現在、私はとあるものを週に1度のお楽しみにしている状況にいる。その“とあるもの”とはフジの火9ドラマ≪リーガル・ハイ≫である。
これは堺雅人演じる無敵の弁護士・古美角の活躍を描く法廷劇で、先の読めない展開と意外なオチを毎回堪能させてくる傑作ドラマである。私はこのドラマを毎週欠かさず見続けているのだが、ドラマというものを第1回から欠かさず見続けるような生活は金城武・中山美穂主演の≪2000年の恋≫以来のことである。
ところでそんな≪リーガル・ハイ≫なのだが、私と≪リーガル・ハイ≫の出会いは本当にひょんな偶然によるものだった。
地デジ化を機にテレビとは無縁の生活をずっと続けていたのだが、さすがにテレビが恋しくなって地デジチューナーを購入したのである。
実は地デジチューナーは1回購入したことがあるのだが、やり方がよくわからずに断念したのだ。しかし2回目に購入したチューナーのほうは見事成功し、実に約9ヶ月ぶりにテレビを見る生活がスタートすることになった。
そんなある日の夕方、日本テレビのミヤネ屋を見終えてからなんとなくフジにチャンネルを切り替え、しばらくするとドラマの再放送がはじまったのである。はじめは見る気などなかったのだが、特にすることもなかったのでそのドラマをちょっとだけ見ることにした。
これが≪リーガル・ハイ≫との出会いである。そして間もなく≪リーガル・ハイ≫から目が離せなくなる最大の事件が起きる。それこそ主演の堺雅人である。
堺雅人や共演の新垣結衣といった名前は以前から知ってはいたものの、私はただでさえドラマをほとんど見ない人間な上、前述したように地デジ化を機に9ヶ月間ほどテレビから遠ざかっていたので、有名人の顔と名前がほとんど一致しない状態になっていた。そのため≪リーガル・ハイ≫によってはじめて『ああ、この人が堺雅人さんで、この人が新垣結衣さんなのか』と、顔と名前が一致するようになっていった。
ここまで書けばおわかりのことと思うが、私は≪リーガル・ハイ≫を見るまで堺雅人の演技というものをただの1度も見た経験がなかったのである。そんな私にとって堺雅人の独特の演技とエキセントリックなキャラは実に強烈であり、いいトラウマとしていまだに脳の奥に衝撃が残り続けている。
いよいよ佳境に差し掛かってきた≪リーガル・ハイ≫。最終回はどのような結末が待ち受けているのか予想できないが、堺雅人の演技を堪能しながら見守っていこうと思う。