ボッチ酒 | ジョブスケの人生全力疾走

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 4月に入って桜が咲き始め、「綺麗だなぁ」と思っていたら雨の日が続き、タイミングが悪くてゆっくり花見も出来なかった。


 

 それでも時間を作って何とか見には行ったど、ピークは過ぎていて、新緑とも言える葉がチラホラ見えていた。「葉桜を見にきたんじゃないんだけどなぁ」、と愚痴ってもしょうがない。桜が見れただけでも良しとしよう。


 

 桜が咲く季節はまだまだ寒い日が多いのが常だけど、今年はちょっと違っていた。


 

 確かに桜が咲いている時には寒い日もあったけど、散ってからは一気に気温が上がった。それまでは冬と春のアウターを行ったり来たりしていたけれど、そのアウターもいらないほど暖かくなった。


 

 天気予報を見ると、すでに5月上旬くらいの陽気が続いていて、関東の方では30℃を超えたところもあったみたい。建物の中に居るよりも、外にいた方が暑い事も珍しくないほどの陽気で、梅雨も来ていないのに初夏が来てしまったのではないかと、錯覚を覚えてしまう。


 

 そんな日が続いているので、当たり前のように今日も暑い。暑い日に連想するのは、何といっても生ビール。あの炭酸が喉を通る時の感触は、全く飽きる事がない。大人の特権といっても良いんじゃないかな。


 

 そんなわけで、今日は平日にも関わらず、会社帰りに居酒屋に寄っている。家の近くの居酒屋だけど、実は初めて来店してみた。


 

 昨年の夏くらいにオープンしていたので気になっていたけれど、なかなかタイミングがなくて延び延びになっていた。今日はとにかくビールが飲みたい気分だったので、思い切って行ってみる事にした。


 

 中に入ると、カウンターの中におかみさんと若い男性スタッフがいた。早速席に着き、メニューも見ずに生ビールを注文する。


 

 このお店は、店先に「プレミアムモルツの店」と貼り出しているので、銘柄はわかっている。プレミアムモルツはビールの中でも苦味が少ないほうなので、とても飲みやすい。


 

 おかみさんが慣れた手つきでビールサーバーを操作し、すぐに注文の品が出て来た。待ってましたと言わんばかりに、一口飲んでみる。


 

 まず口の中をビールが潤し、続いて喉を潤す。そして最後は胃に注ぎ込まれる。この一連の動きが実感出来るから、最初の一口目は格別においしい。さらに二、三口飲んで、ちょっと落ち着いたところでメニューを見てみる。


 

ビールに合うおつまみは……辛鍋豆腐?


 

名前からして辛くて、ビールに合いそう。いや、これは絶対に合うと思う。


 

 そして、注文すること約10分。料理が目の前にやってきた。一人用の鍋に豆腐が入っており、スープの色は赤。期待通り辛そう。早速、豆腐を食べてみる。


 

 辛い事は辛いけど、激辛というわけではなく、ビールを飲んだら丁度良い感じになる。この辛さの調整具合がたまらない。豆腐の量が多いのでスープ単体では味見をしなかったけれど、そこそこ辛い気がした。


 

 二杯目のビールを頼んだところで、豆腐がなくなってしまった。すかさず、「ご飯はありますか?」と聞いてしまった。


 

 「ありますよ」の回答に、スープの中にご飯を入れて欲しい事をお願いすると、快く承諾してくれた。メニューにない料理でも要望に応えてくれるところがフットワーク軽いなぁ、なんて思っちゃう。


 

 ビールを飲みつつ、シメとも言える即席の雑炊を食べながら、日本人で良かったぁ、なんて幸福感に満たされた。

 

 

 お会計を済ませお店を出ると、夜風が心地よく感じた。明日への活力も注入出来たし、また頑張れそう。