冬の移動運用 (最近はモービルだけですが・・・) | 闇から舞い降りた無線通信士の日記

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自然や趣味に関したネタを書いてみようと思っています。無線関係・クロダイ釣り・オオクワガタ(休止中)・里山散策・・・など。30年以上誰にも教えていないネタなども気が向けば書いてみます。

いや~とうとう雪が積もり始めました。

現在30cmほど積もっていて、まだ降り続いています

朝の28MHzもアメリカ・カナダの中央から西側・ブラジルの中央部がポツポツとしか聞こえなくなってきました。ちょっと冬休みになってきたようにも感じます。


先日、1エリアの人と移動運用の話になって、冬の移動運用についていろいろ聞かれました。私はもちろん・豪雪地帯に住んでいる人なら考える事もないような当たり前の事が雪の降らない地域に住んでいる人が雪国に来て移動運用すると苦労する事が多いようです。今はモービルアンテナだけで楽していますが、狙う所があればまともなアンテナを組んで出ます。

だいぶ昔の画像が残っていますのでいろいろノウハウを書いてみます。


こんなに天気の良い日なんか冬の東北日本海側では滅多にありません(笑)
ココはカリブ海・北米・南米を狙う時に行く場所です。正面がカリブ海ベスト方向です。北極回りのパスがある時は少し左側に振るとベストです。
朝にトバゴの仲良しとお互いに5/9で昔話で盛り上がっている時に北極回りのパスが出ていて、Jan Mayen の局が呼んでくれていたらしいが、気付けるはずもなく3エリアの知人から「Perが呼んでるぞ・無視されていると言ってるぞ」と電話をもらい、アンテナを少し左に振ったら5/9+で聞こえQSOしました。周波数を使わせてと言われ譲ってワッチしているとCQ Japan の連呼を始めるも誰も応答しないようで再度QSOしてバイバイした思い出のある場所です。ただしSPのヨーロッパ方面はイマイチ良くないです。

冬(真冬)に移動運用する時の話を書きます。
移動運用する時は朝6:00には無線に出られるように準備します。
アンテナ・アンテナマスト(旗竿・旗ポールで太くて重いが28MHzフルサイズ6エレ位なら楽勝で使える。丈夫)10m、無線機・同軸ケーブル、ビニールテープ、必要最低限の工具とアンテナのボルト・ナット・ワッシャー等を入れたプラスチックコンテナ箱、ウエス(数枚)、お湯、薄手の手袋、砂と融雪剤少々(雪国の人なら冬はトランクに入れている)、タイヤチェーン(昔ながらの金属製の物でバスや大型トラックと同じ鎖で車を買う時にディーラーで作って貰います。市販品はオモチャ同様ですぐ切れるので私は買わない)、脱出板、が必要最低限の道具です。タイヤチェーンと脱出板は使った事は無いですが保険で必須です。

場所に着いたら車を停める所を車で前後に移動して地面を固めます。しっかり固めて車を停めないと帰る時に動けなくなる事があります。(雪国で地面の雪が固まっていない所に車を停める時の基本です。) その万が一が起きてしまった時に使うのが 砂・融雪剤・脱出板です。人の来ない場所・ましてや真冬に山奥に来る人なんかいません。全て自己責任・最悪の事態が起きても救助要請なんかしないようにするのは基本です。真冬の吹雪の時に誰も来ない場所に救助なんか来ません(笑) 自分で全て出来ないなら真冬の移動運用はやってはいけないと思います。最悪の事態に備えと装備は必須です。なので保険の道具も必要になります。

車からアンテナやマストを出す時に出来るだけ地面(雪)に付けない事です。そして素早くアンテナを組み調整を済ませる事が必須です。外の気温は-10℃どころか-20℃は普通です。アンテナやマストは外に出して5分も経てばキンキンに冷え、素手で触るとピタッと付くようになります。まばたきしていても、まつげが付くような寒さの中での組立てですから、雪に付けずに素早く組み上げる事は必須です。外気温よりも車から出したアンテナ・マストの温度は高いので雪が付けば水になり継ぎ目だったら無線をしている時に凍り、撤収時に分解出来なくなります。
雪も霧も風も無い日なら車から出して30分位放置して冷たくなってから組み上げる方法もあります。その場合は素手でアンテナやマストを触ってはいけません。その時は手袋をしてアンテナやマストの温度を上げないように組みます。素手で触るとその部分に雪が付くと溶けて水になり接合部だったら後で凍ります。濡らさない事は撤収時に簡単に素早く片付けられます。外したナットやネジはプラスチックのコンテナに入れます。地面や氷った所に置くと簡単に無くしたり氷にめり込んで取れなくなります。なのでプラスチックコンテナは必須です。
ワイドスペースフルサイズの3エレを6mの高さ+(地面に4m入ります)を上げる時は30分以内に全て終わります。撤収時は10分もあれば終わります。(^^)

ビニールテープはアンテナの継ぎ目・マストの継ぎ目に2から3周巻きます。
ビニールテープを巻く理由は継ぎ目に水分を入れないため。撤収時に凍ってしまって外せなくなったら「お湯」を使います。お湯をかけたらすぐにウエスで拭きます。お湯をかければ簡単に外れると思います。

・・・とこれは当たり前の事だと思ってましたし、人と話す事なんか無かったのですが、雪の降らない1エリアの人が真冬の青森に移動運用に行った時、アンテナもマストも凍って分解出来なくて大変だったと聞いて笑ってしまいました。
いろいろ教えたら「いや~知らなかった。なるほど。早く聞けば良かった」と言ってました。(笑)

20年前の真冬に移動運用した時の画像
これは垂直1本で十分獲れると28MHz 7/8λ のアンテナを使った時の画像です。
ちょっとアンテナが見えにくいですが
アンテナの長さは9.3m,マストは10mですが半分の5mは雪に埋まっています。


アンテナ調整中。28.400MHzをど真ん中に調整中。
同軸は細い8D-FB,真冬は10Dは硬くなるので使いません。
1/2λのアンテナはモービルアンテナとそんなに変わりませんが、7/8λは良く聞こえよく飛びます。1/2λの2倍近くの長さがありますので当たり前ですが・・・
このアンテナを使う時は360℃開けた場所で使うようにと説明書に注意書きがあります。アンテナの周辺に障害物があると飛ばない・聞こえないとなるらしいです。
山の斜面側方向は確かに聞こえません。打上角と干渉の問題だと思います。
28MHzの垂直アンテナはコレが今でもベストです。50年前から今でも一番飛んで一番聞こえるアンテナとして海外の27MHz・28MHzではメジャーですが日本では販売されていません。私もファクトリーダイレクトで海外から買いました。

こちらは50MHz 5/8λ 2段 のグランドプレーン
アンテナ調整中。センターを50.120MHzにあわせている所。
この日は50MHzで北米と南米が10Wで面白いようにQSO出来ました。
近くの人達と偏波が合わないので届かない・聞こえないのが垂直アンテナの良いところ(^^) 海外にはちゃんと届きます。ココは飯豊町ですが1エリア(都内・埼玉・栃木)とは何時でもQSO出来るポイント。国内は知人としかQSOしませんが・・・

アマチュア無線で冬に移動運用を計画中の皆さん
気を付けて安全に移動運用を楽しまれて下さい。

それと雪国では冬はガソリンは常に満タンにしておくのは基本です。
雪が降らない地域から雪国・寒冷地に行く時は現地で寒冷地仕様のガソリンを満タンにしてください。気温が下がった極寒の朝にエンジンがかからない・・・なんて事はありません。今でも山奥の温泉地等で関東ナンバーの人が朝エンジンが掛からないと言う人がいます。ガソリンが違うので注意しましょう。

雪の降り始め・積もり始め時期は私は移動運用はしません。ある程度雪が積もって固まった2月頃から始めています。でも最近はモービルアンテナで簡単に遊んでいます。さすがに50MHzではモービルアンテナでDXはちょっと難しいです。