かつて門司港は、名実共に九州の玄関口でした。今でも本州下関との間に連絡船が出ていますが、それはどちらというと観光が主たる目的になっており、メインは関門トンネル、もしくは高速道路がその役目を担っております。さらに、近くには繁華街のある小倉があり、連絡船が運航していた頃の活気は、門司港からしばらくの間無くなっていたのではないでしょうか。
しかし、かつての街並みが現在でも多く残されており、今でも歴史的建築物を見る事が出来ます。それをうまく活用して、今では九州を代表する観光地のひとつになっております。
「門司港レトロ」と呼ばれるその地域は、古い街並みと再開発による新しい施設が混在している事から、歴史を体験出来ると同時に、快適な観光をサポートしてくれます。街全体の雰囲気として「大正浪漫」を彷彿させる事から、ただの観光で終わらせない楽しみ方があります。
それは「旧門司税関」の館内にある「きものレンタルステーション レトロこまち」において、袴と着物を1000円でレンタルしてくれるサービスです。ここで大正レトロの衣装を着る事で、門司港の街並みと相まって、気分はまさに大正時代にタイムスリップ。この衣装で記念撮影をすれば、良い思い出になる事は間違いありません。
旧門司税関の建物です。きものをレンタルしたい方は、この建物を目指して下さい。
きものレンタルは、ここで受付ています。
この門司港レトロでは、さらに踏み込んで楽しむ事が出来ます。それは「門司港コスプレピクニック」と呼ばれるイベントです。普通のコスプレイベントは屋内、もしくは屋外であってもコスプレ可能領域を設定した閉鎖された空間で行われます。しかし、門司港コスプレピクニックは、門司港レトロ地区全体がコスプレ可能領域となります。建物をバックに写真を撮る事はもちろんの事、一部の建物の中でも撮影が可能となっております。
撮影ポイントとして人気のある「国際友好記念図書館」です。
「海峡ドラマシップ」内に大正の町並みを再現した「海峡レトロ通り」。
「旧大連航路屋上」でも撮影可能です。
さらに凄いのは、コスプレをしたまま入れるお店が多数存在している事です。なかには、お店の中でも撮影出来るところもあります。この日だけは、大正浪漫という枠に囚われる事なく、あのアニメやこのマンガのキャラクターが門司港レトロの中を歩いています。
広範囲で街の中を歩けるイベントというのは、そう多くはないのではないでしょうか。もし、自分が好きなキャラクターが居たのなら、写真撮影を申し出てみて下さい。但し、撮影する時は必ず一声かけて下さい。それがマナーです。
また、「二次元」が大好きな方には打ってつけのお土産があります。「港ハウス」の1階にあるお土産屋には、地元の酒屋が販売している萌酒「ガールズ無法松プロジェクト」があります。見た目と違って本格的なお酒ですので、見て楽しみ呑んで楽しめると思います。
「ガールズ無法松プロジェクト」の萌え酒です。3種類あり、それぞれお酒の種類が違いますのでご注意下さい。
門司港コスプレピクニック
参加費:1000円
(イベント開催日程はHPを参照下さい)