
昨日も少し書いたとおり、クレームドレベルだが昨年出したPBを更新できた。バンド別内訳は上の画像のとおりだが、昨年のクレームドスコアと比較すると下記の様になる。
2011 3671Q, 10359pts x (145z + 352c) = 5,148,423
2012 3310Q, 9332pts x (153z + 419c) = 5,337,904
QSO数は361減、ptsは1,027減、zoneは8増、ctyは67増で、スコアは189,484pts増という結果となった。QSO数の減少を、マルチの増加がカバーして、結果として約19万ptsのポイントアップとなっている。
このCQWWDXコンテストにおいて、QSO数かマルチがどちらをより重視したらよいのかは明確な結論は出ていないと思う。どちらも重要だからだ。ただし少なくともサルに徹していただけでは結果がついてこない、とは言えるだろう。
さらに自己最高のQ数を記録した前サイクルピークだった2001年分も比較のため並べてみたところ、下記の様になった。当局に関しては、QSO数よりマルチの方が得点向上により貢献していることが分かる。画像は上から2001年、2011年、2012年である。

さて、本年の内容であるが、80/40/20mではマルチゲットを重視して、Qは15/10mで稼ぐことに徹した。そのため15/10mが開いている限り20mでRunningはしなかったため、20mのQが少ない結果となった。ちょっきり300というのは、もう20mは止めようと思ったら、297か298だったので、さらに2、3局呼んで数字を合わせたものだ。
80mはCD-78(標準タイプ)ならまあこんなもんだろう。3770-3791間を早くアマチュアに開放して欲しいと切に思う。少しRunningもしたが、取れない局から数局呼ばれた。おそらくベアフットで呼んできてくれたこととは思うが、受信用ANTを張っていなかったので取れなくて申し訳なかった。
40mは夜間の主力バンドとなったが、いつもそうだがRunning周波数の確保が難しく、すぐに幅寄せされたりして満足にRunningさせてもらえなかった。ただ、バンド拡張前は、EU向けのRunningはほぼ無理だったのが、バンド拡張後は多少はRunningできる様になったことと、NA向けにオンフレでRunningできる様になったことは大きい。
20mは前述の通りだが、S&P中、先方にこちらの波が届かないことがちょくちょくあり、パイル負けならまだしも、ニューマルチを必死でコールしているのにCQを連発されては手の打ちようが無かった。ここでは少なくともあと10ctyはやりかった。
15mは昨年同様に東西にバッチリ開いたが、東も西も終息する時間が昨年より早かった。特に感じたのが、西方面の10mが終わった後、例年であれば1~2時間、サイクルのピークであれば3時間以上15mでRunningできるが、土曜も日曜もこれが1時間も持たなかった。バンドはまだ開いていたがさっぱり呼ばれなくなってしまったのである。
10mに関しても昨年同様に東西にバッチリ開いたが、オープン時間は昨年より短かった。ただしピークではそれなりのレートは出ている(初日の22z台に243Q)ので、ピークだけを比べると昨年と遜色はないと思うが、15m同様condxダウンは間違いない様だ。夜遅くにLPも開いたが、こちらの設備では届かないことが多く、試しに数局呼んでみたが応答がなかった。この10mのLPを満足に戦うことと、上記15mをより長くRunningするには、ANTをスタック化するなどしてEIRPを上げるしかないと思われる。
トラブル
今年はたいしたトラブルが無く助かった。唯一のトラブルはスタート時、ボイスメモリーコントローラーが効かなかったことくらいだ。0000UTCに10mでZF2AHをコールして始めたが、彼から5908をもらった後、近くの周波数でRunningに入ろうとしたら、なんとCQが出ない。リグの設定を確認したり、電源を入れ直したりしてもNGだったので、コントローラーのハード的な故障と判断し、2nd Radio側のボイスメモリーコントローラーと入れ替えた。この間約5分間のロスで済んだ。結局2nd Radioはコントローラーが無くなってしまったが、リグのファンクションスイッチでも送出できるので、Running用の1st Radioならともかく、2nd Radioならこれでも大勢に影響はなかった。
さて、今秋はこれまでにCQWWDX-RTTY、JARTS、CQWWDX-SSBと3戦したが、何れも昨年よりCondxが悪かった。これは一時的な物ではなく、Condxは確実に昨年よりダウンしていると思われる。よって、すでにサイクル24は下降期に入っている可能性がある。もちろんサイクル23の様に、デュアルピークになる可能性もあるが、サイクルピーク期のCondxを楽しめるのは、今秋が最後かも知れない。残りの3戦も張り切っていきたい。
・JIDX-SSB M/S、フル参戦、1人M/S(2波同時発射)のテスト、ついでにレコード更新狙い
・CQWWDX-CW SOABHP ASTD、フル参戦、PB更新が目標
・ARRL10m M/S、日曜夕刻までの部分参戦、Cluster使用のため自動的にM/Sエントリー
CQWWDX SSBは、自分的には昨年、本年と完全燃焼できたので、来年以降、電話部門ではSOABでのフル参戦は回避して、より身体的な負担が少ないSOSBにでも出ようかと考えている。何しろSSBはしゃべって疲れる以上に、上下からのQRMで頭が疲れるからである。12時間や24時間ならまだまだ行けると思うが、睡眠不足の中、CQWWDXだと40時間以上ほぼQRMを受けながらOPしなければならないのは、DSPによる300Hzのナローフィルターを使用することで、ほぼQRM無しでOPできる電信部門とは大違い。
最後に、先月のRTTY部門では、主催者によるルール発表の手違いによって延長されたログのデッドラインだが、SSBは5日以内ですよ。11/2(金)が締め切りですのでくれぐれもお忘れ無きよう。