2025年7月某日、僕は名古屋に居た。
石川県に住んでいると、名古屋に行く事はあまりない。少なくとも僕はそうだ。なぜなら、名古屋と大阪までの距離を比較した場合、若干大阪の方が遠いものの、遊びに行こうと思ったなら、都市として規模が大きい方を取ってしまうのは、人情というものだろう。
追い討ちをかけるように、北陸新幹線が敦賀駅まで延伸した事で、金沢駅から名古屋駅まで特急電車(しらさぎ)直通で行けたものが、敦賀駅で乗り換えが発生するようになった。
これは大阪に行く場合も同じなのだが、案外面倒くさいもので、「名古屋に行かなければならない理由」がなければ、大阪に行ってしまう。
今回は名古屋に用事があったので行くことになったのだが、電車の乗り換えが面倒くさかったので、「高速バス」を調べてみた。すると、想像していたよりも本数があり、さらに昼便もあったので、高速バスを利用する事にした。
これなら、大阪一択だったものが名古屋も選択肢に入るので、大きな発見をしたと言える。
さて、名古屋での用事も済ませ、帰りのバスに乗り込む前に夕飯を食べようと考えた。以前、名古屋に来た時に「味噌カツ」を食べた事があるのだが、それがとても美味しくてまた食べたいと思っていた。
しかし、今回はそこまでの時間はないので、弁当を購入して、高速バスの待合室で食べる事にした。
名古屋駅で味噌カツの駅弁をネットで検索したところ、出て来たのが「矢場とん」の「ロースとんかつ弁当」だ。
早速、テナントのあるところに急行し、無事にゲットする事が出来た。
待合室の席に座り中身を確認してみると「ロースとんかつ」「れんこんきんぴら」「豚肉しぐれ煮」「漬物」と、種類は少ないように感じるが、実際に持ってみるとズッシリとしていて、かなりボリュームがあるように思えた。
主役と言える「ロースとんかつ」が多いのだろう。それだけでも期待出来るが、さらに「特製みそだれ」をかける事によって、美味さが倍増する。バスの乗車時間も迫ってきているので、早速食べる事にしよう。
「いただきます」