出勤のため朝家を出て、夜帰宅する。
民間企業等に務めていれば当然の日常です。
自衛官も、何もない日々であれば民間企業に勤めている方々と何も変わるものではありません。
しかし、所属する部隊が災害派遣に出動したり、乗組んでいる艦艇が国際貢献任務のため出航するとなれば事情は異なるでしょう。
また、自宅に大型の台風が接近して、夜に非常呼集がかかり、急遽出勤するような場合、妻子だけで迫りくる台風の被害を防いだり、避難したりしなければなりません。
自衛官の魅力の一つに、逞しさを挙げる方も多いようですが、「いざ」という時に自衛官である夫が自宅に不在、ということも多々あるかもしれません。
むろん、自宅や民間の賃貸アパートではなく官舎に入居されている方も多いですが、官舎だからと言って自然災害に遭わないわけではありません。
まぁ官舎に住んでいれば、誰かしらリーダー役がいるのでその方の動向に合わせて・・・ということも想像はできます。
しかし、最後は自分自身で決心して行動しなければなりません。
これは最悪の状態で・・・ということですが、任務で時間を問わず出勤する際、一番安心するのは妻が笑顔で、落ち着いて送り出してくれることです。
不在間、何かあっても妻なら適切に対応してくれるだろう、という安心感はとても大事なものです。
よって、克己心(こっきしん)をお持ちだと、とても素晴らしいかと存じます。
「母は強し」ではありませんが、ある程度の胆力が求められるのは自衛官の妻ならではないかと思っています。
これらは、所属する部隊(艦艇)、特技により異なりますので、何時もの如く一律で語れませんが、概ね合っているのではないかと思います。
※東日本大震災では、空自松島基地の官舎も被災しています。