職人に選ばれるということ | 輸入住宅を建てる

職人に選ばれるということ

家づくりに携わる人々もマイホームを建築する機会があります。


週末に私の家のインテリアをコーディネートしてくださった方のご自宅建築現場におじゃまさせていただくことができました。


外観もとても美しく魅力的ですが、室内のプランは限られた空間の中に施主さまの思いを最大限に実現していてとても素敵な空間になりそうです。

この空間に、施主さまの今までで一番と思えるコーディネートを表現するのですから、完成がとても楽しみです。

それにしても数々のインテリアを手掛けられた施主さまが最終的に決断した依頼先が自分の建てた工務店ということがとてもうれしく思ってしまいます。

プロの目で見て、自分の家づくりを任せるということはもっともいい仕事をしている会社ということなると思うのです。

そして家を建てた後でもこうやっていいつながりを持っていられることは、とてもうれしいです。

最近は工場で半分以上を仕上げてくる家もありますし、精度の高い建材も多くは工場で仕上げられて来ます。

だから家は工業化製品だというのも間違いではないのですが、私は家は、工業化製品でなく最終的にはお客様の土地に、いろいろな人が施主さまの思いを受けて、図面をおこし、たくさんの職人さんの手でひとつひとつつくりあげていくものであってほしいと思っています。

建てた後も縁は繋がっていて、大切にしてもらえる。

素敵なことです。

そして今回も思ったことはやはり実物を見ることの大切さ。

最近はネットでほんとに多くの情報を得ることができ、比較や検討もしやすいですが、やはり写真は写真でしかないので、できるだけ本物を見て建物を感じることが重要だと思います。

写真はいいところしか掲載しませんし。

実物を見ていけば、仕事の質もわかります。

建築士やコーディネーター、現場を仕上げる職人さんの手の技ひとつひとつ。

同じ図面でもまったく違う建物になるし、いくら良い部材を使っても、それを生かせる使い方をしているかで、全然変わってしまいます。

最終的に形にする現場の職人さんの技量によっても出来上がりに大きく違いが出てしまいます。

大手メーカーの住宅でも同じシリーズの同じグレードなのに、地域によって、感じ方が違うんです。

下請けさんの技量が違うのでしょう。

同じ予算で仕上がりが違うんですから。

悲しいです。


今家づくりを振り返ってみますと、ほんとに多くのモデルハウスや完成見学会に参加して、自分たちのほしい家を自分たち自身が知ることができたことと、依頼先を良く知ることができたことが、一番いい家づくりにつながったと思います。

すこし時間も手間もかかりますが、これから家づくりをされる方には、できるだけたくさんの家を見て感じて知ることに時間をかけられたらいいと思います。