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リコカツのF-4ファントムと北川景子さん搭乗機

TBS金曜ドラマ「リコカツ」(2021.4.16.~2021.6.18.放映)面白かったですね📺
主演・北川景子さん演じた水口咲の夫・緒原紘一(永山瑛太さん)が航空自衛隊百里救難隊のメディック(救難員)ということで、百里基地でのシーンも沢山あり、ドラマのストーリーそのものの面白さと共に楽しませて頂きました。

夫・紘一が堅物というキャラクターのために自衛官という設定になったと思いますが、その誇張ぶりが居そうで居なさそうな感じが面白かったことと根が優しく身体的に強いところは自衛官そのものを表現しているように思いました。

《百里基地飛雄園のF-4ファントム302号機。出典:航空自衛隊百里基地HP》

最終回、その夫・紘一が妻(正確には一度離婚してまた結婚しようと決めた元妻)咲のパリ赴任に付いていこうと咲に相談もせずに辞表を提出したことを知り、登庁する紘一を百里基地正門前で待ち構えた咲は、紘一と共に正門から少し外れたフェンスの所でファントムを背景にその気持ちを紘一にぶつけます。


そのシーンを撮ったのが百里基地雄飛園前のフェンス外柵。上の写真の機体があのシーンの背景にあったF-4ファントム302号機です。この記念塗装はF-4導入40周年のもので、この機体は40周年時には第302飛行隊に所属していた空自F-4の中で最初に導入された機体のうちの2番機だったようです。
百里基地で始まったF-4配備ですから、由緒ある機体が然るべき場所に保存されていると言っていいでしょう。

この百里基地雄飛館は現在新型コロナの緊急事態宣言および蔓延防止措置下において公開中止になっていますが、通常に戻れば平日見学することができます。


あのシーンと同じようにフェンスの外から見たり、撮ったりは、路上駐車できるような場所ではないためお勧め出来ませんが、通り抜けざまには見ることは出来ると思います。

緊急事態宣言や蔓延防止措置が終わったら是非見学の方で中に入って見てみたいところです。


《北川景子さん搭乗機F-2B 130号機。北川景子さん搭乗時のものではありません。また搭乗時はシミュレートテイクオフのみでフライトはしていません。撮影:筆者》


「リコカツ」に先立って2021.4.9.にはTBS「ぴったんこカン・カン」で北川景子さんや永山瑛太さんが百里基地を訪問。複座のF-2B後席に乗りシミュレートテイクオフ(模擬離陸滑走)を体験しました。この時北川景子さんが搭乗した機体が百里基地第3飛行隊配備の130号機でした。

恐らくこの機体は退役するまで北川景子搭乗機として語り継がれるでしょうね。

F-2の飛行訓練も平日であれば(土日は基本ノーフライト)、百里基地と滑走路を共用する茨城空港の展望デッキなどから見ることも出来ます。複座機は恐らく二機しかないので見つけやすいと思います。複座機は二人乗ってるのと、コクピットのガラスの長さが長いのが見分けるポイントです。


《茨城空港ターミナルには無料駐車場もありますし、ターミナル横の広場にはF-4が展示されています。撮影:筆者》


そうそう「リコカツ」で紘一に想いを寄せる救難ヘリパイロット一ノ瀬純(田辺桃子さん)のお父さんがブルーインパルスのパイロットだったという設定がありましたが、びったんこカン・カンでF-2を案内したのは元ブルーインパルスの川村3佐(TACネームRUM)でした。


「リコカツ」の聖地百里基地、コロナが終息したら是非行ってみて下さい✈︎

”スペシャル版 7月10日発売決定 ”

これはかなり楽しみ✈︎外せない📀になりそう😊


イカロスMOOK『ヒコーキ写真テクニック 2020 SS』


赤塚聡カメラマンが、
『(自分の)掲載ページは4Pだけですが、総勢16人の航空写真家による作品群は、なかなか見応えがあると思います』
っていうものだから、早速ファンネット のFacebookページで「捨て置けない一冊」として紹介したこの本。

お取り寄せしてみれば、タイトルの「ヒコーキ写真テクニック」から飛行機写真を撮るためのHOW TO本かのような印象を受けるかもしれないが左にあらず。最高の写真集であった。

この本に書かれている解説文風に感想を書けば、以下のような感じか。

2003年の百里基地航空祭の前日に初代キスデジが発売され、コンデジでは飽きたらなくなっていたのと、その前週の小松で衝撃を受けたブルーインパルスを大きく撮ってみたいとの思いから、当時渋谷センター街にあったさくらやでキスデジ発売日前夜金曜日の閉店間際に、本当は望遠に強いそれなりの解像度のコンデジを買おうと物色に行ったのだが、店員に相談しているうちに翌日発売の初代キスデジと望遠ズームレンズを買うことになった。店員の、発売日前だが上司に掛け合って出します、という言葉に負けた。

今思えば、飛行機のしかもブルーインパルスや戦闘機に使える範囲はオートのスポーツモードくらいであったが、色の鮮やかさは素晴らしく、上位機種の10Dを喰わないよう、シャッター優先AEモードでのオートフォーカスでサーボモードが使えないように設定されていたり、なんて、わかるようになったのはだいぶ後のことだ。
サブ機として、実はキスデジを2004年の松島基地観桜会で隊長と話している時に舞い上がって落としてしまい、修理中のカメラ不在を補うために10Dを買ったが、二台揃った時に後発のキスデジの方が画質が良いのは明らかだった。ただ設定は限られていた。

そんな経緯で二台体制になったわけだが、時を同じくして、観桜会の記事が載った航空ファン誌が発売され、その一枚の写真に衝撃を受けた。
藤吉隆雄カメラマンの観桜会の記事には、エプロンからずっと下がったグランドの一本の桜と、その奥で対進交差するブルーインパルスが、機体は小さいがスモークを引いて高速に交差した光景が写っていた。

望遠が全てと思っていた自分には衝撃の一枚で、のちにその感想を藤吉カメラマンに話すと、だって望遠で上だけ撮ってもどこで撮ったかわからないよね、と言われて眼から鱗が落ちた。

ネットで交流のあった某自動車メーカー勤務で現在は開発主査まで出世した男から、彼は動画派だったが、写真が上手くなるには上手い人の写真を見ること、と助言を受け、毎週のように新しいサイトを紹介され、その度に寝込みたくなった。

写真が上手くなるには、上手い人の写真をみて、寝込むこと。この考えは今でも変わらない。しかし、そこまで突き詰めているかというとハングリーさもなくなって、そこそこで満足しているやうに思う。

そこそこ撮れるようになると、誤魔化しがうまくなり、人の写真を見てカメラ機材がいいからとか、言い訳がすぐ出てくるようになる。

しかし、この本にはプロカメラマンのみならずハイマチュアのコンテスト優秀作まで、言い訳の通用しない本物の作品の数々が掲載されている。そして、シャッター速度がこうで絞りがこうでといったことは撮影諸元として書かれているが、テクニックの能書きとしては書かれていない。

とにかく良い写真を見て寝込む。この本の真髄はそこにあるような気がする。厚さが1.2センチもある、これは凄い写真集だ。

紙焼きの写真は誤魔化しが効かない。SNSで画面越しに見せるのとは違うのだ。



『(自分の)掲載ページは4Pだけですが、総勢16人の航空写真家による作品群は、なかなか見応えがあると思います』

赤塚さんの言葉通りだったが、いやいや、プロと違いテーマや撮影機会/期間が限定されていないハイアマチュアのカメラマンの入魂かつ厳選のコンテスト作品にも寝込みそうになりましたよ。

テクニック本にあらず写真集。この本から、何を盗めるかはあなた次第。

ブルーインパルスファンネットお薦め本です。

イカロスMOOK『ヒコーキ写真テクニック 2020 SS』

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