大切な時間
私たち家族が、いまから6年前まで、約10年間住んだ家は、いまもそのまま残っています。
この冬、事情があり、取り壊すことになったため、置きっぱなしになっていた物を整理することになりました。
新しい家に住んでからも、色々物を置いたり、すぐ使わないものそのまま新しい家に運んでなかったりで、整理できていませんでした。
久しぶりに入って片付けすると、当時の記憶がよみがえり、小さい子供たちとの楽しい記憶がよみがえってきて、懐かしくて、楽しい気分になりました。
しまい込んであった、たくさんの家の資料も見つけ、新しい家を建てることを夢見て色々考えてたことも懐かしくて。
ここで家づくりの計画を夫婦で考えて考えて、時にはけんかして。
今の家があります。
ただ当時の私は、その先にある暮らしは想像できませんでした。
この家は広くて窮屈な思いはしたことがありませんでしたが、低気密低断熱で、屋根裏がほとんどないため、自然環境に大きく左右され、家賃並みの冷暖房費がかかる家でしたので、この環境が教えてくれたものもたくさんありました。
今住んでいる家の性能や、空調の選択に大きく影響していると思います。
真冬の凍えるような脱衣所。
汗だぐになるトイレ。
息が白い真冬の朝。
色々思い出しましたが、それでも楽しい日々でした。
この家に感謝しつつ片付けをすすめて、最後を見届けたいと思います。
そして、私の家は住み継がれ、長くここに建っていてほしいと思いました。