完成写真(室内)
玄関と和室
玄関→
シューズクロークが隣接していて、そこから和室に上がれるようになっています。
この発想は、常に玄関をキレイにしておきたいという奥様の発想で、通常家族は和室を通って、家に上がります。
脱ぎ捨てられた靴はシューズクローク側にあることになるので、来客などがある際、シューズクローク側の扉を閉めてしまえば、乱雑な靴を目にすることがなく、すっきりとした玄関を保てるというものです。
フルタイムで共働きの我が家は、掃除が行き届いていないこともあるので、いいアイデアだと思います。
シューズクロークというか、趣味である自転車も格納できるぐらいの大きさです。
今は置いていませんが、コートなどを置くようにしようかとも思っています。
また、和室と直結しているので、縁側のような感じが出ています。
週末は、ここで靴を磨いたり、自転車の整備をしたり、いろいろ活用できます。
和室→
私は長男なので、仏壇を収納する場所がほしかったのと、学生時代の友達と麻雀をやる可能性もあるので、和室という部屋がどうしてもほしかったのです。
今までも、和室の生活をしてきましたので、機能面でも、和室というか畳のすばらしさは知っていますし、凜とした空間も魅力的です。
ただ、この家にある和室ということで、本格的な和室を目指すのではなく、作り自体は、明治の洋館にあるような室内のイメージを描き、そういう部屋になりました。
特に天井は、いろいろな資料を基に、コーディネーターさんが図面を起こし、熟練の大工さんが、採算度外視で、仕上げた味のある天井です。
全体の配色も、アンティークなグリーンを基調とした、洋館らしい仕上がりとなり、とっても、いい空間となりました。
和室がほしい、こんな感じのシューズクロークがほしい。
いろいろな要望を提出しましたが、そういう要望を、出来る限り取り入れ、バランスのとれた、外観に仕上げるのは、すばらしい技術のある設計者の技だと思います。
家作りの初期段階である輸入住宅に特化した、あるハウスメーカーに、同じような要望書を提出し、プランを作成してもらったことがありますが、最初に出てきたプランは、要望をすべて飲み込んだ、大きな家のプランでした。
しかも外観は、なんじゃこりゃ?というようなデザイン。
結構、熱く語ったつもりだったんですが、それでこれ?という感じでした。
そのプランは、営業さん(私がお話をした営業さんの部下)が作ったプランのようで、自慢げに、私が作りました。いかがでしょうか?
とおっしゃっていました。
あまりにイマイチだったので、再度いろいろな思いをメールに書きとめ、営業さんに送ったところ、社内でもトップクラスの設計士さんに依頼したようで、ジョージアンスタイルでシンメトリーな外観を保ちつつ、無駄の無い、凝縮された、すばらしいプランが出てきました。
しかも建物の大きさも、希望のサイズに収まっていました。
熱意や真剣な気持ちはとっても重要だと思いました。
設計が悪かったら、どんなにいい部材を使っても、よさを活かしけれない家になってしまいます。
私は、ハウスメーカーで、お願いしませんでしたが、ハウスメーカーでお願いすると決めた人でも、優秀な設計士さんに出会えるようにすることがいい家作りをすることにつながると思います。
和室天井のデザイン。
細かいモールを使って、天井にデザインを施しています。
和室全景
落ち着きのあるグリーンと畳が、独特の和室空間を作っています。
シューズクロークは下駄箱のほか、道具や脚立などを入れる収納があります。
そのほかにも自転車を置いたりできるぐらいのスペースがあります。