バーニャに行く。 | 日本ロシア学生会議のブログ

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こんにちは。まっつんです。

えー、ブログの更新が一日遅れてしまいましたが、σ(^_^;)
今回は一つ、一昨日僕が行きました、ロシア式サウナ、Баня(バーニャ)について書いてみたいと思います。

一昨日、友達から電話がかかってきました。
取ると、「モシモシ?」とロシア語なまりのきつい、覚えたての日本語でD君が挨拶してくれました。彼とはつい2ヵ月ほど前、路上で中国人と間違われ、その後番号を交換したことから始まり、今ではお好み焼きをごちそうしたりするようにもなっています(そのお好み焼きは失敗してぐちゃぐちゃにしてしまいましたが…無念。)。
挨拶を交わした後、「Do you want to go to Баня?」と聞かれたので二つ返事で「Yes!」と答えた数秒後にバーニャがサウナであること、自分がサウナそんなに得意じゃないことを思い出しました(笑)。

寮から20キロは離れた場所に位置するであろう、通りに面したアパートの並びの一つにある周囲と何ら変わりない建物の中、受付とロッカールームを通り抜けて、さらに少し薄暗いシャワールームの最奥にある大人10人がやっと入れるかどうか怪しい小さな部屋、それが今回僕が行ったバーニャでした。

作りが荒い木製のドアの水が滴っている取っ手を引けば、施された木材の内装の心地よい香りと共に気温100℃、湿度80%の灼熱地獄が全身を包み込みます。

19世紀の炭鉱のような(過大妄想)部屋の中に恐る恐る足を踏み出し、中にある階段を一段上がるとジワリと汗がにじみました。
暑かったから着けていた帽子を取ろうとすると、D君がやめろと言いました。頭の保護と耳が火傷しないように必要だそうです。火傷って…まじか。( ̄_ ̄ i)

息をすると熱された蒸気が肺の隅々に入り込み、急いでもう一度、息を吸うも肺が空回りするみたいです(サウナに来るといつもこうなりません?)。

焦って呼吸しすぎないように胸に手を置きながら階段を上がりきると、奥の暗闇の中に腰かけていた大柄な先客のトロンとした目がこちらに向きましたがそのまなざしには力がありません。ランプが二つありましたが、一つは切れてしまっていました。暗いのはそのせいでした。

持って来たフェルトのシートを据え付けの長椅子において座ります。これが無いと座れたもんじゃありません、熱すぎて。入ってきた階段の横にある水が入ったたらいには柄杓と葉のついた樺の木が浸されており、その隣には何か、大きな祠の様なものがありました。

そうこうしているうちに先客の男がムックリ立ち上がり柄杓を手に取りぶんと祠に向かって振りかざしました。柄杓から飛び出した水は祠の中に入るや否や大きな音を立てて一気に水が蒸発し、祠からは一気に熱い蒸気が出て、ただでさえ蒸気機関のように暑い室内に熱が広がりました。
見ると祠の中にはドラム缶を半分したような釜があり、その上で赤ん坊の頭ほどの大きさの石がゴロゴロと熱されていたのです(まさに焼石に水?)。

たらいの中の水を柄杓で釜にぶっかけて部屋の温度と湿度を上げる、そういうシステムのようです。「あれ、じゃ、あの葉っぱって何?」という僕の疑問も知らず先客の男はダラダラと汗を流しながら、ブンブン柄杓を振り回します。やりすぎ、あつい、あついって。(;´Д`)ノ

気付くと自分の腕、足、腹、背中、頭ありとあらゆる部位からどんどん汗が噴き出しています。そういえば、更衣室の床が濡れていたのはこのせいなのだろうか…。(((( ;°Д°))))

散々部屋の温度を上げた後、先客がのっしのっし出ていくと、D君が白樺の木の枝を手に「Ryoji,Come here.」と言いました。言われるがままに立ちあがっていくと、D君は枝で僕の背中をパシリと叩きました。

数分後にはギブアップして外にいました(笑)。葉で何度も軽くたたくことによって皮膚を刺激して血流を云々するとか何とかするそうです。

葉っぱで叩かれただけでこんな真っ赤になるとは思いもよりません。その後3度ほど同じようなプロセスを繰り返した後、服を着ながら、D君は僕にこう尋ねました。「I come here every Saturday. Do you want to come here next week?」
「Yes!」と再び二つ返事に答えてしまい、来週もバーニャに行く予定です(笑)。

ロシアに来た時は皆さんもバーニャをお試ししてみてはいかがでしょうか。