環境への配慮
日本中節電の夏みたいです。
原発の事故から、いろいろ波及し、世間は節電をして、電力不足に各個人でも対応しています。
ほんとうに電気が足りないのか、相次ぐ不誠実な発表や都合のいい資料ばかりで、信用などかけらもありませんし、毎日うんざりですが、環境に配慮した商品が、つぎつぎと出てきたり、開発のスピードが上がるのは、とてもうれしいことです。
太陽光発電はたくさん需要があれば、どんどん低価格化していくでしょうし、より発電効率の高いパネルや変換効率の高いパワーコンディショナーの開発もすすむでしょう。
蓄電する設備も、以前からありましたが、ここにきて、やっと表に出てきた感じです。
5年後、どれぐらいの価格になっているかわかりませんが、そのあたりなら、わたしの家にも設置を検討できそうです。(今は、余裕がありませんので)
作った電気を自分の家で使う。
お昼に作った電気は、夜に使う。
自動車の充電に使う。
あまった電気は他にまわす。
こんな時代は、そう遠く内容に思えます。
省エネには家の性能も重要です。
断熱性、気密性の高い家は、快適な温度にした空気をすくないエネルギーで保ちます。
熱交換換気で、なるべく室内の温度にあわせつつ、空気を入れ替える。
少ないエネルギーで住む人が快適な空間を作る。
そういう家であってほしいです。
私の家は、吹き付けの断熱材を壁と天井に、屋根には遮熱材を施工しました。
(予算が許せば、壁も遮熱したかったですが・・・)
断熱性能は、数値だけでは、比較できません。
施工による性能差が大きくあります。
シロウト考えかもしれませんが、
色々な現場で見てきて、繊維系の断熱材は規定外の幅のところで、隙間ができてしまったりして、断熱できていないところができてしまったり、丁寧な仕事が必要な材料だとほんとうに感じました。
(完璧に施工すれば安価で高性能になるのでしょうが)
さらに気密層は分厚いビニールのようなもので、気密をとるので、下手に壁に穴をあけたりすると、どんどん気密性能が落ちてしまうのが気になります。
せっかく気密シートがキレイに施工されていても、あとで、設備屋さんが、バンバン穴を開けて、その後の処理がきちんとできていないような状態もよくみかけます。
吹き付けの断熱材でも同じようなリスクは存在しますが、施工技術に左右されにくく、リスクが少ないと判断し選択しました。
ただカタログでは、これらのことはわかりません。スペックはどちらも同じで、これだけの情報ではわからないのです。
遮熱材も、そんなに高価なものではないのですが、夏の効果は絶大で、屋根からの熱を反射し、屋根裏の温度があまり上がらないので、2F天井部の断熱材は2Fが極端に暑くなるということがありません。
わたしが知らないだけかもしれませんが、こういう遮熱材は省エネルギー住宅の工法のひとつにはなっておらず、効果があるのに、どんどん採用すればいいのにと思ったりします。
施工後にどれぐらい省エネなのか、測定を義務づけ、基準を超えないものは、省エネルギー住宅として、認めないようにすれば、カタログや数字ばかりに惑わされず、いい家を手に入れる判断基準とできそうなのにと思ってしまいます。
今の家には全館空調があり、部屋のどこにいても、同じような温度で快適です。
温度によるストレスがないことがこれほど快適だとは思いませんでした。
それなのに、前の家の光熱費とは比べ物にならないほど、コストは下がっています。
家の性能ってほんとうに大事だと思いました。