夏の定期異動の時期になりました。

 

色(陸海空)の違いはあれ、この時期に人事異動となる隊員がそれなりにいます。

彼ら家族の最大の関心事は、住まい。

 

夫である自衛官は、配置についても内示等で承知していますので、業務の繁忙なども加味した住まい探しとなります。

 

勤務場所から一番近い官舎は、最激戦地。

転居者があれば、その穴を埋めるような形で部屋が確定しますが、移動人数が多いと公平を期して各個人の数値化などを行うことがあります。

2尉だから15点。配偶者有なので5点、子供2名で30点といった具合に。(あくまでも分かりやすく、の例示です。)

 

従って、独身者はどうしても遠い官舎か、コンパクトな官舎(狭い官舎と言ってはいけない)になります。

で、そこに住んでいる間に結婚が決まり、同居となると・・・。

民間のアパートに行くしかないですね。

 

中には、「あなたはここに住みなさい。」と命ぜられる人がいますが、そんな人は家賃は無料です。

そのかわり、何かあっても直ぐに出勤できるように、行動範囲に規制があるなど何かと大変。

 

さて、無事入居の決まった官舎での生活、これは割愛します。

しかし、ネットで官舎妻関係の記事が載るときがありますが、ホンマかいな?という記事も。

 

自衛隊の官舎は特別みたいに言っていますが、その方は社宅などで社員妻をやっていたのだろうか・・・。

奥さんに階級が付いているともいわれますが、社宅でも役職が付いてきています。

 

ネタとしては面白いのですが、真面目に評価するとこうなってしまいます。

それならば、「何故奥さんは夫の社会的地位もひけらかすのか?」

雑誌系では小難しくなり無理でしょうけどね。

 

奥さんの人間としての人格とかを自己否定しているようなものですよね。

実際のところ、こうした残念な女性がそれほど多くないことが救いであると思います。

(普通の人はちゃんと弁えてますから。)

 

 

ではでは、ここから本題。

自衛官は最近でこそメディアに露出が増えましたが、以前は「名前は知っているけどよくは知らない」職業でした。

そんな意味では特殊な職業でした。

 

では、官舎に住まう奥様、特別な存在でしょうか?

「夫にとってあたしは特別です♡」みたいな昭和的発言者は、部屋を出てよし!

現職(女性自衛官:WAC、WAVE、WAF)を除き、皆さん民間人です。

 

蛇足ですが、WAVEには美人が多いという噂がありますが、感想はどこも同じ。

 

なので、自衛官という特殊な職業の「家族」として、世間から様々な目で見られることがあります。

でも、「私の夫は自衛官」ですって官舎の周辺で他の方に話す機会は少ないと思います。

見た目、雰囲気でバレるか、言葉遣いとかで(出身地と夫の任地が異なれば)。

 

そうした、「自衛官の妻」、「自衛官の家族」を意識させられるのは、災派の時、災派がかかりそうな気象状況の時。

この他、任地が島であり、その島で災害が発生したが、その島を離れる(避難)かどうしようかという時。(北海道南西沖地震:1993年)

 

奥尻島には空自のレーダーサイトがありますが、ここに勤務する既婚者たちは家族を当然避難させたかったものの、島民の感情に配慮して家族を避難させなかったとか。

 

そんなことも起こりうる官舎生活。

集団生活です。色々あります。

 

また、電気、ガス、水道代については、官舎により全て国へ払う場合、業者等と契約する場合など、官舎により様々。

ですので、全国展開が前提な幹部の家庭では、ガスコンロが都市ガス用とプロパン用の2種類を持ち歩く例も。

 

最近、網戸は付いたのかな?

築30年とかの官舎の場合、網戸が無いので自作したり、ホームセンターに買いに行ったり。(網戸持ち歩き家庭もあったな。)

 

普通の賃貸アパートと思ってはいけません。

私はある官舎で換気扇を買う羽目になりました。

ガスコンロの窓側の壁に板がついていたの。

なんで?って思ったら、換気扇用。

ホームセンターへGO!(近くにあったから歩いて買いに行きました。)

 

まだあるぞ。

官舎の草刈り。

官舎によっては草(土)の部分が無く、草刈事態が不要だったり、共益費に業者の費用を込みにしたり、まちまち。

この共益費は、各会階段事(昔の団地をイメージ)か各階毎(新しめの官舎)などで、毎年だったかな、順番で回ってきます。

 

楽よ、本当に。

単身赴任者が集めにくいけど、それ以外は面倒事少ないはず。

大家が国なので、宿舎業務を担当している駐屯地や基地の担当部署に話せばいいし。

 

雪国除き、たまの降雪時に人柄出ますね。

我関せずというのが出現します。(そういう人は普段から残念な場合がほとんど)

 

 

後半、官舎生活についての話になりましたが、自衛官妻も自衛官の、両者とも特別ではないのでご安心を。

ただし、自衛隊が出動するようなときは、娑婆から自衛隊って一括りにされる場合もあります。

なので、気持ちは自衛官と同じように持たなけなりません。

 

そういう心掛けをこの課程でしっかり学ぶように!

 

 

本日は、日本でただ一隻しかない船を紹介しよう。

海の迎賓館と言われる、海自の特務艇「はしだて」の画像を貼ろう。

甲板等その他の画像は後日に。

 

海自の次は空自。

空自の航空学生、この中からF-15JやF-35Aのパイロットも誕生します

右隅に迷彩を着ている隊員が撮影しているのはなぜだ?。

このシーンは、隊が受令対象者(この場合は基地司令かな)に「頭(かしら)、なか」の敬礼を実施中のもの。(説明が長い!)

 

パイロットコースを途中で脱落させられるのが約3割の厳しい世界。

適性と「やる気・元気・負けん気」のある学生のみがパイロットになることを許されます。

レンジャーよりはるかに過酷です。

(操縦だけでなく、機体構造の理解や緊急時の対処を数秒で行わないといけないとか。)

 

 

今月は4連休もあります。

婚活で長距離移動するもよし、単独又は部隊行動で旅行に行くのもよし。

感染予防対策だけはしっかりしましょう。

 

あ、それと、遠隔地に行ったら土産を必ず教官に買って来いよ。(萩の月、とおりもん、ちんすこうは特に歓迎だ。) m(__)m