ひとつの区切りとして、バイクを降りるという決断をした。買い手も見つかって物理的に乗れなくなるので確定事項だ。年内で終わりという事で最後にツーリングをした。
兄がバイク事故で亡くなってからもう長い時間が経ったようにも思える。不思議と乗って怖いという気持ちはなかった。それでも前より周りを見て運転しているなと感じたのも確かだった。走ることが目的だったいつものツーリングとは違い、無事に家に帰ることを目標に走った。
1日目は最後のタンデムツーリングだった。
移動するだけとかそういう目的以外ではほとんどその人しか後ろ乗せてこなかったし、今となっては1人で乗るのと変わらないくらいの感覚で運転できる自信があったレベルだった。特に不安はなく無事に走り終えることができた。
最後がいちばんバイクが好きな気持ちで乗れたと言ってくれてすごく嬉しかったと同時に、もっと前からバイクの魅力を教えてあげればよかったなと後悔してる気持ちもある。今時後ろ乗りたいっていう人なんていないし2人で出かけるのはいつも楽しかっただけにこれで最後っていうのはとても寂しい。これからは車があるのでドライブにでも一緒に行ってくれたらいいなあとか思ってる。
2日目はバイク仲間とツーリング納めだった。
伊豆に行って伊豆スカを通って箱根の峠を越えて帰ってきた。本当に乗るのが最後なんだなと思うと走りながら感慨深い思いを抑えきれずにいた。はじめてバイク乗り仲間が全員集まったのではないだろうか。急な呼びかけに関わらず予定を空けてくれて本当にありがたかった。
K.Y
シャドウ
はじめてバイクで一緒に走った友達のうちの1人。免許取ってる間に熱が冷めかけたところにCBに乗せて、バイク屋に行っていいのを見つけて買ってくれた。初めの頃はよく2人で走りに行った。見た目からキメるスタイルはまさにアメリカン乗り。かっこよかった。
O.S
エストレヤ→ZRX400
彼もまたはじめてバイクに乗った頃に一緒に走っていた友達の1人。いい音を響すエストレヤだが、馬力はCBには敵わないので速度自慢をしていたらZRXに乗り換えられて歯が立たなくなった。カワサキ大好きの男の中の男。普段は非常に紳士な走りで大人を感じさせた。
F.H
ニンジャ400
バイクを買ったのは割と後になるが、彼とはいつも公道バトルをしていた。突然始まる加速バトル、停止線で並ぶと0-400が始まる暗黙のルール、免許が残ってるのはなぜなのか。2気筒と聞くと4気筒には勝てないイメージだが、むしろ街乗りのような低回転域では追いつけなかった。峠に行ってもいつも2人で突き放して遊んでいた。またバトルしたかったよ。
G.M
イントルーダークラシック
スズキ、アメリカン、変態。重い、進まない、止まらない、曲がらない。見た目だけでバイクを選ぶとこうなる。おまけにインジェクションときた。目も当てられない。なんだかんだいちばん一緒に走ったのはこいつなのかもしれない。運動神経のない彼がここまで上達したのは褒めるしかない。またこう言う日が来るだろうか「とりあえず山頂行くわ」
I.H
CBR250R
名字がうろ覚えなくらいそんなに接点はなかった。一緒に走るのも最初で最後となってしまった。新品交換したマフラーカバーを砂利道で転倒してボロボロにして帰った。やはり彼は持っている。一応SSの区分なのかもしれないが非常に安全運転、悪く言えば上手くない。だけどそれで良いのだ。無理な運転をして事故っては元も子もない。自分のペースで楽しく走れればいちばん。早い奴など先に行かせればいい。
CB400SF
2年近くお疲れさま。安定した走りでいつも安心して走ってこれたのもこいつのおかげ。見た目はそんなに綺麗じゃなかったけど、エンジンはさすがのホンダ、とても速かった。いろんな人と走って、いろんな人を乗せて、こいつのおかげでたくさんの思い出ができた。転んで痛かったこともあったけど、最後まで走り抜いてくれた。次のオーナーの元でも、安全に目的地まで送り届けて欲しい。
なんだかんだでまたいつかバイクを買って乗るかもしれないっていうのはある。乗りたくないわけではないし、機会があればまた乗る可能性もある。兄もきっと、自分のせいでバイクを降りたって聞いたら悲しいだろうから。その時はまたみんなでツーリングしよう。一緒に走ろう。また後ろに乗って出かけよう724
思うところは多々あるけれど、今のバイクはこれで最後。バイクだけで繋がってた友達じゃないから、これからも他のところで仲良くして欲しいな。最後にみんなで走って思ったけど、やっぱこういう仲間ってずっと大事にするべきだなって。一生物の友達なんだろうなって。
そんなことをふと思った夜でした