この記事を書いているのは、2016年11月だ。最新のゲーム機「プレイステーション4(PS4)」の廉価版が発売されたばかりであり、その性能アップ版の発売を待っている状況だ。そんな時期であるにも関わらず、とんでもないゲームが10月4日に発売された。
「キラキラスターナイトDX」
対応機種は、なんと「ファミコン(互換機含む)」である。ご存知の通り、ファミコンはテレビゲームの歴史を作ったといっても過言ではないが、すでに発売から30年以上が経過している。PS4が3DだVRだと言っているご時世に、ファミコンである。今から見ると、2Dすら厳しい。出せる音も極めて貧弱だ。PS4との性能差は言うに及ばず、比べる事自体に意味がない。
だが同時に、とても愛されているのも事実である。レトロゲームは相変わらず人気で、本家である「任天堂」からも30種類のゲームを予め内蔵したゲーム機「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」を発売するとアナウンスしたばかりだ。ネタとしては面白いが、まさか本当に発売されるとは思わなかった。あえて残念な点を言えば、サイズをミニにしてしまったために、従来のファミコンカセットが使えない点だ。そちらは互換機で遊んで下さい、という事だろうか。
そんな事はお構い無しに「想像の斜め上を行く」キラキラスターナイトDXだが、スタッフもありえないほど豪華だ。ゲーム業界を支えた伝説の人たちが、このゲームに集結したのだ。単に懐かしいと思わせるレトロ風ゲームではなく、「2016年に発売するファミコンゲーム」というこだわりのもとに作られたとしか思えない完成度だ。
ネットの動画においてゲーム画面を見る事が出来るが、ファミコンの限界とはどこにあるのか、と思わせるレベルだ。すでに現役を引退していると言ってよいハードにも関わらず、時代を超えて技術の進化を続けているファミコン。現時点での集大成がここにあるといっても大袈裟ではないのではないだろうか。
そんなゲームだからこそ、気にはなっていたものの、購入までには至らなかった。それは、店頭で販売しているのを見た事がなかったからだ。そうなれば当然、ネットか通販だが、実はあまり好きではないので、とりあえず保留にしていた。だが、イベントの帰りにフラッと立ち寄ったお店で運命的な出会いをしてしまった。あり得ないはずのゲームがそこにあった。しかも、しゃがまないとわからない微妙な位置に。
「当然、買ってくれるよね?」という主人公の女の子の視線が心を撃ち抜く。まるで、ペットショップで目が合った犬のようだ。こうなると、買わない理由はない。キラキラスターナイトDXを連れて帰る事にした。
現在、手もとにあるのは「レトロフリーク」である。動作するか心配になりながらも、カセットを差し込んで起動したところ、見事に成功した。一安心したの束の間、オープニング画面が出た。やはり現物で見るとその凄さがわかる。主人公の女の子が物凄く滑らかに動く。そのままデモを流してゲーム画面を見ると、本当にファミコンかと思ってしまう。キャラクターが全くチラつかない。背景もラスタースクロールしてるし、多重スクロールもしている。感心するばかりだが、いい加減ゲームをしてみようと思う。
難易度が二つあり、とりあえず「LEVEL1」を選んでみる。ゲーム内容は、主人公を操作して画面上を飛び回る星を制限時間内に集めるというもの。星の動きはスデージが進むにつれてトリッキーになり、スデージクリアに必要な星の数も段々増えていく。出来るアクションは移動とジャンプだが、このジャンプが曲者だ。一度ジャンプする方向を決めてしまうと、空中にいる間は軌道を変更出来ない。そのため、ちょっと目測がズレると星を取り逃がしてしまう。
最初のうちは操作に慣れずクリア条件に助けられていたが、少しづつ慣れていき、ついに最終面に到達した。初プレイ初クリアか、と思ったがそれほど甘くはなかった。クリア条件が厳しく、あえなくタイムアップ。ゲーオーバーとなった。だが、単純なのでコツを掴めばクリア出来そうだ。さらにLEVEL2もあるので、何とかクリアしたい。まさに、2016年のファミコンゲームだった。

