つくり手の思いが詰まった
私の実家でもそうですが、地元の大工さんにお願いして建った家は、施主の思いとは違うつくり手の思いがこめられている部分がいろいろあります。
今の時代に、あまりそのようなことがあれば、クレームになってしまいかねませんが、職人さんは自分の仕事、自分の信じて作り上げたものを、手掛けたい家に、当然のように注ぎ込んでいたのでしょう。
大工さんにいったんだけどなー、ゆうこと聞いてくれないんだよね。
そんな親の言葉を子供ながらに覚えています。
実家は親の実家を建てた、地元の工務店で建てた家ですが、頑丈な太い柱と立派な和室、屋根裏をのぞけば、びっくりするぐらい太い梁はだれが注文したわけでもありませんが、つくり手のこだわりが詰まっていることがよくわかります。
今ではそんな家づくりをする工務店の少なくなってしまいましたし、ハウスメーカーもあり、家は規格のきっちりとした製品として購入したいと思っている方も多いでしょう。
もちろんきっちりとした仕様や規格どおりであることは重要ですが、家づくりをして、よかったと思ったのは、職人さんたちの思いが、たくさん詰まっている家ができたことでした。
サイディングの張り方で・・・
「こうやって仕上げると、手間なんだけど、これのが絶対いいでしょ。
収まりがキレイだしね」
現場監督さんのつぶやき・・・
「大工さんがやり始めちゃって、むずかしいからまっすぐあわせればいいって言ったんだけどな、何日かかるんだろか」
生活してから2年半ぐらいが経ちますが、いまでも、そういうことを思いだします。
一生懸命つくってもらった家を大切にしたいなと、思い返す瞬間です。
ハウスメーカーにしても地元の工務店にしても、自分の家にそういう思いを感じられたら、とても素敵だと思います。
自分たちにあった依頼先を見つけるには、できれば依頼先を見つける時間をじっくりかけて、お話を聞いたり、見学会に足を運ぶといいと思います。
短期では、間違いなくわからないです。(みんな最初はいいこといいますしいろいろ自分たちにあっているのかわかりません)
家づくりを検討されている方は、あせらずゆっくりと、自分にあった依頼先を探してほしいものです。