今年一杯で、名古屋貯金事務センター内の分室が廃止になるという告知を見て、気になっていた。

 貯金事務センター自体が、ゆうちょ銀行が名古屋市内に新築するビル内に移転することに伴うものらしく、移転先には分室は移らず廃止になるということらしい。尤も、この移転先の建物内に郵便局等が設置されないとも限らないが、今のところそういう話は聞こえてこない。

 

 そもそも、この「名古屋貯金事務センター内分室」は、元々「名古屋中央郵便局」の分室だった。

 筆者的には、その時代の、1988(昭和63)年9月27日に通算766局所目として訪問して以来、そのままになっている。その時には、まだ「名古屋中央郵便局」の「分室」が4つ残っており、「郵政局内分室(21125A)」「柳橋分室(21125D)」「第二豊田ビル内分室(21125E)」も併せて巡っている。

 これらの分室のうち、唯一残っていたのが「貯金事務センター内分室(21125C)」だったのだが、現在は「名古屋西郵便局」の分室ということになっている。この「名古屋西郵便局」というのは、前述した「名古屋中央郵便局」が名駅の傍から西区天神山に移転し、元の「中央郵便局」の建物に「名古屋駅前分室(21125F)」を新設したのだが、名駅周辺の再開発で新たに日本郵政が建てた「JPタワー」に戻る際、この「駅前分室」が郵便局に「昇格」して新たに「名古屋中央郵便局」を名乗ることになって、西区天神山の局が「名古屋西郵便局」に改称した、という流れ。

 そのため、旧「名古屋中央郵便局」が持っていた「店番号」(為替貯金取扱局番号/局所コード)の「21125」は「名古屋西郵便局」が継承している。なので「貯金事務センター内分室」については、「所属変更」をした訳ではなく、「親局」が「改称」しただけではあるが、広義の「改称」には当たるため、再訪対象のまま「改称後未訪」として取り残されていた。

 なお、現在の「名古屋中央郵便局」には、「駅前分室」時代から同居しているゆうちょ銀行の直営店も残存しており、「駅前分室」の「中央郵便局」への改称時に「名古屋駅前店(名古屋支店名古屋駅前出張所)」から「名古屋中央店(名古屋支店名古屋中央出張所)」に改称している。この銀行直営店は「21125F」という店番号を継続使用しているが、「駅前分室」から昇格した新「名古屋中央郵便局」は、新たに「21800」という店番号を附定された。流れは違うが、結果的に「東京中央郵便局(01615)」と「ゆうちょ銀行本店(01016)」のような関係になっている。

 

 なお、名古屋と言えば、今年の2月にも21594:名古屋六条局が廃止になると聞いて駆けつけており、今年2回目の「名古屋詣」となる。かつて「東海帝王」の異名を馳せた「チケットモンスター」笹島名駅氏(100円玉友の会・筆頭副幹事長)には遠く及ばないが、年に複数回、名古屋に行くなど、「愛・地球博」の頃以来ではないだろうか。

 

 ということで、小田原に停車する「ひかり」を利用して名古屋を目指すことにする。

 小田原10時08分発の「ひかり507」号で出発することにしたが、小田原に10時01分に到着する「踊り子105」号があることに気付く。東海道線の普通列車で行ってもいいと思っていたが、時間帯的に混んでいる可能性もあり、普通列車グリーン車に乗るなら「踊り子」の自由席のほうが安いのではなかろうか。

 乗継割引が効くので、何と260円(笑)。

 既に購入済だった「ひかり507」号の特急券を提示して購入したのだが、駅員が最初「乗継割引は、熱海だと適用されるけど小田原は対象外」と言う。同時購入ではなく提示でも適用になる制度が今でも続いているかどうかは自信がなかったが、「いやそれは、東海道だと東京と品川だけですよね」と元「鉄道マニア」的に指摘。260円程度なので、そんなにこだわることもなかったが、熱海だと可で小田原だと不可、というのはあまりにも不自然だ。

 駅員も慌てて時刻表のピンクページをめくり「お客さんの仰るとおりでした」と平謝り。

 

 ということで、大船9時37分発の「踊り子105」号に乗ることにする。

 思ったより早く大船駅に着いてしまったので、朝食は済ませていたが、この後「飲まず食わず」のテーリングが控えているので、駅のそば屋で10時まで限定の「朝メニュー」である「とろ玉たぬきつねそば」を食す。

 

 貨物列車が旅客線を走っているので、何かあるのか?と訝しんでいると、東海道線ダイヤ乱れの放送。

 9時31分発の湘南新宿ラインから来る2831Y(本来「踊り子105」号を平塚で退避)が大幅遅延しているようだが、「踊り子105」号はほぼダイヤ通りだとのことで一安心。何しろ、小田原での乗換時間が7分しかなく、小田原停車の「ひかり」は2時間に1本なので「綱渡り」なのだ。

 

 ということで、予定通り「踊り子105」号の客となる。

 乗ってしまえば、次の停車駅は小田原なので、あっという間。

 

 小田原にも定刻に着き、余裕で「ひかり507」号に乗り継げた。

 これも、次の停車駅が名古屋なので、非常に楽である。

 

 11時17分に名古屋に着き、地下鉄東山線で栄に移動。

 今回最大の「目的」は「貯金事務センター内分室」だが、今年2月に名古屋中日ビル内局が移転改称した21591:名古屋栄四局が改称後未訪なので寄って行くことにする。

 名古屋市中区役所も入るビルの地下にあるらしい。

 階段で降りたが、膝を痛めているので辛かった。後で、ビル内にエスカレータもあることがわかり、何だ……と言う感じ。

 とにかく、無事に訪問を済ませ、通算6,951局として、この日のテーリングがスタート。

 

 貯金事務センター方向に進みつつ、途中の21027:名古屋大津町局は既訪だが、丁度前を通ってしまったので寄って行く。

 

 そして、次はいよいよ「名古屋貯金事務センター内分室」を目指すのだった。

 

 (つづく)