
昨日のWK testでは、何しろトラブルが多発して困った。今後の他のtestへの参考にするため、まとめて書いておくことにした。
トラブル1
まず、移動地は2606市内の昨年と同じ所を計画し、スタート1h前の08jには余裕で現地に到着したが、進入路にバリケードが設置されており、同一場所からの運用が不可能だった。下見しておくべきだった。結局、バリケードの手前で運用することにしたが、そこは電線に近かったため、強風で竿が電線に触れる危険もあった。それでも気にせず、5m竿とモビホ2本(50M、144/430/1200M)を展開。
トラブル2
今年になって入手したWK USB Liteのテストも兼ねて、久しぶりにCtestwinでロギングしたが、このソフトでのロギングはまだ3回目で、全然使い慣れていないためミス連発。当方、QSOを確定するのはEnterキーを押すのが癖になっているので、CQのRunningモードでは、何度もミスしてしまった。これは今後使い込んで慣れるしかない。
また、オリジナルのSCP(Super Check Partial)ファイルは、「6m.pck」というファイル名のとおり、6mメインの局のデータがほとんどの様子で、移動局もやたら多く、残念ながら今回のWKではほとんどヒットせず使い物にならなかった。これはもちろん準備を怠った当局の責任であり、次回までに必ずHFメインのオリジナルSCPファイルを用意しようと思った。が、本日試しにRTCLで作ったSPCファイルの拡張子だけをspc→pckに変更したらそのままで使用できることが分かった。さらにNR部分もそのまま読み込まれるので誠に具合がよい。昨日これに気づいていれば、もっと楽できたのに。
トラブル3
スタートの09jになったので、7CでCQ testを1回送信したら、車のエンジンのアイドリングがいきなり不安定になってエンスト寸前になった。しかしこんな短いCQ 1発でも、某局から呼んでもらったが、そのまま応答してエンストするのを回避するため、出力を半分(約25W)に絞ってから応答した。
これでいけるかと思って続けたが、フルパワーよりかなりマシなものの、送信する度にエンジンのアイドリングに変化があり、数分後にはついにエンストしてしまった。セルを回してエンジンをかけ、主要バンドで簡単にテストしたところ、問題があるのは7Mだけのようだった。それでも5~10W位まで出力を下げれば問題なさそうな様子だったが、さすがにタダでも飛ばない、なんちゃって5mLWで、QRPでは話にならない。
WK testは12hなので、手持ちのディープサイクルバッテリー(105Ah)だけでは最後まで保たないので、日中はできるだけエンジンを回しながら、車載バッテリーで運用しようと考えていたが、7M運用時は、ディープサイクルバッテリーで行かざるを得なくなってしまった。これも下見を行ってテスト運用しておけば事前対策もできた内容だけに、自分の責任である。
トラブル4
運用2時間くらい経過後から、ちょっとの振動で送信中にSWRが無限大になってしまうトラブルが発生。運用を中断して原因を調べたら、CMFとIC-7000M間の中継同軸の接触不良だった。やむを得ずCFMをスルーして運用していたら、今度は上記のWK USB Liteに強烈に回り込んで、Ctestwinがエラーメッセージを乱発し、IC-7000MではWK USB Liteが使用不可能に。(910DはOK) しかも一度回り込むと、Ctestwinを強制終了して立ち上げ直す必要があり、参った。
この中継同軸は無線機側がM型オス、CMF側がRCAオスという変則コネクタなので予備がない。ましてや修理のためのハンダごてなどもない。しばらく手打ちで対応したが、さすがにやっておれないので、接触が確保できる位置で同軸を固定し、そのまま最後まで保たせた。
トラブル5
14j頃だったか、910Dの144M側のパワーがほとんどでなくなってしまった。430Mと1200Mは問題なし。よって、アンテナ(3パンドモビホ)のトラブルは考えにくい。144Mの配線は、モビホ-4m同軸-トリプレクサー-プリアンプ-ショート同軸-910Dである。各コネクタを締め直したら半分(25W)くらいパワーがが出るようになった。まあ半分出ればしのげるかとそのまま運用を続けたら、いつの間にかフルパワー出るようになっていた。しかし原因不明なところが怖い。再発の危険があるからだ。AS041に行く前までに、しっかり対策を施したい。
トラブル6
これは当該国に問題があって、我々はどうすることもできないものだが、3R5のSSB帯(特にコンテスト使用周波数全域)で、気づいたときにはレーダーノイズが出ており、21jまで止むことがなかった。ノイズの中でかなりCQを出してみたが、さすがに50W+竿ではレーダーノイズのレベルを超える信号を送るのは無理で、わずか1Qしかできなかった。昨年は3R5Sで40~50Qできた記憶があるので、これは大誤算。敢えて言うなら、もっと早い時間(たとえば16j)に3R5Sをやっておくべきだったかも。
トラブル7
残り2hを切った19j過ぎ、1R9C運用中に無線機2台の電源がいきなり落ちた。確認するとDC-DCアップバーターのトラブルのようだ。1次側には電圧が来ていたため、ヒューズ飛びと判断してケースを開けたら、内部から異臭がして、やはり(1次側に入っている)30Aヒューズが飛んでいた。
・今回、周りの環境の影響とは思うが、1R9はATUで十分にSWRが下がりきらず、SWR2~2.5での運用中だった。
夜間なので近所迷惑になるのを避けるため、この時は7MHz以外でもディープサイクルバッテリーで運用していたが、前述のエンストトラブルで予定外の長時間使用となっていたため、すでに低電圧警告LED(確か1次側が11V以下になると点灯)が点灯(点滅を通り越しての点灯)しており、バッテリーの電圧が相当下がっているところで、7000Mは50Wフルパワーで送信(約17A)、910Dはメイン、サブの2波同時受信状態(約5A)の合計約22A(@13.8V)を消費していたはずだが、これだけ電力を11V以下の電圧から作るとすると、変換ロスもあるので、1次側に30A以上が余裕で流れたと思われる。
ヒューズを取り替えて事なきを得たが、この時点の電圧では、昇圧しないと送信時に7000Mの電源が落ちるので直結はできず、もしスペアヒューズがなかったら、強制QRTになるところだった。(ただし車載バッテリーに切り替えて、エンジンを回し、直結にするという手段はある)
教訓として、まず、SO2R運用時も910Dのサブ側は電力温存のために常時オフにしておく。次に、WK testでは終盤もうVUにはほとんどtest運用局がおらず、この様な状況ではSO2Rはやらない。特に低電圧警告LEDが点灯した状態では、サブ機の電源を投入しない。
トラブル8
21jまで運用し、(大阪ほんわかテレビを見るために)、速攻で撤収して帰路を急いだが、交差点で急ハンドルを切ったところ、前日の土曜日に制作した、車内の棚がひっくり返ってしまい、車内後部のシャックがめちゃめちゃに。途中のコンビニ駐車場で最低限の片付けだけしたが、失意の帰宅となった。幸いにもリグは棚に載せておらず、加えて転倒した棚の直撃も受けなかったので無傷で済んだ。
その他備忘録
今回は結構25wpm程度のロースピードでRunしたので、語と語の間でほんの一瞬受信に戻ってしまい送受切替音がうるさいので、7000Mのセミブレークインディレーの設定を変更しようとしたが、どうしても分からず某局に尋ねてようやく判明した次第。正解は「M3メニューのBRK長押し」だったが、この操作は手元に取説がないと分からないだろう。
今回のHF ANTは日中はATU+5mLW、夜間は20m延長して25mLWを使用したが、やはりどうも飛びがもう一つだ。3/20のTKIでは、LBに3.5/7の2バンドDP(7はフルサイズ)を使ったが、その時は1人呼びでも応答がないケースや、呼んでくれた局にNRを送ったら1発で返事がなかったケース、さらにはNRの再送を要求されたケースは、LBではほぼ皆無だったが、今回はこれらが時々あり、十分に飛んでいないことを実感させられた。このような軽装備でオールハンドに参加するのも、もちろんそれはそれでおもしろいのだが、今後の参考のためにここに書いておくことにする。