A-6~A-9は国際文書の規定に関する問題です。解き方は海上無線通信士の場合と同じで、基本的には「○○は▽▽する」「○○は××である」の塊を探していきます。

 

この問題の解き方の流れは↓のようになります。正確な訳は必要ありません。

  1. 設問と解答を解析する
  2. 本文を解析する
  3. 解析した本文に近い解答を選ぶ

Step1. 設問と解答を解析する

まずは設問を区切っていきます。

Which of the following /

satisfies the requirement 

defined by the above provision?

provisionは「条項・規定」という意味です。

 

3番目の塊はちゃんと解釈しようとすると過去分詞で接続される動名詞で、「the requirement that is defined by the above provision」という意味に近いのですが、ざっくり大意を理解するのに主語と動詞だけを訳すと「どれが(どの選択肢が)要求事項を満足するか?」という意味になります。

 

では、1を短く切っていきましょう。「○○は▽▽する(される)」は一塊で切っていいと思います。

Both aeronautical stations and aircraft stations /

must maintain /

their logs /

under all circumstances.

under ●● circumstancesは「●●の環境下で」という意味になります。この場合、「いかなる環境において」となります。

また、航空局(aeronautical stations)と航空機局(aircraft stations)が紛らわしいですね。
(余談:under no circumstances という、あとの文章を否定する表現で使われることが多いです)

  • 航空局と航空機局の両方
  • 維持しなければならない
  • ログを
  • いかなる環境において

これらの塊をつなげていきます。正確に訳さなくても、「航空局と航空機局の両方が、絶対にログを維持しなければならない」というニュアンスをくみ取れればOKです。

 

次に2です。

Neither aeronautical stations nor aircraft stations /

are required to maintain /

written logs /

while engaged in radiotelephony, /

but /

aeronautical stations /

must keep /

automatic logs /

when available.

同じように、文を分解していきます。

 

Neither A nor Bで、「AもBも~ない(後続の文を否定)」という意味になります。

  • 航空局も航空機局も
  • 維持することが要求されない(Neither で始まる文章なので)
  • 手書きのログを
  • しかし
  • 航空局は
  • 維持しなければならない
  • 自動ログを
  • 利用可能なとき

これらの塊をつなげていきます。正確に訳さなくても、「手書きのログは必ずしも必要ないけど、航空局は自動ログは保存しなきゃいけない」というニュアンスをくみ取れればOKです。

 

最後に3です。

While /

aeronautical stations /

must maintain /

their telecommunication logs /

all the time, /

aircraft stations 

are not required to maintain /

their logs /

during radiotelephonic communication 

with an aeronautical station.

ここでのWhileは「~の間」という意味ではなく「~に対して」という意味になります。

  • 航空局は

  • 維持しなければならない

  • 電気通信ログを

  • いかなるときも

  • 航空機局は

  • 維持することが要求されていない

  • それらのログを

  • 無線電話通信の間
  • 航空局との
これらの塊をつなげていきます。正確に訳さなくても、「航空局は必ずログを維持しないといけないけど、航空機局は無線電話の間はログをとらなくてもよい」というニュアンスをくみ取れればOKです。

Step2. 本文を解析する

一文が長いですね。かたまりごとに改行しましょう。
A telecommunication log, /
written or automatic, /
shall be maintained /
in each station /
of the aeronautical telecommunication service/
except that /
an aircraft station, /
when using radiotelephony /
in direct communication /
with an aeronautical station, /
need not maintain /
a telecommunication log.
ここでのポイントは、except で例外があることが分かります。まずは、exceptの前までを解釈していきます。
  • 電気通信ログは
  • 手書きまたは自動のいずれか
  • 維持されなければならない
  • それぞれの局で
  • 航空通信業務の
「航空通信に係わる業務の局はログを取らなきゃいけない」でも「例外がある」というニュアンスが取れればOK。
その例外が何かをthat以降の文で読み解いていきます。
  • 航空機局は
  • 無線電話のとき
  • 直接の通信における
  • 航空局と
  • 維持する必要はない
  • 電気通信ログを
「航空機局にログ取得の例外があり、航空局との無線電話通信のときは必要ない」というニュアンスが取れればOKです。
 
これらの文章をまとめていき、
「航空通信に係わる業務の局はログを取らなきゃいけないが、航空機局は、無線電話通信の時は例外」
というニュアンスが取れればOKです。

Step3. 解析した本文に近い解答を選ぶ

本文:航空通信に係わる業務の局はログを取らなきゃいけないが、航空機局は、無線電話通信の時は例外
設問:どの選択肢が要求事項を満足するか?
 
1.航空局と航空機局の両方が、絶対にログを維持しなければならない
2.手書きのログは必ずしも必要ないけど、航空局は自動ログは保存しなきゃいけない
3.航空局は必ずログを維持しないといけないけど、航空機局は無線電話の間はログをとらなくてもよい

ここまでくれば、正解が3であることが分かります。
 
おつかれさまでした。

Pickup Words and Idioms

  • provision:規定・条項

  • radiotelephony:無線電話

  • aeronautical station:航空局

  • engaged in~:~に従事する

  • while~:~に対して/~の一方