8月19日に秋の乗り放題パスを利用して胆振地方へ出かけてきました。
とりあえず朝一の普通列車に乗り室蘭へ。室蘭駅から歩いて測量山に上りました。ロープウェイなどという気の利いた乗り物はありませんし、バスも走っていませんし、車は運転できないので、上るなら自分の足しかないわけです。
測量山から海や空を眺めます。
よく知らなかったのですが、測量山のある絵鞆(えとも)半島は、函館にある函館山と同じく陸繋島だという話を聞きました。
測量山から東方向を眺めてみると一目瞭然。上の写真でいうと、向こう岸の左手と右手に緑の生い茂った高台みたいになっていることろがあるのですが、その中間あたりで高台がぷっつり切れて、平坦になっている地形の場所があります。あのあたりがトンボロ(陸繋砂州)の部分なのでしょう。東室蘭駅や、鳴き砂で有名なイタンキ浜のあるあたりだと思います。
せっかく室蘭に来たのでカレーラーメンを食べたかったのですが、まだ早い時間だったのでどこも開店していません。諦めました。
東室蘭で豊浦行きに乗り換えて、北舟岡駅を目指します。
プラットホームから見下ろすとすぐそこが海。日本各地に、海に一番近い駅がありますが、北海道だとここです。
跨線橋からは有珠山と思われる山も見えます。
室蘭本線の長万部-室蘭間は、複線の区間と単線の区間が混在しています。この北舟岡駅は単線区間の途中駅です。そのため、普通列車が特急列車の通過待ちをすることがよくあります。
カメラの露出調整に失敗したような写真ですが…・
駅の待合室はプラットホームを出て階段を上ったところにあります。その待合室の前からの眺めはこのような感じ。
駅から歩いて国道37号線に出ると、手打ち蕎麦屋がありました。
地元洞爺産の長芋を使ったとろろそば。旅人に「地元○○産」はキラーワードです。1,100円。本格的な手打ちそばにしては良心的なお値段かと思います。美味しかったので、また北舟岡駅に降り立つようなことがあれば訪ようかと思いますが、道路を挟んで隣にあったとんかつ屋も少々気になるところです。
長万部行き乗り、秘境駅の小幌へ向かいます。
両側をトンネルに挟まれ、近くに民家があるわけでもなく、一般道とつながっているわけでもない、外界から隔絶された究極の秘境駅として有名です。そういう有名な駅なので、下手すると途中の駅よりも利用客は多いかもしれません。この時も何人か下車する人がいました。
駅から道とも言えない山道を下ると文太郎浜というところに出ます。かなりの急勾配なので、下りる際は本当に気を付けてください。
保線作業の親父さんたちが作業を終えて引き揚げるところでした。帰りの東室蘭行きの普通列車に一緒に乗り込みます。もともと小幌駅は保線作業員が乗り降りするために設けられたらしいのですが、まあ、こういう場所なので、ファンの間では有名な駅になったということです。JR北海道はこの駅を廃止したかったようなのですが、地元自治体の要望で廃止を免れています。この駅を目的に来る乗客もいることだし、残しておいてもそんなに悪くないのではないかと思います。特急列車や貨物列車が頻繁に行き交う区間なので、もしこの駅に降り立つことがあれば、くれぐれも通過列車には気を付けてください。
東室蘭、苫小牧、北広島で列車を乗り継ぎ、帰宅。