世界天皇が許すミスは2度まで | メシアのモノローグ~集え!ワールド・ルネッサンスの光の使徒たち~

メシアのモノローグ~集え!ワールド・ルネッサンスの光の使徒たち~

混迷をくり返す世界を救うべく、ひとりでも多くの日本人が現代に生を受けた意味に気づかなければなりません。世界を救うのはあなたの覚醒にかかっているのです……。

 10年ほど前のことである。私がプレイスポットにしていたとあるゲームセンターの≪鉄拳≫ のマシンのボタンが壊れてきかなくなってしまったのだ。

 

 
 そのことを店員に告げて直してもらった翌日のことである。また途中からボタンがきかなくなってしまったのだ。

 

 
 そして再び店員に直してもらったのだが、翌日プレイしてみるとまたボタンがきかなくなったのである……。

 

 
 結局、私は店員に向かって『ボタンがきかないので直してください』という同じセリフを最低でも10回以上は口にするはめになってしまった。

 

 
 10回以上である。10回以上である。そのゲームセンターはマシンの壊れたボタンを10回以上もいい加減な修理で終わらせていたというわけなのだ。

 

 
 挙句の果てに使用されていないマシンの椅子になにげなく腰をかけていたときのことだ。店員に苛立った口調でこう注意されたのである。

 

 
 「やらないマシンの席に座られると迷惑なんですよね~」 

 

 
 ボタンの壊れたマシンで金を取っておいて、10回以上も直してくださいとお願いし続けていた客に向かって『迷惑なんですよね~』だと?━━私はこのときの頭が爆発するかのような強烈な怒りをいまだに覚えている……。

 

 
 それはさておき、アセンション完了後の新世界で世界天皇に君臨する私は、ミスというものを基本的に2度までしか許さない法律を制定するつもりでいる。

 

 
 前述したゲームセンターのマシンの例でいうなら━━

 

 
1回目のミス
 『マシンのボタンが壊れているようなので、明日までにちゃんと直しておいてください』━━私は穏やかな微笑みを浮かべながら店員にこうお願いしてその場を去るだろう。

 

 
2回目のミス
 『昨日、直しておいてくださいといったというのに、まだ完全に直っていないみたいですね……。まあ、人間にミスはつきものです。次回までには完璧に直しておいてくださいね』━━私は小さなため息をつきながらもこうお願いしてその場を去るだろう。

 

 
 が━━3回目のミスに対してはそうはいかない。

 

 
 「……おい、私は前回完璧に直しておけといったはずだぞ。それなのにまだ直っていないとはどういうこった!?」

 

 
 店員にそう詰問したあと、世界天皇の私はその店員を牢獄にぶちこんで拷問にかけることだろう。

 

 
 世界天皇の私が許すミスは基本的に2度までである。常識的に考えて3度のミスはありえないにもかかわらず3度のミスをおかした者は、容赦なく地獄の拷問にかけるので細心の注意を払って仕事に取り組んでくれたまえ。

 

 

 

アセンション記事目次④へ

メシアのモノローグへ