ジャパンレボリューションプロジェクト日記 -4ページ目

Apple TV (第二世代)がやってきた!

こんにちは!編集局松岡です。

昨日株式会社キバンインターナショナルの西村社長(@kiban)のご厚意で、弊社に日本未発売の第二世代AppleTVがアメリカからやってきました(西村社長、誠にありがとうございます!)。

西村社長には、編集長佐藤(@jrpj2010)主催の「教育を考える『国際バカロレア会(通称:バカ会)』」の第四回会合で、無償で会場のご提供を頂くなどいつもお世話になっており、このAppleTVもアメリカ出張の際にこちらの依頼で購入の労をとっていただきました。

キバンインターナショナルさん(特にEラーニング)や西村社長にご興味のある方は、twitter/Facebookなどで編集長佐藤にお問い合わせいただければと思います。


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AppleTV

というわけで、本日は“テソロ一のガジェット馬鹿”編集局松岡のAppleTV試用レビューをお届けします。

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先代のAppleTVは中にハードディスクを内蔵していて、本体の大きさもそれなりにありましたが、今回の二代目AppleTVは、ストリーミング再生に特化して中に記憶デバイスを持たない仕様なので、本体も個装箱も非常に小さいものとなっています。

箱の裏面はこんな感じ。

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向かって右側面にWiFi対応のマークと、HDMIの表記。

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左側面はAppleマーク。

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手前側の面にAppleTVで出来ることが箇条書きで羅列されています。

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個装箱はスリーブ式で、中箱を横スライドで引っ張り出す形になります。

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最上段はAppleTV本体

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その下には、シルバーの金属製ボディで高級感あふれるリモコン。

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最下段には長さ1mちょっとの電源ケーブルとマニュアルが入っています。

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このようにパッケージングは非常にシンプル。

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マニュアルは本当に必要最小限のことしか書かれていない薄手のもので、

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Apple製品お得意の林檎マークステッカーや、その他の注意事項冊子と一緒にまとめられていました。

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マニュアルの文言もさすがAppleといえるようなおしゃれさ、

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「Problem? No Problem」とかうまい表現だなぁと思います。

電源ケーブルはプレーンなメガネ式ケーブル。

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つまりACアダプタではなく電源まで本体内に内蔵しているわけで、あの大きさにそこまで入っているかと思うとビックリです。

続いてリモコン。

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前述しましたとおり、リモコンのボディは金属製。季節が季節だけに持つとひんやりします。

ボタンはいわゆる四方向キーと真ん中の決定ボタン。戻るボタンを兼ねるMENUボタンと再生/一時停止ボタンという構成です。

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裏面には円形の電池蓋。

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薄型のボディを実現するためか、電池はボタン型CR2032が使われています。

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では、本体を見ていきましょう。冒頭からそのサイズを「小さい、小さい」と書いてきましたが、たばこの箱と比べてもこの大きさ。

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本体の厚みもちょうどマルボロと一緒です。

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上面はAppleTVロゴが刻まれた、さらっとした仕上げの樹脂製。

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裏面は滑らないようにラバー素材になっています。

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一方側面はグロスタイプの仕上げ、かなり指紋あとが残ります。

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背面の端子は、電源ケーブル・HDMI・microUSB・音声用光アウト(HDMIでも音声は出力されます)・有線LAN端子と本当に最小限度しかありません。

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ありがちな音声・映像のピン端子やD端子なども一切無し。HDMI端子の普及度を考えるとかなり思い切ったなぁと感心してしまいます。

さあ、ではケーブルをつないで電源を入れてみましょう。

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このように電源が入ると全面右のパイロットランプが白く光ります。

ちなみに写真では分かりませんが、この全面向かって左側にリモコンの赤外線受光部が隠されています。

最初の画面は言語設定。日本では発売されていないですけど、ちゃんと日本語の選択項目があるのは、後々発売予定だからでしょうか。

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LANケーブルをつないでいないと無線LANを自動的に探索し、次は無線LAN登録の作業に。

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目的のSSIDを選択したらセキュリティキーの入力画面へ。文字入力はこのようにソフトキーボードが画面に出てきて、リモコンのカーソルキーで選んでいく形となります(iPhone/iPad/iPod touchをリモコン代りにするアプリもAppleから提供されています)。

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ネットワークにつながってしまえば、あとは細かい同意事項を入力して、

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初期設定は簡単に完了。ホーム画面が表示されます。

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AppleTVのキモともいえる「ムービー」のメニューですが、日本ではiTunes Storeから映画やテレビ番組の購入が出来ないため、予告編の上映のみが可能となっています。

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ポスターから作品を選ぶと、説明文は当然全て英語。

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予告編もHD画質(720p)でストリーミング再生されます。

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弊社当然光ファイバー導入済みのため、この一連の動作や再生開始までの読み込みタイムラグなどは全くなし、非常にスムーズにHD映像が再生されます。

実は編集局松岡、自宅にもシアターシステムを一式揃えてしまうほどのAV機器マニアなんですが(笑)、さすがにマニア視点で見てしまうと、配信される映像のクオリティはそれなり。Blu-ray Discとは比べられるものではありません。

しかし、そこまで期待せずに、DVDより解像度の高い映像が簡単操作で自宅のHD薄型テレビで見られるという利便性を考えれば、この画質は十分実用に耐えうるレベルにあると思います。ブロックノイズやモスキートノイズの出方から、見たとこ8~10Mbpsぐらいのビットレートかなという感じ(マニアックな話になってすみません…)。

続いて「インターネット」メニュー。

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このようにYouTube動画やPodcast、Flickrの写真などをテレビで見ることが出来ます。

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YouTubeはHD動画であればそのままHD再生されますが、SD動画だとちょっと大画面テレビでの鑑賞はきついかな。

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Podcastは日本の番組も聴くことが出来ます。

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Flickrの写真はサーバーの反応が悪いのか画像の読み込みが遅く、YouTubeやPodcastと違ってあまり快適に使えるという感じではありません。

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「ラジオ」はインターネットラジオ。

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海外の局ばかりとはいえ数は多数揃っているので、使いではかなりあります。

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「コンピュータ」メニューはiTunesのホームシェアリング機能。

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共通のAppleIDをAppleTVに登録すると、ホームネットワーク内の別のPCに入っているiTunesライブラリを、ここから引っ張り出してテレビで視聴する事が出来ます。

テスト中ここでちょっと躓きまして、いつまでたってもAppleTVが他のPCを見つけてくれない状態が続いていたのですが、iTunesが最新版になってなかったからのようで、バージョンアップしたら問題なくホームシェアリングが動き出しました。

この手の機能に業界標準とも言うべきDLNAがありますが、ホームシェアリングの場合はAppleIDの入力のみで、ネットワークの細かい設定等がいらないので、初心者の人でもホームAVネットワークシステムを迷うことなく構築できるのではないでしょうか、こういう「初心者に優しい」仕組みはAppleの真骨頂ですね。

設定メニューは色々と細かい設定項目が並びますが、

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普通に使う分にはあまりいじることはなさそうです。つまり使うのに必要なのは電源とLANという二本のケーブルを接続するだけ(無線LANなら無線の設定)、まさに「Plug & Play」という簡単さです。これは誰でも使える機器として売っていくのに、最も必要な素養ではないでしょうか。


以上、日本未発売の二代目AppleTV試用レビューをお伝えしましたが、記憶デバイスを捨てストリーミング使用に徹することでコストダウンし、これが$99で買えるというのは、米国人にとってかなりお買い得な製品だと思いました。

問題はこれが日本で売られるかどうかですが、今の日本のiTunesストアでの動画の提供状態では仮に発売してもブレイクは難しい感じです。

YouTube視聴やホームシェアリングは良くできていて、これだけでも十分楽しいですが、それだけのために新たに1万円弱の機械を買うかと言われると、もう2万円だしてPlayStation3を買った方が使い道は多いですし、単純にネット経由での映像配信なら日本にも「アクトビラ」というサービスがあって、テレビにその視聴機能が内蔵された物も多数販売されている状況なので、なかなかAppleTVを選択するモチベーションは起きにくいと思います。

そういう意味でこの製品の鍵を握っているのは、何はなくとも「iTunes Videoサービス」である。そんな結論に到達したというのがAppleTVの感想です。

是非弊社お越しのお客様で二代目AppleTVを試してみたいという方は、お申し付けください(笑)本体が小さいのでテレビにつなぎっぱなしにして、いつでも使えるようにしてありますので。

LTEサービス「Xi(クロッシィ)」12月24日スタート

こんにちは!編集局松岡です。

昨日発表されたドコモ新商品群、一般ユーザー方々が一番気になっていたのは、今の主力サービスであるFOMAの新端末・新スマートフォン・新サービスだったと思いますが、記者の方の質疑応答や投資家・アナリスト向けの質疑応答で、最も質問が飛んでいたのは、FOMAの後継サービスたるLTE「Xi(クロッシィ)」に関することでした。

「Xi」(クロッシィ)サービスを提供開始


LTEはLong Term Evolution(ロング・ターム・エボリューション)の略で、アナログ携帯電話→デジタル携帯電話→符号分割型デジタル携帯電話と進化してきた携帯電話規格の、“次の本命”として世界中で準備が進められているものです。

世界で最初に商用サービスを始めたのは、スウェーデンの携帯電話会社TeliaSonera。アメリカでも最大手のVerizonがまもなくサービス開始、その他世界各国の携帯電話会社がこのLTE規格を採用予定となっていて、統一を目指しながらW-CDMA系とCDMA2000系に分裂してしまった前世代と違い、今度こそ「世界統一携帯電話規格」が実現する可能性が高まっています(ただし使用する周波数帯の統一がうまくいっていないため、全世界完全統一端末などが出てくるかは不明)。

日本でもドコモだけでなくau/SoftBank/EMOBILEも導入を表明しており、国内の規格統一もついに実現されるわけですが、ドコモはまずデータ専用の高速通信サービスとして、ライバル三社に先行してこの年末に開始することを予告していました。

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このLTEの特長は電波の利用効率の高さで、この年末サービス開始段階での「5MHzの幅を使って屋外37.5Mbps(一部屋内75Mbps)を実現」というのは、先に発表されたEMOBILEの「EMOBILE G4」やSoftBankの「ULTRA SPEED」が採用しているDC-HSDPAが、「10MHzの幅で42Mbpsを実現」に比べれば単純に倍の効率の良さを持っていると言えます。

この効率の良さを利用して、将来はさらに高速化(理論的には300Mbpsも可能)、大容量化(都市部のように狭い範囲で大量のデータ通信要求があってもさばける)が見込まれており、スマートフォンの普及による“みんなで大量のデータ通信”時代には必須の技術ともいえるでしょう。

そして、そんな新世代規格LTE、サービス名「Xi(クロッシィ)」の導入に合わせ、ついにドコモは一つの決断を下しました。

それは、

データ通信定額制を止める


ということ。

日本ではauが「EZフラット」の導入で先鞭をつけ、海外でも3GUSBデータ通信端末やスマートフォンの登場に合わせて広まっていったデータ通信料金定額制ですが、世界中どこのキャリアも「定額ならとばかりに、とてつもない量の通信を行う上位数%のユーザー」による通信容量の圧迫に悩まされていて、最近世界各国で定額を止めるキャリアが相次いでいます。

日本も同じ状況にありながらも、携帯電話各社の努力でそこは何とか死守してきたのですが、次の世代になるとさらに全体の通信量が増えてしまうので、電波の利用効率が高いさすがのLTEでも対処しきれないことは容易に予想され、どこが「定額制を止める」という決断を下すのか、業界内で注目が集まっていました。

そしてついに決断を下したドコモは、Xi(クロッシィ)でこんな料金プランを打ちだしてきました。

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二年契約割引適用時で基本料金は1000円スタート、3177KBまではそのまま1000円、3177KBを越えてから20,667KB(20MB)までは1KB0.315円で加算され、6510円に到達したところで一旦加算はストップ、そのまま5GBまでは6510円で、5GBを越えてからは2GBごとに2625円ずつ加算されていくという形になっています。

ドコモのコメントでは、この「5GBまで6510円」という料金設定でも全ユーザーの99%が6510円に収まる使用量になっていて、残りの約1%が5GBを越える「スーパーヘビーユーザー」にあたるようです。

これなら、ほとんどのユーザーがいわゆる「パケ死」の恐怖にさらされることなく、スーパーヘビーユーザーが大量通信を行わないよう抑止する力になるのも可能な、絶妙な設定なっていると思います。

一方料金と並んで問題になるエリアですが、Xiが圏外の時にはFOMAでデータ通信を行うようになっているため、慌ててエリアを広げることもないという判断か、


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東京23区内どころか山手線内が何とかというレベル、名古屋地区も名駅から栄のあたりまで、大阪地区もいわゆるキタから新大阪駅周辺と二つの空港だけ、という状態のため最大37.5Mbpsというスピードを味わうには、かなり場所を狙って使わないといけない状況です。

これが来年末と言われる「音声+データ」のLTEサービス開始までにどこまで広がっているか、今後に注目ですね。


以上ドコモの新サービスXiについてお伝えしましたが、2001年開始のFOMAが今2010年段階でこの状況にある通り、Xiは「次の10年」を支える基幹技術であり、次の世代といわれる「LTE-Advance」のもとにもなる規格なので、ドコモにとっては大事に育てていくようかなり慎重に事業を進めているように見えます。

まずは当面のライバルとなるUQ WiMAXや、EMOBILEのDC-HSDPAとどう競争を進めていくのか、将来同じ規格にau・SoftBank・EMOBILEが参入してきたときに、どう差別化していくのか、ドコモの舵取りが期待されます。

NTT docomo新商品発表!色々なことが盛りだくさん

こんにちは!編集局松岡です。

au、SoftBankに続いてついにdocomoの新商品発表会がやってきました。Skypeと国内向け機能満載のAndroid端末が目玉だったau、iPhoneだけでなくAndroidもやるけど、うちは最新OS2.2で行くよと宣言したSoftBank、という先行発表に二社に対して、docomoがどんな点をアピールするか興味津々だったのですが、さすがは最大手docomoらしく、スマートフォンあり、一般ケータイ多数にEvernoteとの提携、新サービスLTEの詳細、背面がヒノキの間伐材で出来たケータイ、電子書籍端末とまさに盛りだくさん。全てのお客様の要望を満たそうとしているかのようでした。

しかし、その全方位戦略が裏目に出たのか、どちらかというと先進的なユーザーが集まりやすいtwitterでは厳し目の評価が連発。

スマートフォン・フィーチャーフォン・LTE・木のケータイで全方位なdocomo ~docomo新商品発表会まとめ~(togetter)


お客様の満足を満たすのって難しいんだなぁという印象を持ちました。

というわけで今日発表されたNTT docomoの冬春商戦向け新商品・新サービスを早速見て行きましょう。

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2010-2011冬春モデルに28機種を開発および一部機種を発売
「Xi」(クロッシィ)サービスを提供開始
iモード向け「ドコモマーケット」の提供開始について


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2010-2011 冬春モデルの主な特長

今回の発表で出てきた端末は、

・Androidスマートフォン 3機種
・BlackBerryスマートフォン 1機種
・STYLEシリーズ 9機種
・PRIMEシリーズ 4機種
・SMARTシリーズ 2機種
・PROシリーズ 3機種
・LTE「Xi(クロッシィ)」用データ端末 2機種
・FOMA WiFiルータ 1機種
・フォトスタンド 1機種
・コンセプトケータイ(檜ケータイ) 1機種
・電子書籍端末 1機種

の合計28機種。この数だけでも、いかにdocomoが物量にものを言わせるかのように、全方位商品をそろえてきたかがわかりますが、3年前から導入した「シリーズ制」で、「ハイエンドの高機能ケータイ」という分類にされる「PRIME」が今回4機種まで減少し、「そこそこのスペックでデザイン性に優れたケータイ」に分類される「STYLE」が9機種まで増強されるなど、

『ハイエンドケータイのユーザーは徐々にスマートフォンに移行、ケータイはミドルユーザーやローエンドユーザーのための商品となる』

という、昨今携帯電話業界で語られる日本の未来を予言するかのような商品構成となっています。

で、最も注目されるであろうスマートフォンのラインナップですが、

・LYNX 3D SH-03C(≒SoftBank 003SH)
・REGZA PHONE T-01C (≒au IS04)

という国産Androidケータイ二機種(当然モバイルFelica/ワンセグ/赤外線搭載、東芝は防水機能も搭載)、

・Optimus Chat L-04C

という、LG製のAndroid 2.2搭載QWERTYフルキーボード機一機種、

・BlackBerry Curve 9300

という、BlackBerry Boldの下位機種に当たるストレート前面QWERTYフルキーボード機一機種の四機種が揃えられました。

特に国産二機種にユーザーの注目が集まっていたのですが、どちらもAndroid 2.1搭載ということで、特に「全機種2.2」をぶち上げたSoftBankとの差がかえって目立ってしまい、そこを先進ユーザーから「期待はずれ」と突っ込まれる結果となっているようです。

これに既に発表済みのSAMSUNG製Galaxy S/Tabの二機種。今回は存在が発表されただけで、詳細は不明のタブレット端末一機種を加えた「七機種」が、docomoの冬春スマートフォン全ラインナップということになり、最先端のAndroid 2.2機からタブレット、フルキーボード搭載機まで並んだなかなかの品揃えではないでしょうか。

期待はずれという評価原因となっている国産機のAndroid 2.1も、その後の質疑応答から「3月までには2.2へのアップデートを提供する」ということを、docomo側が表明しているのでそれほど悲観するようなものではないと思います。

ちなみにその時アナリストさんから「SoftBankは003SHを2.2で発売するとしているのに、ほぼ同じ内容であるSH-03Cが何故2.1なのか」という質問が飛んでいたのですが、「SPモードや来年春に予定しているdocomoの独自サービスに対応させるために、無理が出来ないから」という主旨の回答がされていたので、何やら来年春にスマートフォン向けの新サービスが、ソフトウェアで提供されることになりそうです。さぁてどんなモノがでてくるでしょうか、楽しみですね。


これで大手三社の今期のスマートフォンラインナップが判明、各社各様で商品を取りそろえてきましたが、どのキャリアも共通しているのは「今からスマートフォンに移ってくる層をどう取り込むか」という点。

今までは、放っておいても自分で使いこなすことが出来る知識と経験と、何といってもスマートフォンに対する高いモチベーションを持っているユーザー層が買う商品だったのが、これからは「よくわからないけど面白そうだから、楽しそうだから、スマートフォンに挑戦してみたい」という層が中心の商品へと“大衆化”していくことになるのですから、そこをとりこぼさず、トラブルなく囲い込むために、今後はショップや量販店の販売員などの現場力が試される時期になってくる、そんな気がした今日のdocomoの新商品発表会でした。


サイズ様々タブレット

こんにちは!編集局松岡です。

昨日のSoftBank新商品発表会後、既に003SHは一部電器店の店頭展示が始まるなど、さすがに動きの速いSoftBankらしい展開となっていますが、昨日発表された商品の中でちょっと異色な存在なのが、DELLの「Streak」という端末です。


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DELL Streak SoftBank 001DL


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立派に通話機能を持ち、ホワイトプランなど通話用のプランが適用されるこのStreakですが、SoftBankの分類上は「スマートフォン」ではなく「モバイルタブレット」。対角5インチという画面サイズと、質量220gという重さから「あくまでこれは携帯電話ではない」と判断されたのだと思います。

その大きさを他のものと比べてみると、

・004HW     大きさ110×57×11.2mm 質量120g
・iPhone 4    大きさ115.2×58.6×9.3mm 質量137g
・HTC DesireHD 大きさ123×68×11.8mm 質量164g

~~~~~~~スマートフォンとタブレットの壁~~~~~~~

・DELL Streak  大きさ152.9×79.1×9.98mm 質量220g
・GALAXY Tab  大きさ191×121×12.1mm 質量382g
・iPad(WiFi)   大きさ242.8×189.7×13.4mm 質量680g

となっていることから、「幅70mm」「質量200g」といったあたりを「片手で電話のように持てるか?」の境目と認定して、それ以下をスマートフォン、それ以上をタブレットと分けているのではないでしょうか。

CEATECのレポートでお伝えした通り、春のiPad登場以来「今年はタブレットコンピュータ・電子書籍端末が来る」という言葉が業界で何度も語られていますが、現時点ではAmazonの“Kindle”やSonyの“Reader”は日本投入の発表が行われておらず、国内メーカーもシャープがGALAPAGOSの概要を発表したのみで、タブレット端末や電子書籍配信ストアの詳細は今ひとつ見えてこない状態です。

そして一口に「タブレット」と言っても、その考え方は様々で、文庫本・新書本を持ち歩くイメージで考えるとStreakのようなサイズの端末が出てきますし、大型の雑誌を持ち歩くようなイメージだと、iPadもしくはそれを越えるようなサイズの端末が考えられます。

また「出来る限り画面が大きいに越したことはないが、やはりスーツの胸ポケットになんとか入るぐらいで、片手でらくらく持ち続けられる重さじゃないと」というサイズ感をイメージすれば、SAMSUNGのGALAXY Tabのような大きさも出てきます。

このようにタブレットコンピュータはその守備範囲の広さから、これから多種多様なサイズの商品が出てきて、メーカーもユーザーも試行錯誤を繰り返していく段階に入っていくのではないでしょうか。

そんな試行錯誤の前に既に結論を出してしまっているかのような発言も、某SJ氏からありましたが(笑)

7インチタブレットは「即死」――ジョブズCEOがライバル「口撃」

SJ氏は過去に「今は出すタイミングでないが、ライバル会社が既に出していて、自社も将来的に出す可能性のあるもの」を、とりあえず本気ともポーズともつかない辛辣な言葉で攻撃する、というのをやったことがあるので(初代iPhoneの時は『アプリは全てWebアプリでやってくれ、これからはそういう時代だ』なんて言ってましたね。でもその一年後に…)、あまり本気に受け取らないほうがいいかもしれません。

そんな各社のタブレットへの挑戦を一目で分かりやすくするために、こんな画像を作ってみました。


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iPhone4(3.5インチ)/DELL Streak(5インチ)/GalaxyTab(7インチ)/iPad(9.7インチ)、4機種の大きさ比較画像です。

こうして並べてみると、大きさの違いで各メーカーが何を狙っているのか分かるような気がします。この中で特定のサイズが生き残りそこに収斂していくのか、全サイズが別々の市場を開拓して並立状態になっていくのか、将来のタブレット市場制覇を目指しての大競争が始まった。そんなSoftBank DELL Streakの登場でした。

SoftBank新商品発表!スマートフォン全方位戦略で行く?

こんにちは!編集局松岡です。

先日のauに続き今日はSoftBankの発表会でした。auがAndroidとSkypeで押してくる中、iPhone/iPadへ傾倒するSoftBankがどういう戦略で来るのか興味深かったのですが、ここでいきなりAndroid携帯電話を5機種&タブレットを1機種並べるという全方位戦略に出てきました。

常日頃iPhoneをプッシュしまくる孫社長が、Androidを推奨する姿に苦笑する人もちらほら見受けられましたが、その強力な端末ラインナップとSoftBank先行・独占サービスの充実ぶりに、賛辞の声が多く寄せられていました。

SoftBankもAndroidに注力か!?~SoftBank新商品発表会まとめ~(togetter)


というわけで早速今日発表されたSoftBankの新商品・新サービスを見ていきましょう。

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2010年冬—2011年春商戦向け新機種について
書籍、コミックなど幅広いジャンルの電子書籍が楽しめる!「ソフトバンク ブックストア」を提供開始
「Android マーケット™」がより便利に利用できる!!「SoftBankピックアップ」を提供開始
「選べるかんたん動画」「S-1バトル」「ギフトお得便」がスマートフォン向けアプリとして登場!
ソフトバンクモバイルユーザー向けにジンガジャパンの人気ゲームで利用できる特典を提供
「ソーシャルフォン®」サービスを提供開始~mixiの友人とのコミュニケーションがスマートフォンでもっと便利に!!~
スマートフォンを安心・便利に使えるサービスをパックで提供!
「ULTRA SPEED(ウルトラスピード)」の開始について~下り最大42Mbpsの高速パケット通信が可能に~


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2010冬-2011春モデルラインナップ

端末の目玉は「Android全機種バージョン2.2搭載」と銘打ったこと。auの4機種のうち2機種が2.1でスターとなっていることに対して、アドバンテージであることをアピールするためか、孫社長も「2.1と2.2では全く違う」とプレゼンするなど、珍しく技術的な側面を強調する発表会となっていました。

その中でも注目となっているのがシャープの電子書籍端末ブランドを持ってきた「GALAPAGOS 003SH」。スペックは

・Android2.2
・3.8インチ裸眼3D液晶(480×800)
・960万画素CCDカメラ
・3色カラー+限定10色電池カバーの13色展開
・ワンセグ/おサイフケータイ/赤外線/SoftBankメール機能搭載

となっており、auのIS03から液晶の解像度とメモリー液晶部分を落として3D&大画面化、OSを発売当初からバージョン2.2としてバッテリ容量を増加させたような感じです。

そして今のスマートフォンの王道を行くフルタッチタイプに加え、よりスマートフォン好きな人々をひきつけることを狙ってか、QWERTYフルキーボードを搭載した「005SH」も春に発売するのは、自社のラインアップに既にiPhoneとHTC DesireHDとGALAPAGOS 003SHという、強力な「王道スマートフォン」を並べることに成功していて、よりニッチなニーズへと向けた製品を取りそろえる余裕が出てきたということでしょうか。

またラインナップの数を増やすために、中国の有力メーカー「ファーウェイ(華為)」「ZTE(中興)」の二社からもスマートフォンを調達し、軽量&低価格でエントリー層に訴求してくる作戦も取ってきています(華為のIDEOSというスマートフォンは電話会社の補助金が無くても2万円ぐらいで手に入る)。

このようにAndroidスマートフォンのラインナップを増やして、より多数のユーザーに訴求していくためのサポート戦略として、今回SoftBankが投入してきたサービスは、

・電子書籍マーケット「ソフトバンクブックストア」
・Androidマーケットに「SoftBankピックアップ」ページを新設
・Androidマーケットのアプリ購入代金をSoftBank支払いに合算できる機能を導入
・「選べるかんたん動画」「S-1バトル」「ギフトお得便」をスマートフォン向けにも投入
・mixiのサービスを便利に利用するための「ソーシャルフォン」サービスを投入
・セキュリティソフト、ケータイ捜索、割込通話、留守番電話などをパックにした「スマートフォン基本パック」

といった「普通のケータイと遜色ない使い勝手を実現する」のを目的としたものがそろっており、

ケータイ→スマートフォン

への顧客の流れを促進するような動きとなっています。

発表会でも説明の大半がこれらスマートフォン端末と付随サービスに費やされており、SoftBankもiPhoneを中心としながらも、今後はAndroidが無視できない存在として力を入れて行くことになったのではないでしょうか。

おおとりのドコモの発表会は11月8日の月曜日。さてどれぐらいスマートフォンに力を入れてくるのか、今年の年末商戦から来春の新入学商戦で、携帯電話業界がどうなるのかを占う大きなターニングポイントになりそうです。

Androidアプリも花開く?

こんにちは!編集局松岡です。

日本で発売されてから2年4カ月にしてここまでの存在感を持つようになったiPhoneと、今年4月のドコモSO-01B発売から徐々に端末が増え、先日のGalaxySの発売で一気に猛追を開始したAndorid。

これから世界中で繰り広げられるだろうiPhone vs Androidというスマートフォンの戦いは、やはり「アプリ」がその勝敗のカギを握ると言われています。

しかし現時点では先行しているiPhoneに決済やストアの作りに一日の長があり、全体的なアプリの数もさることながら、企業がビジネスとして参入できるアプリ市場は、Androidではまだまだ不十分としか言えない状態が続いています。

こういった場合、得てして「ビジネスとしての基盤となる端末普及が先か、端末普及を促すためのアプリのリリースが先か」という“卵が先か鶏が先か”議論になりがちですが、それを覆すようなサービスが出てきました。

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NSW、Androidコンバートサービスの無料お試しサイトを公開
~ モバイルアプリのAndroid化をサポート、チュンソフト様「かまいたちの夜」に採用 ~



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NSW Androidコンバートサービス


Android用のアプリを一から起こすとなると、それなりの予算と人員を割かなければいけませんが、元々日本には、各携帯電話会社が推進した「iアプリ(ドコモ)」「S!アプリ(ソフトバンク)」というJavaアプリが、既に多数制作されています。

そしてAndroidのアプリも基礎となる技術も、「iアプリ」や「S!アプリ」と同じJava。Androidのために一からアプリを制作しなくても、既に完成している日本の携帯電話用アプリを最小限の移植作業でAndroidに持ってくることが出来れば、短期間にAndroidアプリを充実させることも可能になるというサービスです。

今回その第一号となったのが、名作ゲーム「サウンドノベル」として有名なチュンソフトの『かまいたちの夜』で、

「au one Market」にてAndroid(TM)搭載スマートフォン対応アプリ「かまいたちの夜」が新登場!! 11/1(月)より配信開始

au one Marketからの配信が既に始まっています。

iアプリやS!アプリはゲーム向けに高度な処理が出来るように、独自の拡張が施されているため、グラフィックバリバリのゲームなどの移植は、コンバート程度の作業で済まない事が予想されますが、かまいたちの夜のような軽めのゲームであれば、それほど人員・期間・資金を投入しなくてもどんどん移植され、一気にAndroid向けのアプリが充実する可能性が高そうです。

またコンバートサービスは使わずとも、徐々に企業側も「これはビジネスになる」と踏んでいるのか、

ケータイカプコン えどたん

というように大手ゲームメーカーもiPhoneだけでなく、Androidにも本腰を入れてくる気配を見せています。


昨日のディズニー・モバイルやiidaスマートフォンのように、「ハードウェア」側からスマートフォンの裾野を広げるアプローチが注目されていますが、「ソフトウェア」側も裾野を広げるチャレンジが始まったことで、今年のスマートフォン市場は大きく盛り上がりそうです。

スマートフォンを広げる

こんにちは!編集局松岡です。

本日ディズニー社がSoftBankからのMVNO的に展開している「ディズニー・モバイル」から、新機種が二機種登場することが発表されました。

「オーロラのような色合いが美しい高精細カメラ搭載ケータイDM007SH」と「コントラストが美しい全5色のデュオカラー・ケータイ DM008SH」が登場。(PDF)

と言っても、ジャパレボ的に注目なのはこちらではなく、最後のページで言及されている

「スマートフォンの発売について」

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来年春登場とされているこの「ディズニー・モバイル・スマートフォン」ですが、今回はあくまでシルエットのみで、詳細は全く分かりません。

ただし、ディズニー・モバイルは過去シャープ製SBM用端末の、筺体デザインとプリセットソフトウェアを改変した端末しか発売したことがなく、あらゆる方面で「SoftBankがシャープ製のAndroidスマートフォンを出す」という噂がささやかれているので、

・シャープ製
・Androidスマートフォン(時期的にいくとバージョン2.2?)
・ストレート形状のフルタッチタイプ
・裸眼3D立体視ディスプレイ?

という通常型のスマートフォンに、ディズニー・モバイルならではの、アプリや音楽やキャラクターアイコン・壁紙等を入れたものになる確率は、かなり高そうな雰囲気です。

最近は東京で電車に乗ると、必ず周りには数人のiPhoneユーザーがいるといった感じで、いわゆる「ギークな人々」だけのものでなくなりつつあるスマートフォンですが、それでもまだまだ全携帯電話の中で占める割合は1~2割ほど。

これから先、さらにユーザー層を広げて、ガンガン色々なアプリやコンテンツを使ってもらいたい各携帯電話会社としては、ただ単にスマートフォンを出すだけでなく、多様なものを用意する必要がありますから、こういうアプローチはこれからも続くのではないでしょうか。

で、SoftBankはこういう手に出てきたわけですが、KDDIはKDDIで別の方向からスマートフォンの幅を広げる手に出ようとしています。

それが先週コンセプトモデルが発表された「iidaスマートフォン」


ジャパンレボリューションプロジェクト日記

iida and ALESSI

通常のauとは違うラインでデザインに特化したモデルを出す「iida」に、スマートフォンを加えようという手です。

今回コラボレーションしたのは、ポップにデザインされたキッチンウェアなどで有名なイタリアのデザイン工房「ALESSI」。オランダ人デザイナー、マルセル=ワンダース氏が打ち出してきたのは「貴金属を思わせるようなスマートフォン」というコンセプトでした。

その背面の文様が「天空の城ラピュタ」を思い起こさせる、なんて感想もネットではチラホラ見かけましたが、パッと見はデコボコに見えるこの背面の文様は内側から刻み込まれたもので、本物を持ってみると実はツルッとした感触になっている、という驚きも隠されているそうです。

これはまだコンセプトモデルなので、市販化されるときにどのような物になるのか見えにくいですが、KDDIが「Android au」というキャッチフレーズを打ち出している以上、これもフルタッチのAndroidスマートフォンとして出てくる可能性は濃厚と思われます。


こうして提供されるスマートフォンの幅が広がっていくと、ユーザーも増加し、アプリ市場も拡大、より優秀で使いやすいアプリケーションが次々と出てくる、便利になったスマートフォンがさらに売れて…というポジティブスパイラルが生まれて行くことが期待できます。

ビジネスに使えるだけでなく、一台でエンターテインメントもこなせる便利ツールとして、スマートフォンが日本を席巻する日が来るのでしょうか。

下り42Mbpsのモバイルサービス開始

こんにちは!編集局松岡です。

昨日のニュースになりますが、EMOBILEより下り通信速度42Mbpsのデータ通信サービス「EMOBILE G4」が11月19日に開始になることが発表されました。

ジャパンレボリューションプロジェクト日記

国内最速、下り最大42Mbpsのデータ通信サービス11月19日より商用サービスとして提供開始
同時に、新ブランド「EMOBILE G4」が誕生


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ドコモ・KDDI・ソフトバンク(当時はVodafone)に続く新規事業者して参入してきたEMOBILEは、2G携帯電話システムなどの古い設備を保有していないので、開始当初から最新設備であるHSDPAを使って、データ通信定額制を掲げてサービスインするなど、その身軽さを最大の魅力として事業を展開してきました。

2007年にHSDPA3.6Mbpsで始まったサービスは

→HSDPA 7.2Mbps
→HSPA+ 21Mbps

と次々と高速化していき、今回はそのHSPA+の電波を二つ分束ねて使う「DC-HSDPA」を導入することで、さらに倍の42Mbpsまで引き上げられることとなりました。

このDC-HSDPAはただスピードが二倍になるだけでなく、二つの電波のうち一つの電波の状態が悪くなると、同じチャネルを使っていて、より良い電波を受けることが出来る人に一時的切り替えて、その人のスピードを上げるという「広帯域スケジューリング」機能があるため、瞬間的な最高速度だけでなく全ユーザーの平均速度も上がるという副次的な効果ももたらされます。

こうしてスピードが上がりながら、料金は21Mbpsサービスと同じ額を維持しており、既に始まっているUQ WiMAX(理論値40Mbps)や12月に始まる予定のドコモLTEサービス「Xi(クロッシィ)」(理論値一部屋内75Mbps/屋外37.5Mbps)にも十分対抗可能なのではないでしょうか。

残念ながら端末がUSBケーブル接続式で、今最も流行ってるモバイルルータ型でないのがちょっと行けていないですが、今後ルータ型が出ればUQとならぶ「モバイルクラウド」のインフラとして、選択肢の一つに入れておくと良いと思います。

で、僕が愛用してるUQ WiMAXは地下のエリアをいつ拡げてくれるのでしょう…(笑)

PSP Phone?

こんにちは!編集局松岡です。

最近の携帯電話・モバイル業界と言えばスマートフォン話が華ですが、iPhoneもAndroidもWindowsPhoneもBlackBerryもみんなアメリカ生まれのプラットフォーム。どうせなら日本からも世界にプラットフォームを提案して、あわよくば世界を制覇したり出来ないものか…なんて考えることもあったりします。

そして日本発で世界を制覇したプラットフォームと言えば、任天堂やSonyのゲーム機。昨今は日本のゲーム産業も衰退気味などと言われることもあるとはいえ、日本が提案したものに世界中の開発者が参画し盛り上げて行くとなると、やっぱりこの分野が強いという感じがします。

実際にユーザーの立場から考えても、出かけるときに持ち歩く電子機器は減らしたいもの。「ゲーム機と携帯電話が一緒になっていたら…」という願望は、皆さんの中にもぼんやりあったりするかと思います。

そんな声に押されてか「PSP+携帯電話=PSP Phone」の噂話が過去何度も繰り返され、浮かんでは消えていくその真偽のつかない情報に、一喜一憂するような日々が続いていました。

そして今回もまた海の向こうガジェットサイト「Engadget」から、PlayStation Phoneの噂が、それも端末写真付きでやってきました。

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The PlayStation Phone (Engadget.com)

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その情報によると見た目は完全にPSP Go。しかしプラットフォームはAndroid3.0で、CPUに最近すっかりおなじみとなったsnapdragon(1GHz)、画面は3.7インチ~4.1インチあたりではないかと予想され、PSPと同じ位置にL/Rボタンがあるという話も出ています。

果たしてこれが本当にプロトタイプなのか、市販バージョンなのか、はたまたただのガセネタなのかは不明ですが、やはりこういう噂の登場はインパクトあるようで、twitterでも「これはあり」「無しでしょ」と色々な意見が飛び交っています。

PSP Phoneの噂に(togetter)

しかしここでミソなのが、Engadgetが「PSP Phone」ではなく「PlayStation Phone」としていること。

搭載されているOSはAndroid3.0という話ですし、CPUも携帯電話やPDA用のCPU「ARM」をルーツに持つsnapdragonであるのに対し、現在のPSPはSCE独自のOSに、CPUもワークステーションからPS1に使われた「MIPS Rシリーズ」をルーツに持つPSP CPUですから、コンピュータとしての互換性は全く無きに等しい構成です。

これでもしPlayStation Phone上で今市販されているPSP用のゲームを走らせようと思うと、いわゆる「エミュレータ」でソフトウェア的にPSPを再現して、そのうえで実行するしかありません。今のsnapdragonにそこまでの計算能力が果たしてあるのでしょうか。

となると、この「PlayStation Phone」は、

1.単にゲームに特化したコントローラをつけただけの普通のAndroidスマートフォン
2.一部の処理の軽いPSPゲームもしくはPS1のアーカイブスゲーム程度なら走るAndroidスマートフォン
3.実はAndroidというのはフェイクで、PSP goに電話機能を付けた本物の「PSP Phone」(Androidのアプリは動かない)

ということが考えられますし、ゲーム業界に流れている噂によると、PSP2はiPhoneなどのスマートフォンをライバル視し、今までのPSPとは異なるスマートフォンに近い(というかiPhoneそっくり)CPUとGPUを採用するらしいので、

4.PSP2に携帯電話機能をつけて、AndroidもPSP2ゲームも動く「PSP2 Phone」(ただしPSPのゲームは動かない)

という展開も考えられます。その場合はいわゆる“iPod Touch”にあたるのがPSP2で、“iPhone”にあたるのがPSP2 Phoneというポジションに収めるやり方をとるかもしれません。


以上私の勝手な予想をつらつらと書いていきましたが、皆さんは1~4.のどれになると思われるでしょうか?(もちろん全部大はずしの可能性が一番高いわけですが(笑))。僕は4.のパターンに期待してしまうのですが…果たして。

何故か一日前に

こんにちわ!編集局松岡です。

先日auが2010冬/2011春商戦向け新商品・新サービスを発表し、大いに盛り上がっている携帯電話業界ですが、まだこの盛り上がりは序の口。10月末にはiidaスマートフォンのコンセプトモデル発表されたり、11月にはSkype auの料金体系が発表される予定となっているなど、ニュースはまだまだ続きます。

で、ライバル各社も黙っているはずが無く、一昨日SoftBankの孫社長がtwitterで「新機種発表は11月4日」と宣言し、ドコモも11月8日に新製品発表会を行うことを、株主・投資家向けページ で公表しています。

というわけで、来週末から再来週頭は忙しいなと思っていたのですが…

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なんと今日SoftBankから新機種が一つ発表されました。

お父さんバージョンのPANTONEケータイ「PANTONE 3 SoftBank 001SH」、11月3日より発売


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3年半前、驚きの20色というカラーバリエーションで登場し話題を振りまいた「PANTONEケータイ」の第三弾「PANTONE 3」です。

しかもこのPANTONE 3、今回からドコモやauと同じように「機種のランクを無くした単純な連番」をつけていく、新型番方式に変更となる最初の端末で、その型番は“001SH”となっています。

そしてさらに驚きなのが発売日。

11月4日に新機種発表会を大々的にやるというのに、その一日前11月3日に発売されるというのです。発表会の前日と言うだけでもかなり不可解なのに、発売日が祝日とは異例中の異例。SoftBankの中でいったいどのような思惑があるのか見当もつきません。

そこらへんのこみいった事情は、11月4日孫社長の口から明かされるかもしれないので、メディアは是非質問してほしいなと思ってしまいます。


そういった裏事情は抜きにしてこのPANTONE 3を見ていきますと、約50×102×17.4(最薄部15.6mm)/約95.8gと最近の120~140gが主流となっている日本の携帯電話の中では、珍しく軽量コンパクトタイプとなっていて、画面解像度もいわゆるQVGAクラス、カメラも300万画素と「エントリー機」の様相を呈しています。

しかしワンセグ・Bluetoothは搭載し、Felicaは搭載しないなど、割り切ったのかそうでないのか今ひとつ不明な感じもしないではありません。

いずれにしても、「軽量コンパクト・好みの色が選べる・機能はそこそこ」というポジションから、普通にシンプルな機種を欲しい人だけでなく、『iPhone・スマートフォンのサブとして持つ』という人にも適した機種として、意外と売れるのではないでしょうか。

個人的には、ワンセグいらないからオサイフケータイが付いていれば買ったかも…(笑)