先日テレビを見ていたら、読書感想文の書き方についてレクチャーしていました。例として、「ももたろう」の感想文を3名のゲストが書いて発表していました。その内容を踏まえて、僕も読書感想文を書いてみようと思います。僕はこれまで、本についても記事を書いた事がありますが、ここではあくまでも「読書感想文」として書いてみようと思います。また、学校の宿題を想定して、400字以上であれば可としますのでご了承下さい。
青空文庫「桃太郎を読んで」
住所不定☆ジョブズ
僕は桃太郎を読んで、複雑な気持ちになりました。なぜ複雑な気持ちになったかと言うと、どう考えても桃太郎が鬼をいじめているようにしか思えなかったからです。
桃太郎は鬼を征伐するために鬼ヶ島に旅立つわけですが、その理由というのが「単に力だめしをしたかった」、という超個人的な理由のようなのです。
15歳の時点で、日本には桃太郎より強い存在はすでにいませんでした。そんな時に鬼ヶ島の話を聞いて征伐を思いついたのですから、鬼からしてみれば迷惑極まりない話です。
また、「ほうぼうの国からかすめとった貴い宝物を守っている」とあるのですが、それにも疑問があります。
よく考えて欲しいのですが、猿や犬やキジの攻撃で悲鳴をあげる鬼たちが、力ずくで金銀財宝を強奪出来るわけがありません。それこそ、血のにじむような努力によって、時間をかけて集めたに違いありません。
粘り強い交渉や、時には足元を見られたことも一度や二度ではないと思います。その苦労は、何らかの収集家であるならば、痛いほどわかると思います。
それらの事を総合的に考えると、桃太郎が鬼をいじめているようにしか感じられないのです。そんな事から、正義の味方が弱い者をいじめて良いのだろうか、という気持ちになってしまいました。
「本当の正義とは何なのか」
僕は桃太郎を通じて、この難題を問われている気がしました。