現在、1日1ドル未満の生活費で日々をおくっている人が12億人以上いるといわれる。つまり世界の5人にひとりがそうした極端な極貧生活をおくっているのだ。
1日1ドル━━日本円でいえば月にだいたい3千数百円。日本人の感覚ではとてもとても生活などできようはずがない金額である。しかしそうした微々たる生活費で、なんとか1日1日を乗り越えて生き続けている人が現実に星の数ほど存在するのだ。
彼らはろくに食事もとれず、怪我や病気にかかっても病院にも行けず、子供たちも学校に行く余裕などなく年中働き続けなければならない。それでも得られる収入はほんのわずかであり、どれだけがんばってもそうした状況から抜け出すことができないでいるのだ。
しかしアメリカや日本のような経済豊かな国々が国民所得の0・7%を寄付するだけで、すべての貧しい国々のすべての人々を救うことができるといわれる。
そこで国連は貧困に苦しむ人々の数を半分に減らす計画を立て、先進国の国民所得の0・7%を貧しい国々に寄付する約束をしたのだ。
0・7%━━月に5000円の小遣いをもらうとしたら、そのうちの35円を寄付するだけでいい計算になるらしい。
これだけ見ると実に簡単なそうなことだが、なんということか今のところその約束は果たされていないという。そのため1日1ドル未満で生き地獄の貧しい日々をおくっている人が絶えないのだ。
それにしてもため息をつかざるをえない。国連が立てた目標が“すべての貧しい人々を救う”ではなく“貧しい人々の数を半分に減らす”というものだからだ。しかもその目標すらまるで達成できていないのだから怒りを通り越してあきれるしかない。
しかし、池上彰さんの言葉にこのようなものがある。
「そもそも国連というのは、うまくいっていない国が100何十も集まってできあがった団体なんです」
……国連加盟国のどの国も自国のゴタゴタすら解決できていないのだから、貧しさにあえぐ他国の面倒などじっくり見ていられないというのが本音なのかもしれない。
そこで私の考案した━━
≪世界中のすべての貧困・失業者・経済的不公平を一夜のうちに消滅させる新世界観≫
━━これを1日でも早く全世界に確立し、食事もとれず、病院にも行けず、学校にも行けず、未来が見えない暗黒の日々をおくり続けている世界中の貧しい国々の人々を救ってあげてもらいたい。