新春に思うこと | 輸入住宅を建てる

新春に思うこと

この時期長いお休みが取れる方も多くて、マイホームのことを家族で考えたりすることもあるのではないでしょうか。


それを察してか、お正月の建築会社の広告はすごいですね。


いろいろなお値打ちプランが登場したり、抽選で一棟激安プランが登場したり、魅力的なものもあります。


わたしもそういう企画に一度応募したこともありました。


営業マンは若くて誠実で、決して無理は言わない、いい営業でした。


よく営業マンとの相性の話がブログで書かれていますが、それはあると思います。


ただ契約した瞬間、手のひら返したようになったり、施工に入ると、現場監督にお任せということもよく聞きますので、それだけを重視しないほうがいいと思います。

実際に手に入れるものは家なので。


今年は一斉にスマートハウスを前面に打ち出した広告が目立ちました。

電気を発電する、蓄積する、管理する。

エネルギーについて感心が高まる中、一気に表面化したのかなと思います。

中にはエコカーとセットで販売しているものも。

ちょっとびっくりです。


先進性に大きな魅力を感じますが、個人的には、時期尚早かなとも思ってます。

まだ高価なものですし、性能もどんどん上がるのでしょうから。


ただ、やっとそういう部分に大きなスポットライトがあたって、どんどん進化していくのは本当に願うところです。


ただそれは機能の一部であります。


家は電化製品では無いので、いつまでもよさを感じられるデザインであったり、快適に生活できる性能であったり、そういうところに目を向けることに気づいたら、いい家作りができると思うのです。


京都にある美しい日本建築や、海外で目にする美しい町並み。


それも、長い間、そのデザインの価値は変わっていません。


著しく発展したいまの時代でも、美しい昔の建築物は美しいを感じます。


家作りを検討している中で、大手メーカーを検討中の方は、今のデザイン以外にも、過去の建物を見てみると良い勉強になると思います。


自分の住んでいる町にも多く建っているでしょうから。


それを見て、5年後10年後の自分が建てる家の姿を想像してください。


それで問題なければいいと思います。


性能についても、断熱性や耐震性などいろいろ思うところもあります。

耐震性については、近頃の基準で作られたものであれば、簡単に倒壊してしまうものは無いのかと思います。

繰り返しくる地震についてのマージンが多いか少ないかの違いはあると思いますが。

どんな地震にもびくともしない家というのを重視するのであれば、それが選定基準となるでしょうが、ただしそこに大きなコストがかかるので、ほかにほしいものを削る必要がでてくると思います。

一番重要視されるのではと思うのが快適性能です。

断熱性や換気のシステムは、住む人にとって非常に重要です。

高気密高断熱の家、最近いろいろな家があります。

性能の高い家です。

けれど、これだけでは家を快適に出来ません。

家の性能と空調システムはセットでなければ快適にできないのです。

海外の家には普通に、セントラルのエアコンと高気密高断熱の家があります。

文化の違いもありますが、セキュリティーのこともあって、窓をあけて生活しないため、室内の温度調整は空調に依存します。

日本では、高気密高断熱の家は多くありますが、セントラルのエアコンを兼ね備えた家は多くありません。

冬はいいとしても、夏は暖まった空気や、蓄熱された断熱材のせいで、夜になって、エアコンをガンガン入れてもすぐに涼しくならないという状態が発生します。

セントラルのエアコンが高価なものなので、導入に踏み切れない現状もありますが、せっかく建てる長年生活する家が快適でないのは、悲しいことです。

よくルームエアコン1台でも家中快適ですとおっしゃるメーカーもありますが、吹き出しがひとつで温度ムラが無いわけがありませんし、家中の扉を全部開けっ放しで生活できるとも思えません。

それで快適ですというブログも見たことがありませんので、信用しないほうがいいのではと思います。


とはいえ、家作りにそんなにお金を使いたくないのも事実です。


問題はどこに限られた資金を投入するかということです。


家が安く手に入れば、その分ほかのことにお金が使えると思います。


安くても、高くても、そのレンジで、いい家作りをしてくれるところはあります。


消費税も上がりそうで、はやく家作りをしたいと思う方も多くいらっしゃると思いますが、まずは広い視野で、いろいろなものをよく見て、選んでほしいと思います。


後悔の少ない家作りを。



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