どうやって自分にとっていい家を建てるかということ
家作りを振り返り、少なくても1年ぐらい住んでみて、わかっていたこと意外の不満点はほとんど出てきていませんので、いい家づくりが出来たのだと思っています。
まず、新しく家を建てようと考えるとき、漠然と間取りや設備などが最初に気になると思います。
でもそのままの状態で家を契約(いまだけ割引キャンペーンとか魅惑的な条件にのったりして・・・)し、建ててしまいますと、多くの人が家を建てたあと、もっとああすればよかった、こうすればよかった。
そんな意見が出てきます。
私は、家を建てようと考えるとき、どれだけ建てた後の生活が想像できるかで、そういった後悔をしない家に近づけるかが決まるのではないかと思っています。
家を建てようと思ったら、出来るだけ、検討する時間をとって、可能な限り、いろいろなものを見て、どんなものが印象に残ったかを記録しておくべきです。
そうすることでイメージがはっきりして、どんな思考なのかわかってきます。
短期間ですと、新しい家での生活を想像したり、比較する対象が、今住んでいる生活になってしまい、狭い部屋から広い家に住めるとか、広いキッチンでお料理ができるとか、非常に狭い部分で物事を考えてしまうと思うのです。
自分たちの求めている家がわからないので、自分たちが住みたい家を作ることに近づけないのではと思ってしまいます。
どういう家が建てたいか明確であれば、お願いする会社がどこに力を入れて、考えればよいかがわかるので、よりいい提案がでてきたりすると思うのです。
実際、家づくりの要望には下記のようなことを明記しました。
要望
みんなをやさしく包んでくれる家であること。
できるだけ色あせないデザインであること。
住みやすく、ストレスの無い家であること。
心安らぐ、静かで、急かされない、優しい、硬くない、生活。
暑くない、寒くない。
これが新しい家で、わたしが生活したいイメージでした。
これを実現しているのは、リビングや主寝室などのカーペット敷きやドライウォールの柔らかい照明光の反射、全館空調で、家のどこに行っても、夏は涼しく、冬の朝も暖かい空調です。
気温によるストレスが小さいというのはほんとうに、心が安らぐやさしい空間だと思います。
これは実際に体感してみないと良さがイメージできません。
私なら、新車の車を1台あきらめても、日々の生活の温度のストレスが無いほうを選びます。
外観については、バランスのとれたデザインであること。
間取りで外観デザインを崩さない。
という要望を出しました。
よく海外の家の写真などを見て、素敵に感じることがあると思いますが、だいたい窓や扉などはきれいにバランスよくそろっています。
日本にある古い木造建築でも、同じです。
みんなそれを感じているのに、自分の家を建てるときは気づいていない人が多いのではないかと思ってしまいます。
次に室内の個別の空間イメージは
たとえば
サニタリー&浴室
明るいサニタリーがよい。
風呂から外を眺めたい。
洗濯機が見えない工夫がほしい。
こんな感じで、各部屋で、どんな希望があるかを書き出して、建築士にお伝えしました。
浴室や洗面は南側で2階にあって、明るくすがすがしい場所となり、洗濯機は階段下になり、室内イメージにあわない洗濯機は完全に見えない場所となりました。
建築士の方も、要望がなければ、標準的なものを提案すると思いますし、お題があれば、それを実現しようとしていい仕事をしてくれると思うのです。
ただし間取りについては、自分たちで何も用意していません。
自分たちで、間取りを出してしまうと、提案する側の想像力を阻害してしまうとも思いました。
建築士の人は、素人であるわたしよりも、たくさんの引き出しがあって、私たちが考えるよりも、いい提案をしてくれると思ったからです。
人それぞれのアプローチがあると思いますが、私はこんな感じで、自分のイメージを作り手に伝えました。
今日契約したら、さらに値引きしますと言われて心が動きそうな人は、いつでも値引きしてもらえると思って、ほんとうにほしい家をじっくり考えることをお勧めします。
