しかし、草加氷川局を後に次を目指すも、ちょっとルートがわかりにくい。

 一番簡単なのは、少し南に行き広い道に出たら西に進んで、国道4号を横断し、更に西進して県道103号と交わる交差点を左折……なのだが、若干大回りになる。

 距離的に最短経路になりそうなのは、国道4号(日光街道)沿いのヤマダ電機の裏側に入り込んで、住宅街の路地を「あみだくじ」のように進み、県立草加南高校の北側から抜けるルートだが、果たして間違いなく進めるのか。何しろ、車では通れないような所もあるようで、ストリートビューでは途切れてしまう箇所もある。

 

 それでも「テーリング歴38年」の経験と勘を頼りに、どうやら間違えずに進めたようだ。

 

 03402:草加柳島局に到着した時には、15時20分を回っていた。

 しかも、ちょっと窓口が混んでいるようで、待ち時間がやや長くくなってしまった。

 今回、計画に組み入れた6局のうち、ここが1つだけちょっと離れた位置関係になっているため、この次の局までもやや距離がある。しかも、信号待ちで「難所」になる可能性がある日光街道を、再度横断せねばならない。

 

 柳島局を出たのは、15時半を過ぎていた。

 

 残りは2局。

 つまり、局に辿り着くまでの時間が2局分と、次の局での処理の「所要時間」の合計を30分足らずに収めなければならない。

 局から次の局までを10分で歩けたとして、次局での「待ち時間+処理時間」も10分かかってしまったらアウトなのだ。

 

 しかも、南北の県道103号から、東西の県道104号に左折するべき交差点では工事をやっており、ちょっとタイムロスしてしまう。

 県道104号を東進するが、次の局の位置や「歩行者は原則右側通行」を考慮して道路の南側を進んでみたものの、歩道は北側にしかない部分が多いし、県道を爆走するトラックも多い。更に、歩いている道端は、歩行者のことなど気にもかけないような荒れた舗装状態な上に、路側に向かって大きな下り勾配が付けられていて、歩きにくいことこの上ない。

 

 しかも、日光街道が見えてきた……と思い、歩行者用信号機を見ると「青」。よし来た、と思って小走りに駆け寄ってみたが、途中のブロック塀が「絶妙に邪魔」をして、タッチの差で間に合わなかった。

 少し離れた所に歩道橋があり、迂回してあれを渡るか……とも思ったものの、この後もまた「脚力勝負」の場面があるやも知れず、迂回する分で「時間差」も減るかも、と断念。

 

 どうにかこうにか、03561:草加谷塚西局に着いたものの、15時45分になろうとしていた。

 窓口には先客の高齢男性がおり、何やらややこしそうな処理をしている模様で、万事休す。

 それでも、郵便窓口にいた他の局員が「応援」に入って処理してくれた。

 

 通帳を受け取ったのは15時53分。

 果たして7分で駅の反対側にある郵便局に辿り着けるだろうか。

 

 もう、地図アプリなど見ている余裕はない。

 駅がある、と信じた方向に向かい、入り組んだ路地を猛ダッシュする。

 こんな体型(ご想像にお任せry)ではあるものの、走ると意外に速い、とう自負はある。高校時代には100mを13秒台で走れていたのだが、今ではどうだか。それに、若い頃から長距離は苦手で「3km超えたら走るより歩いたほうが早い」ようなタイプだ(マラソン大会では終始「早歩き」で最後の500mだけ走り、ラスト100mほどで猛スパートを掛ける、という主義だった)。

 

 谷塚駅が見えてきた。

 草加まで乗った急行は、この駅を通過しているのだが、ずっと高架の上を走っていた筈だ。普通ならば、必ず駅の中を横断して反対側に出られる自由通路がある筈だろう。

 仮にそれがなかったとすると(その時点で高架化の意味がなくなるので、都市計画の大失敗事例になってしまうが)、駅の南北どちらかで抜けられる所を見付けることができれば、とも思うが、目的の郵便局は駅のほぼ反対側なので、どちらにしても遠回りになり、時間的に厳しくなる。

 

 駅の西口正面には、だだっ広い駐車場が「鎮座」していて、それを回り込んで迂回するしかない。右回りか左回りか、の判断に迫られ、直感的に右へ回り込んだが、後で地図を見る限りでは正解だったらしい。

 

 駅には、ホーム中央の真下を東西に貫くコンコースがあり、難なく東口に出たものの、見た地図の記憶では、駅から見て左手前方にある筈の郵便局が見当たらない。

 東口駅前のロータリーの向こうに伸びる道を進んで左に折れるのか、と思ったものの、ちょっと見渡すと、歩道から左に分かれ、北に進む(構造上、歩行者専用だろう)路地のような道が目に入った。

 その路地に入り込み、勘に従って進むと、あの辺ではないか?と思った場所にあったのは、見憶えのある看板。

 

 「……APAかよっ!!」

 そう、「【373】アパホテル<埼玉谷塚駅前>」だったのだ。

 

 まあ、郵便局の窓口で「APA社長カレー」売ってたりするくらいだからねぇ……。

 いっそのこと「ゆうちょラリー」をアパホテルに「後援」でもしてもらいますか? 「冠大会」にして「APAゆうちょラリー」とか……(爆)。

 ちなみにこのアパホテル。以前は「ドーミーイン」だったようだが、居抜きでAPA化したらしい。

 

 しかしよく見ると、角を曲がったところのアパホテル1階の一角が、何と03213:谷塚郵便局だった……!

 時に15時58分、何とか時間内に辿り着くことができた。

 我ながら、自らの「脚力」に感心する。加齢とともに衰えているかと思ったが、意外にも「ボウリング」で鍛えた「足腰」は伊達ではなかった(1日に30ゲーム以上投げる日もあるだけに)。

 

 どうにか7,230局所目のテーリングを果たし、やれやれ。

 局を出る時に、局前ポストを裏側から見たら、その「赤色」を活かして季節感満載の装飾が(笑)。

 

 後は帰るだけなのだが、どうするか。

 

 一時は、いっそ春日部から大宮に出るとか、あるいは久喜や栗橋に出て、上野東京ラインや湘南新宿ラインで……とも考えていたのだが、流石に疲れ果てた。

 大人しく北千住に出て、半蔵門線直通に乗換え、錦糸町から総武快速・横須賀線で帰ろう。

 なお、谷塚に停車する列車は基本的に日比谷線へと入ってしまうので、往路とは違って北千住での乗換になる。

 

 ということで、もしかすると年内に7,250局所に達する可能性も出てきた。

 来年は「閏年」で、2月29日も平日(木曜日)なので、ここで7,300局に乗せられないか、と妄想しているが、ちょっと厳しいことには変わりがない。

 

 (この項、了)