11月8~9日新潟県 | キハのひまつぶし研究室

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前回からの続きです。

 

11月8日

当初の構想では、加賀温泉郷の片山津温泉にある中谷宇吉郎雪の科学館に行ってみたいと思っていました。中谷宇吉郎は「雪は天から送られた手紙である」という名言を残した科学者で、出身地がそのあたりなのだそうです。雪の結晶は気温や湿度などにより形が異なるため、それを見れば、上空の気象が大体わかるということだったと思います。そういう意味で天から送られた手紙と表現したのでしょう。

ですが、福井を発った11月8日は水曜日でちょうど休館日です。事前に確認しておいて助かりましたが、行けなかったのは残念。果たして今後行ける機会はあるのでしょうか。

 

金沢から新幹線で上越妙高駅まで乗り、えちごトキめき鉄道妙高はねうまライン(旧信越本線)に乗り換え直江津へ。そこからさらにJR信越本線普通列車に乗り換え、青海川駅で下車。15時30分過ぎぐらいの到着です。

日本海に一番近い駅として有名です。

 

 

駅構内の様子。日が落ちかかってます。実は当初17時8分着の列車に間に合えばいいかなと思っていたのですが、昨日の東尋坊の件があり、そんな時間に到着したのではもうすっかり日が落ちてしまっていることがわかりました。昨日の失敗で労力と時間とお金が無駄になりましたが、勉強代だったということで、まったくの無駄にはならずに済みました。

 

地図で見ると、この赤い橋は国道8号線のようです。

 

 

近くの青海神社は、津波が来た時の避難場所になっています。そこから見た景色。来たからには賽銭箱にコインを投入しようかと思ったのですが、賽銭箱が見当たりません。お堂の中にしまってあるようで、戸に投入口的な穴が開いていたのでそこに入れました。まあ、そんなに人も来なさそうですし、防犯の意味もあり、そのようにしているのでしょう。

 

 

線路をくぐると海水浴場に出られます。

橋を渡った向こう側にトンネルらしきものが見えるのですが、信越本線のトンネルではなさそうですし、いったい何だったのかよくわかりませんでした。

 

 

浜から海を眺めます。

 

 

駅のすぐそばを流れる川の河口。

 

 

この時間帯に来て正解でした。

 

 

再び駅へ。駅からは夕日は高台の陰に隠れて見えません。時期によっては海に日が沈む様子が見えたりするのでしょうか。

 

ここに滞在中、私以外にも駅を訪ねてくる来る人が何名かいたのですが、列車ではなく車で来る人が多いようです。しかし私としては、せっかくなので列車を使って来てほしいところです。列車を降りるとすぐそこは海!というちょっとした感動は、その方が味わえると思います。

 

 

17時ごろの様子。日は落ちていますが、まだ日の光は少し残っている模様。紫色の空がきれいです。

 

ここから長岡行き普通列車で終点まで行きます。その長岡駅は駅舎がホームから階段を上った上にある橋上駅なのですが、駅舎の下がカラスの住処になってしまっているようで、頭上ではカァカァ鳴き声がして、フンが線路の上やらホームやらに落ちています。蜘蛛の巣が張られている箇所もところどころあり、かなり不気味な雰囲気。ちょっと恐怖を感じる駅でした。地元の利用客はどう思っているのでしょう。対策するのはなかなか難しいのでしょうけれど。

 

駅ビルのフードコート的な場所で、焼きそばにミートソースがかかった「イタリアン」を食べました。なかなかまろやかな味わいでおいしかったと思います。

 

そこからさらに普通列車で新潟へ。

新潟駅が新しくなっていました。以前来たときは、確か在来線は地平ホームだったような気がしますが、高架化されたのでしょうか。

 

今までお金を使い過ぎたので、ホテルではなくネットカフェで1泊。

 

 

11月9日

あとはフェリーに乗って北海道へ帰るだけですが、フェリーの出発は昼ごろなのでちょっと時間があります。

日本一長い川、信濃川。上流は長野県。つまりこの川を遡ると信濃の国であるわけですが、信濃の国では「千曲川」という名前になっています。「信濃川」なのに信濃の国では「信濃川ではない」のがなんとも不思議な感じがするのですが、信濃の国から流れてきたから信濃川と呼んだのだろうと解釈しています。

 

 

そこに架かっている萬代橋。重要文化財に指定されていますが、最初につくられたのがいつ頃だったかちゃんと調べていません。主要国道なので交通量はかなり多いです。

 

 

その近くにあるバスターミナルにカレーの有名店があるということなので行ってみました。

黄色いカレー。この写真ではわかりにくいかと思いますが、そこそこ量があります。小さいサイズのカレーもあります。説明書きによれば豚骨ベースらしいです。特別美味いかと言われると、そうでもないと思いますが、また新潟に来たら食べるのだろうなと思わされるぐらいの味でした。でも隣の中華屋も気になる。

 

 

まだ時間があったので、BRTと名乗るバス路線に乗ってみました。

新潟駅前から終点へ。終点のバス停の名前は忘れてしまいましたが、ショッピングセンターの前だったと思います。私はBRTという交通機関は、専用道路を走り通常のバスよりも速達性のあるバス路線、という認識だったのですが、このBRTは一切専用道路は走らず、通常の路線バスと何ら変わらない路線でした。後から調べてみると、規模の割に地下鉄も路面電車もない都市なので、公共交通はバスに頼らざるを得ないのですが、基幹となるバス路線を設け、そこからバス路線を枝分かれさせるような意図があるらしいです。

 

 

ちょうどいい時間になったので新潟駅前からバスに乗り、フェリーに乗り換えます。

夕方、船のデッキから見た夕日。海に日が沈んでいく様子をじっくり眺められました。船内でも日没を肴にして酒を飲んでいる乗客がちらほら。

 

それにしても沈んでいく太陽の速度は意外とかなり速いものでした。以前何かで読んでハッとさせられたのですが、地球の1周がおよそ4万キロ、それをたったの24時間で1周するのだから、地球の自転はものすごい速度だということになります。狭い日本に暮らしていると、太陽までの距離というのは想像もつかないぐらい遠く感じられるのですが、そんな遠くにある太陽でも肉眼ではっきりと動いていることがわかるぐらいに速いことを実感。そんな発見がありました。

 

11月10日の早朝4時30分小樽港に到着。小樽築港駅まで歩き、朝一の列車で帰宅無事しました。それから少し仮眠をとり、昼から出勤。

 

終わり。