ぽにょ。 -18ページ目

転移

Tは
足の太ももに腫瘍ができ

発見されたのは
肺からの出血。

発見された時には
肺に転移があったのでした。

太ももの筋肉を切除し
補助具をつければ
サクサクと歩いていたT。

部員の中では
「早く野球やろうぜ!」が
合言葉のように
Tとキャッチボールしたり
練習試合で
打者としてだけ参加したり、

そしていつものように
笑っていたので
心配なんてしていませんでした。

T母は
「もっと早くに
診てもらっていれば。」と
悔いの言葉。

筋肉痛と思うのが
野球小僧の母じゃないでしょうか。
「足が痛い」って
筋肉痛で病院に行く
野球小僧の母は
いないんじゃないでしょうか。

本当に盲点だったのです。

太ももの腫瘍を切除し
肺の手術して
抗がん剤で、ガンに対抗していく
Tにとっては
ツライ事だらけだったのに
仲間にも、母にも
弱音を吐かずに頑張っていました。

野球が好きだから
絶対復帰する、と
部員にも宣言していました。

そんなTの頭痛。




がんの転移でした。