何年たっても変わらないデザインの価値
「この家は60年たってもここにあるよ」
偶然自宅への帰り道でお会いした、近所に住むかなり先輩の方からいただいた言葉。
飲みに行った帰りだったようで、気分が良かったのもあって言ってもらったのだと思いますが、家に特別な興味が無い方からいただいたこの言葉からは、この家のデザインが特別でなく、普通の人が普通に、むかしからある意識の中に美しいとデザインであることを物語っている気がしました。
この家ができてから6年がたちますが、いまでも時々建築会社の広告に載せてもらったりしています。それは私だけでなく、他のお客様の家もそうであって、デザイン自体が今建築されている家も、6年前の家も根幹の部分は同じであって、長い時間の流れの中で確立されたデザインであることなんだと思います。
私が家を建てるとき、この点についても重視して家づくりをしました。
性能、設備、建材は時代によって変化し性能も上がっていきます。
デザインも時代の変化でとても斬新で心を惹かれるものもたくさんありますが、自分の家は、和でも洋でも、むかしからみんなの心の中にある、変わらない普遍のデザイン、なにか穏やかな気持ちになるようなデザインにしたい。
そんな思いでした。
そういうところも重視しようと気づいていただけたらうれしいです。
ただ写真ではぜんぜんわかりませんので、実際にお建てになった建物などを見学して、実物を感じて建築会社選びの参考にしたほうがいいと思います。
こういった建物は、写真ではわからない細部の造りこみやバランスで、同じ部材を使ってもまったく違った建物になると思います。
なんちゃっての家を建ててしまい家づくりを後悔しないように、してほしいです。
USJのアトラクションにある街並み