COVID-19、収束の兆しが一部で見えてきました。

しかしここで気を緩めると元の木阿弥。

ストレスが溜まっていると思いますが、ここが耐え時。

 

さて、どのような手段・方法であっても、ここをご覧の方は自衛官と結婚出来れば勝ち組とお考えの方が多いかもしれません。

婚活系のコンサルサイトから「いいね」を押していただいていますが、楽な宣伝ですよね~。

とにかくPV増やす→その中からお客さんが現れるかもしれないという、2流のアプローチ。

ご苦労様です。

 

横道に逸れましたが、自衛官との結婚生活、皆が皆バラ色の生活を送っているわけではありません。

自衛官は頼りになりそう」という理由で、自衛官と結婚したいと考えている方がいるようですが、そうした考えだと恐らく破綻します。

 

陸自の場合、演習場に行かないと有事に備えた対応(訓練)が出来ません。

しかもその期間は数日~1,2か月と幅広く、その期間中は通信途絶状態になることもしばしば。

演習場はとても広いため基地局の圏外になることも多く、また圏内であっても昼夜ぶっ通し行われていれば連絡は付きません。

この辺りが民間企業の長短、国内外の出張と異なる点です。

 

海自の航空部隊などを除く艦艇乗組員の場合、衛星電話でないと連絡は付きませんが、海自内の運用制限緩和でメールは送受信の制限があるものの可能になっています。

 

このため、寂しがり屋さんはかなり辛いでしょう。

あまりにも寂しすぎてネットで異性と知り合いがちに。

表現がどうであれ「男漁り」しても、その結果は自分に跳ね返ってきますからね~。

 

特に最近は高校生からSEXしている数が増えていて、社会的に見ると倫理観が希薄になっています。

世代間の格差と解釈されても一向にかまいませんが、少なくとも結婚後にそれをやるのは民法における不貞行為であり、損害賠償請求の対象になりますので。

 

そして、唐突ですが災害発生時には自宅にいません。

地震、風水害が自宅(官舎)で発生しても、夫は不在です。

災害派遣の呼集により出勤するからですね。

 

官舎の場合、奥さん方で協力し合わないといけません。

そのためには協調性が求められます。

 

少子化で育ったゆとり世代、果たして大丈夫でしょうか。

女性の世界は、昔からドロドロしてますからね。

 

落ち着くまで実家に避難・・・という選択肢もありますが、以前北海道の奥尻島を襲った地震と津波の際、ここには空自のレーダーサイトがありますが、そこの官舎に住んでいた隊員達の家族は、「島から逃げ出した」という後ろ指を刺されないように、島内に残らざるを得なかったそうです。

 

なので、必ずしも官舎を脱出して実家に避難というのは可能ではありません。

このため、ある程度精神的に自立(自律)している方でないと、何かあった際は非常に苦しく辛い思いをすることになります。

 

災害派遣や防衛出動に行く夫が、家庭に不安を抱えたまま出動しなければならないことだけは避けないといけません。

どのような場合でも、夫を笑顔で見送ることが重要。

 

加えて、壮行会や出発行事などで涙を見せると、メディアが喜んで殺到し、夕方のニュースの批判的なネタに使われます。

夫はそんなこと決して望んでいませんよ。

 

 

 

さて、何時もの如く長い前振りでしたが、ここからが本題。

先日とある自衛官との婚活系の業者のブログを見て、脱力してしまいました。

 

まあまあ妥当な内容かな・・・と思っていましたが、巨大な誤りが目に飛び込んできました。

 

 

●自衛官の結婚相手について調査が行われる、という内容です。

よくよく読んでみると、自衛官が秘密を取り扱うために提出する調査票とごちゃごちゃになっていました。

この手のブログは、本当に適当で困ります。

 

自衛官と結婚するに際し、自衛隊が結婚相手や親などに対して調査を行うことは絶対にありません。

警察官の場合は、結婚に際して実質的に組織(上司)の許可が必要になりますが、自衛官は異なります。

 

もうかなり前になりますが、海自において、ある海曹(海だから海曹なのは当たり前。)の自宅のPCから持ち出してはならない資料が見つかりました。

これは、彼の奥さん(確か中国人)だったか別人だかの入管難民法違反容疑で警察による家宅捜索の過程で見つかったものです。

もし自衛隊が結婚相手に対して調査を行っていたら、そうした人との欠勤に許可なんて下りませんからね。

 

なので、繰り返しになりますが、結婚相手に際する調査などありません。

安心してください。

 

しかし、部隊で○密に関する業務に関わるような場合には、さきほどの調査票を提出しなければなりませんので、事情は異なります。

なお、それらの内容等は一切書きませんし、もしお問い合わせがあってもお答えしません。(というか、よく知らないし。)

 

 

結婚するなら陸自を狙うのが良い

はい出ましたね、このネタ。

自衛隊の規模を考えると自ずと明らかですが、人員比では陸2:海1:空1になります。

数だけ見れば陸ですが、世の中そんなに甘くない。(笑)

 

白い夏制服にあこがれて、海自がいいとか、戦闘機パイロットと結婚したい、など要望(需要)は人それぞれ。

とにかく自衛官と・・・という方はおそらく自衛隊について不勉強なんでしょうね。

 

結婚後も実家近くに引き続き住んで・・・とか、夫の出航中に遊び倒そう・・・など理由がどうであれ、みなさんそれぞれ目標を持っていますから、陸自が狙い目というのは適当と指摘されても致し方ありませんね。

 

 

駐屯地と基地の違いが理解できていない

自衛隊の部隊がいる場所は、陸自と海空自では言い方が異なります。

陸:駐屯地

海空:基地

 

漢字だと分かり辛いかと思いますので英語で表記すると・・・

陸:駐屯地=CAMP

海空:基地=BASE

 

ね、日本だけでなく英語圏でも意味合いが異なるんです。

 

駐屯と言えば、新選組の屯所。

ああ、そういえば・・・という方もいらっしゃるかと思います。

 

駐屯とは、一時的にいることを意味します。

従って永続的に居る、というわけではありません。

 

これに対して基地というのは、活動の拠点となる場所(敷地、施設)を意味します。

従って永続的に居る、ということです。

 

つまり、陸自に限らず各国の陸軍は移動して活動(戦闘)するのが前提ということになります。

ちなみに、駐屯地、基地内の売店についても、当たり前ですが英語表記が異なっています。

 

駐屯地の売店:PX(Post Exchange)

基地の売店:BX(Base Exchange)

 

と、こんなです。

これ、自衛隊マニアでも間違えている人がいます。

 

そんなわけで、陸自は駐屯地、海空は基地です。

こらは自衛官が気にする部分ですが、はじめは誰も知りませんので、知らなくても全く問題はないのです。

分からなければ、調べる。聞く。そして覚えておく。

 

 

●自衛隊の寮

これもよく見ますね。

一般の方がイメージしやすいようにこう書いているのでは・・・と筆者の気持ちに寄り添って見うると、このような記載になります。

 

ま、そんなわけありませんね、単なる勉強不足ですから。

適当婚活ブログ、勉強しろよ! 怒

 

さて、自衛隊法では曹士は駐屯地、基地内に設けられた集団的居住場所(これを適当さんは寮と書く)に居住することを義務付けられています。

ここでは具体的の条文を解説していきます。

 

◆自衛隊法第55条(指定場所に居住する義務)

自衛官は、防衛省令で定めるところに従い、防衛大臣が指定する場所に居住しなければならない。 

 

◆自衛隊法施行規則

(陸上自衛官及び航空自衛官の営舎内居住義務)

第51条 陸曹長又は空曹長以下の自衛官は、防衛大臣の指定する集団的居住場所(以下「営舎」という。)に居住しなければならない。ただし、防衛大臣の定めるところに従い、防衛大臣の指定する者の許可を受けた者は、営舎外に居住することができる。

 

陸自と空自の曹士は営内に住むことが原則です。

しかし、結婚や親の扶養等の場合は、許可を受けたら営外(営舎外を営外と言います)に住むことが出来ます。

逆を言えば、結婚したからと言って即新居で同居とはいきません。(機会があればそのうち書きます。)

 

(海上自衛官の船舶内及び営舎内居住義務)

第52条 船舶(防衛大臣の定める船舶を除く。)に乗組を命ぜられた海上自衛官は、防衛大臣の指定する船舶内に居住しなければならない。

 

海自の中でも自衛艦に乗り込む隊員は、幹部、曹士関わらず、船の中に住みなさい、ということです。

 

2 前項以外の海上自衛官で海曹長以下の者は、営舎内に居住しなければならない。ただし、防衛大臣の定めるところに従い、防衛大臣の指定する者の許可を受けた者は、営舎外に居住することができる。

 

対潜哨戒機の部隊など陸上部隊の隊員のうち、曹士は基地内に住まなくてはなりません。

しかし、結婚や親の扶養等の場合は、許可を受うけて営外(営舎外を営外と言います)に住むことが出来ます。(陸空と同じ)

 

(幹部自衛官等の営舎外居住)

第五十三条 幹部自衛官並びに准陸尉、准海尉及び准空尉たる自衛官(前条第一項の規定により船舶内に居住すべき者を除く。)は、防衛大臣の定めるところに従い、営舎外に居住するものとする。

 

艦艇勤務の海自幹部を除き、陸海空の幹部自衛官は駐屯地、基地の外に住め(住んでもよいではない)、ということです。

 

(営舎内居住命令)

第55条 防衛大臣又はその指定する者は、幹部自衛官、准陸尉、准海尉及び准空尉たる自衛官並びに許可を得て営舎外に居住している自衛官に対して、勤務のため特に必要があるときは、いつでも営舎内に居住を命ずることができる。

 

しかし、何かあったら全員駐屯地、基地内に住みなさいということです。

こんなところまで決められているんですね~。

 

条文出しても、心理的拒否反応で文章を読みたくないという方が多いとも思いますが、規則あっての様々な組織です。

 

 

後なっだったけかな・・・。💦

あ、これだ・・・。

●自衛官は家事スキルが高い

大嘘。

家事が、炊事・洗濯・掃除・裁縫であるなら、確実にスキルが高いのは掃除。

炊事は基本自分で作りません。食堂で摂りますからね。

演習中も役割分担決めて、皮を剥く人は皮剥き専門でとかあるので、一通り覚ええて腕が上達するのは相応の年月がかかりますよ。

裁縫も最近は自分でやらなくなりつつあるので、どうでしょうか。

 

洗濯にアイロンがけまで入るとすれば、アイロンがけは確かにうまい。

体重がある分、奥さんに比べ線(折り目)を入れるのも、容易いですね。(奥さんの方が体重が重い場合を除く)

 

なので、期待するほど高くはありませんし、個人差が極めて大きいです。

ここは楽したい人にとっては見定めポイントです。

 

●精神的にタフで、頼りがいのある人が多い

うん、抽象的な適当な項目ですね。

精神的にタフとは、どのようなことを指しているのか?

頼りがいってなんですか?

 

ここ最近の入隊者は精神的に弱いのが多いですね。

陸海空の中で一番強い精神力が求められる戦闘機パイロットの訓練コースでは、昔から超強烈なスパルタ方式で教育が行われています。

その期間は約2年。陸自のレンジャー訓練などとは比べ物になりません。

訓練中であっても操縦を誤ると、最悪死にます。

もっと酷いと、非常に甚大な被害を地上にも及ぼします。

そうした厳しいコースで、教官から色々指摘されて泣いてしまった学生がいたそうです。

 

フライトコースの学生ですら・・・なので、一般の隊員についても容易に想像が出来ますし、教育隊の教官の苦労もこれまでとは異質なものになっています。

 

で、頼りがい?

うん、人によるよ。

イケイケの性格もいれば、おとなしい性格もいます。

人それぞれ。民間と同じです。

 

 

まだまだあるぞ。

次!

 

●転勤が多い、しかも不便な土地へ。(デメリット)

幹部は多いですが、曹はあっても2~3回程度。

ところで不便な土地ってどんなところ?

 

東京に住んでいたら、県庁所在地であっても不便と感じる道府県がたくさん。

かつ、不便かどうかは家族構成や奥さんの趣味嗜好により大きく変わります。

 

んで、これをデメリットと捉える傾向が強いのが女性。

官費であちこちに住める、という風に捉えられない人は、特に幹部とは結婚してはいけません。

前にも書いたかもしれませんが、奥さんから、例えば「次は東北方面」、とか「九州が良いな~」という(「ゆう」じゃないからね)リクエストが出ることもあります。

 

 

無論、子供の年齢などが大きく影響しますけど、基本的には子供が小学校までの間は家族と一緒に赴任。

中学進学、遅くとも高校進学を機に自宅取得→夫は単身赴任というのが多いですね。

 

曹は転勤頻度が低いので、自宅取得時期が早い場合と遅い場合に分かれますが、どちらかというと早め。

そんなわけで、官舎はそれほど年齢が高い奥さんが多くいるわけではありません。

 

ちなみに、東京周辺の勤務で共働きで子育てもしている後輩がいることは以前書きました。

自衛官と結婚しても働きたい女性は、相手の職種や転勤パターン(間隔だけでなく転勤先)を確認しましょう。

例えば技術系の幹部の場合、勤務先はかなり限定されますよ。

 

 

●離職率が高い

もうね、ここまでくると徒労感が半端ではありません。

この離職率の高さは、自衛官候補生で入隊した任期制隊員のことを指しています。

任期制とは、2年とか3年の任期で入隊する隊員を言います。

彼らのうち、1任期持たず辞めていく者がいます。

 

当然定年まで勤務できる曹候補生ではそういったことは少ないです。(当然、少ないながら中途退職者はいます。)

この他、3曹以上でも事件や事故を起こし、懲戒免職だったり、依願退職で自衛隊を離れるものもいれば、家業を継ぐためだったり起業したりして離職するものもいます。(あくまでも参考に。)

 

 

と、いい加減疲れました。

推敲もしていません。

誤字脱字は後で覚えていたらやります。

 

 

今回、要訂正箇所を記述しましたが、逆にこれが私から見た赤裸々な姿です。

なんかこう書いていると、一部上場企業の稼いでいる性格の良い自衛隊マニアの男性と結婚したらいいのではないだろうか・・・という気がしてきました。

 

諸外国に比べ、自衛隊はかなり評価されていません。

例えば昔のような軍人割引等は皆無ですから。

フランスでは、外人部隊の隊員であってもフランスの国鉄に無料で乗車できると聞いたことがありますし、民航機に登場する際も、アメリカのエアラインでは米軍人の優先搭乗がありますし、所得に対する部分的な免税があります。

 

なので、経済的なゆとりを求める人は民間の方が良いのでは?

あるいはキャリア官僚をターゲットにしてもよいのではないでしょうか。

 

自衛隊ってブルーカラー的な仕事です。(今は単に白青では括れませんけど。)

 

ところで最近、南西諸島がきな臭くなってきました。

 

何が、どういう形で起きるか予断を許しません。

国は自衛官だけが守るのではなく、国民とともに守るものです。

 

とりあえず、ネット(当然SNSも)で南西諸島で何が起きているか、耳目を向けてくださいね。

 

文字数、約6,000字だそうです。

長文、最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。