どうせなら、まずは WAJAアワード (全都道府県ごとに1枚ずつQSLを得る) を完成しようと思って「追っかけ」サテライターの道に入り込んだ私。これが思いのほか早く完成してしまったがために、次の"目標"として JCC/JCG, そしていつしか「全市区町村」との交信を目論み始めてしまい、移動局の早回り情報や、おでかけついでの移動運用局などのアナウンスに日々目を凝らすことになりました。
移動局の皆さんは、それぞれの常置場所の周辺への移動の機会が必然的に多くなります。そのため、運用場所にも多少の偏りがあり、また、都道府県ごとに市区町村の数が大きく異なりますから、埋まっていく早さもそれぞれ異なります。
私の場合、初めて「残り1カ所」となった県は広島県でした。いわば「リーチ」の状態です。しかし、残ったということは、なかなか交信できない場所ということでもあります。この「残り1カ所」とできるのは、いつのことになるか全くわかりません。
その「1カ所」が埋まらないまま、こんどは富山県も「残り1カ所」になりました。「ダブルリーチ」です。しかし、これもなかなか埋まりません。自分史上初の、都道府県単位での「全市区町村」交信の達成はなかなかできませんでした。
ところが、巡り合わせというのは不思議なものです。「残り3カ所」となっていた3県のうちの1つ、秋田県で、移動運用でとてもアクティブなOMさんが運用地のリクエストをアナウンスして下さいました。これまでこのような募集に積極的に"応募"したことはありませんでしたが、この機会に思い切ってお願いしてみることにしました。すると、スケジュールを調整して頂け、2日をかけて移動運用をして頂き、ついに秋田県内の全市区町村との交信を達成することができました!もう、OMさんには感謝しかありません。
そもそも、自分で立てた"目標"は、単なる自己満足に過ぎません。それを達成するために誰かに「お願い」をする、というのはとても気が引けますが、ここは趣味の世界。誰かに満たしてもらった満足は、次に自分が誰か満足の為に動くことで恩返しをしたい。そんな風に思いつつ、まだまだ沢山残っている未交信カ所のリストを前にして、さて、いつ自分が「貢献」する側になれるか・・・これもまた一つの"目標"になりそうです。