食いしん坊だった祖母

今月9日、母方の祖母が他界した

一昨年の秋に病気が発覚、手術をすれば3カ月、
しなければ1カ月の余命という診断
母や叔母たちは手術を望み、祖母はそれを受け入れた

結果、手術は成功、薬との相性もよかったらしく
入退院を繰り返しながらも、比較的元気な闘病生活

祖母がここまで延命できたのは、諸条件の重なりと
母や叔母たちを中心とした献身的な介護の結果
そして、最後まで、病人とは思えないほど食いしん坊
だったことも無関係ではなかったのではないか?

祖母が「生きたい」と言っているのは聞いたことがない
いつも耳にするのは「アレが食べたい、コレが食べたい」
という食への熱～い思い 笑
周囲は「もう最後かも」という思いで、
望むものはできる限り、要望に応えていた

昨年の秋の退院中、相方と一緒に夕食に誘うと
「焼き肉が食べたい」
という、予想以上のハードな答え 笑
美味しくて評判の焼き肉屋さんへ、みんなでGO!
量は食べれないが、若者チックなジャンクフードなお菓子から
鱧会席まで、とにかく食べたいものが多かった 笑

亡くなるしばらく前からは、体が食べ物を受け付けない状態で、
小柄な祖母はますます小さく痩せた。それでも、
「コレが食べたい、アレを食べたかった」 という食いしん坊ぶり

食材や味に、かなりこだわりの強かった祖母
私も母も、その遺伝子を受け継いでいるのは間違いない
体は亡くなってしまったが、明らかに私達の中で生きている祖母

さ～、今日も美味しいものを食べようか!