ

一気に売れ出して、最後まで頑張った農家さん達は涙したという話です。

 

この事例から学べることは

本当に美味しい果物であるにも関わらず

「みだくなす」という名前のせいで売れなった

でも

これぞフランス、という「ラ・フランス」という名前にしたらヒットした

つまり、解りやすい名前にしたから売れたと言う事例です。

 

マーケティング界では、「ザフランス」でも売れただろうね、

と言われていますが

名前というのは、文法的に間違っていても関係なく

解りやすく伝えることの方が重要だと理解されているからなんです。

 

 

 

 

「缶入り煎茶」から「おーいお茶」で売上6倍

 

貴方も知っている「おーいお茶」もマーケティング界では有名な話です。

 

「煎茶」という文字を「まえちゃ?」「ぜんちゃ?」という問い合わせが殺到し

一般的に「煎茶」が認知されていない事にメーカーが気付きます。

 

そこから、コンサルの出番です

 

この名前をつけたコンサルタントは素晴らしいですね

なんせ、名前を変えただけで売上6倍になったんですから。

 

この事例から学べることは

缶入り煎茶買ってきて」というより

「お〜いお茶買ってきて」というほうが言いやすいです

 

解りやすさ、親しみやすさで成功した事例です

 

 

 

名前を考える時に必要な3つの要素

 

一般的にビジネスの世界では

商品や店名、サービスの名前を考える時

「親しみやすさ」「わかりやすさ」「インパクト」

 

この3つを意識して考えます。

 

Trattoria PIOGGIAはどうですか?

親しみは無い

解りにくい

インパクトはあるかもしれません

 

みだくなすはどうですか?

親しみはない

解りにくい、茄子かな?って思いますよね

インパクトはちょっとだけある

 

缶入り煎茶はどうですか?

親しみはない

解りやすさはまぁまぁ

インパクトはまぁまぁ

って感じですかね

 

このように、

マーケティング視点で考えるメリットは大きいという事が解ってもらえたと思います。