それを勝手に記念して、天狼院ライティング・ゼミの課題で提出したものの、構成力不足でボツになった「橋元神奈子アイドルデビューインタビュー」をアップしたいと思います。
オリジナルは前フリがあるのですが、ここではバッサリカットしたいと思います。天狼院に提出するくらいなのでかなりガチで書いており、それらしくするために本や雑誌、そして僕の経験と知識を詰め込んで書き上げました。
「かんなっぴ」の魅力を存分にお楽しみ下さい。うまく伝わるかな〜。
タイトル：私、アイドルはじめます
２０１６年１０月。福岡県にある鞍手町より新しいローカルアイドルが誕生した。その名も「くらて学園生徒会」。このアイドルが凄いのは、歌やダンスはもちろんの事、楽曲なども全てくらて学園内で内製してしまう事だ。まさに、優秀なクリエイターが集うからこそ実現したといえる。アイドルとして駆け出したばかりの彼女達だが、今回はそのメンバーである橋元神奈子（はしもとかんなこ）にインタビューを行った。
◆この度はデビューおめでとうございます。
「ありがとうございます。今でも信じられません。ずっとアイドルに憧れてましたが、本当にこの日がきたなんて夢見たいです」
◆早速ですが、ユニット名が『くらて学園生徒会』ということですが、そもそもくらて学園を知ったきっかけを伺っても宜しいですか？
「はい。私はアイドルも好きなんですけど、実は同じくらいコスプレが好きなんです。それで、イベントで合わせ（同じアニメやゲームの登場キャラクター同士で集まって写真を撮ること）の時に、知り合ったコスプレ仲間から『くらて学園』の事を教えてもらいました。廃校を利用したコスプレイベントなんですけど、学校を背景に写真を撮るのって難しいんですよ。スタジオで教室内のセットを準備しているところもあるんですけど、やっぱり体育館とか廊下でも撮りたいじゃないですか。そうするとスタジオでは出来ないから諦めてたんですけど、くらて学園の事を聞いた時には『これだっ！』って思いましたね。毎月開催していたので、次の月に早速行きました」
◆なるほど。それでは、そこからどういう経緯でアイドルになったのですか？
「体育館で撮影していた時の事だったんですけど、カメラの準備でちょっと時間が空いたんですね。その時ちょうど、私たち以外だれも居なくて貸し切り状態だったんです。それで折角だからと思って、ステージに上がってアカペラで歌ってみたんです。すると、声がすごく反響して気持ち良かったんですね。そのままテンションが上がっちゃって、振りも付けて調子に乗ってずっと歌ってました。そしたら、ちょうどくらて学園のスタッフさんに見られてしまって、そのままスカウトされました。くらて学園もコスプレ以外の新しい事を模索していて、アイドルを始めようとしていたんです」
◆よっぽど聞き応えがあったんですね。アイドルに憧れていたという事ですが、影響を受けたアイドルはいますか？
「影響というよりも憧れたのは『モーニング娘。』です。ライブの映像なんかを見て一緒に踊ったり、友達同士でカラオケに行った時にはずっと歌ってました。だけど、やっぱり雲の上の存在なんですね。自分が居る場所とはあまりにもかけ離れ過ぎてる。そんな時、ローカルアイドルの事を知ったんです。それが今でも活躍されている福岡のアイドル『QunQun』だったんです。その中でも私がいいなって思ったのが『中村愛歌』さんでした。もう卒業してしまったのですが、頑張っている姿がとても印象的で、『私もアイドルになれるかもしれない』と勇気をもらいました」
◆そうだったんですね。ところで「くらて学園生徒会」は、全て学園内で内製してしまうという事ですが、ちょっと説明してもらってもいいですか？
「くらて学園には『インキュベーション事業』というものがあって、そこに才能を持った人たちが集まっています。個人で参加している人は、自分だけではなかなか事業に結びつけるのが難しいと感じている人たちです。結果的に、情報や優秀な人材も集まってきていて、特にクリエイターの人たちが多く在籍しています。そこにはアイドルに必要な作曲やダンスの振り付け師もいます。くらて学園スタッフには、元アイドルという人もいるので心強いです。実は私も『天狼院書店』というところでライティングの勉強をしているのですが、作詞は私が担当しています。お互いが刺激し合っていいものを作ろうとしているので、とても良い環境になっていると思います」
◆わかりました。最後に、ご自身にとって『アイドルとは何か』を教えて下さい。
「私にとってアイドルとは、世の中を照らす光だと思っています。どんなに辛い事があっても、人々に勇気をくれる。私のファンじゃなくても、歌が好きな人は多い思うんですね。その歌を聞いて元気になれたという経験です。私も、一人でも多くの人に歌で元気を届けられるようになりたいです」
◆ありがとうございました。これからも頑張って下さい。
＊記事を提出するにあたり、「くらて学園」に了承を頂いております。